神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

屏風岩

2017年05月05日 | その他

奈良県宇陀郡曽爾村長野


長らく撮影をサボっていましたが、先日、久しぶりにカメラを持って出掛けたので、そのときの写真をアップしようと思います。
随分と間が空いてしまい申し訳ないです…。


いつも出掛ける時は一人のことが多いが、今回はT君とである。
T君とは結構長い付き合いで、今まで色んな場所に一緒に行ったし、このブログの記事の中にも、T君と訪ねた場所は幾つもある。
職場が変わって、やや疎遠になってしまってはいるし、年齢の離れた後輩ではあるが、私にとって数少ない気の置けない友人の一人だ。

二、三ヶ月に一回ほどは会って話をしているものの、一緒にどこかへ出掛けるのは三年ぶりくらいだろうか。
しかもその間に彼は車を買ったので、今回は初めて彼の車で出掛けることにする。
目的地は、室生、名張周辺で、そちら方面へ彼と出掛けるのは初めてなので楽しみだ。

途中、幾つかの場所に寄りながら、一番の目的地である屏風岩へ向かう。
何故ここが一番かと言えば、今年は撮れなかった桜が、まだ残っている可能性が高いからだ。
東北で桜が満開というこの時期に? と思われそうだが、過去にゴールデンウィークに桜が残っているのを見たことがあるし、ここの桜は比較的花期の長い山桜でもあり、標高も700mほどの位置にあるので不思議はない。



思っていた通り、まだ桜は沢山残っていた。



ソメイヨシノのように、一斉に満開というわけではないが、「おお!」と、声を上げたくなるくらいに華やかである。



そういえば、以前にもこのブログで屏風岩を掲載したことがある。
紅葉の時期で、二年くらい前のように思ったが、調べてみると四年半も前のことだった。
月日が経つのが早くて戸惑ってしまう。



いつ見ても見事な屏風岩。



写真では、そのスケールは伝えられないが、100m以上の高さの岩壁が、断続的に1キロ以上も続いている。



T君も「おお!」と感嘆の声を上げる。
T君との付き合いは長いと書いたが、昔の彼は、風景にそれほど関心がある方ではなかったと思う。
ここに来るまでに四箇所ほど立ち寄って、以前とは風景に向ける視線や感じ方が変わっているのが見て取れた。
最近は、一人旅に出掛けたりもしているようで、何かと、共感、共有できるものがあって嬉しい限りである。



時おり強い風が吹いて、花びらが空を舞う。



手軽に行けて、これほど迫力ある景観に接することができる場所は、近畿では数少ない。
そのせいか、昔よりも訪れる人は随分と増えたようである。
ゴールデンウィーク前の平日にも関わらず、駐車場も満車に近い状態だった。



なるべく人のいない角度、瞬間を狙って撮っているが、周囲を見渡せば30人くらいの人がいる。



アマチュアカメラマンも多く、皆さん立派なカメラと三脚を持ってらっしゃるので、例によって貧弱なカメラと三脚の私は、やや肩身が狭い。






桜の密度が濃いところは、人がいない瞬間を撮ることはできなかった。
伸びやかで気持ちの良いところで、長居して憩いたくなる場所であるから仕方がない。



直ぐ近くにある早高神社の鳥居。



その先に広がる展望は、胸がすく思いがする。

写真は屏風岩以外では殆ど撮らなかったが、沢山の場所に立ち寄った。






龍鎮神社と龍鎮滝。



龍穴神社。

香落渓、済浄坊渓谷は、陽射しが強くて写真にならなかったし、丸山公園は桜が完全に終わっていたので撮らず。
それでも、清流に架かる小さな橋に座って、泳ぐ鯉を眺めたり、山菜を採ったり、夜には満天の星を楽しんだりして、とても充実した一日だった。


撮影日時 170428 11時50分~12時20分
地図