故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

愛してる?

2023-08-06 05:48:18 | よもやま話

抜け抜けと「奥さんに興味がある」と言われた先輩は、
遠いモザンビークに初めての海外、そして長期出張されました。


今日のタイトルは、「愛してる?」です。
ノンフィクション作家、高橋秀実(ひでみね)さんが、
「なぜ「全部愛してる」ではだめなのだろうか?」と一文を書かれているのを読んだ。
長くなりますが、要旨を伝えます。

「毎日、奥様から「わたしのこと愛してる?」と訊かれている。
初めは、アイウエオと発生する要領でアイシテルと答えた。
「どこを愛してる?」と奥様が訊くようになった。
即答こそ、愛の証と「おでこ」と答えた。
「あとは?」に、
次々と顔のパーツを言及した。
「外見ばっかりじゃない」
「もちろん内面も」と答える。
「なんなのそれ?」と奥様が突っ込む。
「前頭葉というか、この、なんというか、心」と答える。
「陳腐、あなた、それでも作家?だから売れないのよ」

ではと、「全部愛してる」と、この先なにがあろうと安心だし、それ以上訊かれないだろう。
「手を抜くな」

「今日はいつ愛してると思った?」
愛の5W1Hということか。
四六時中彼女のことを考えるようになった。

「ところで、僕のこと愛してる?」
「愛してない」
愛してなくても愛してるかと問うている。
二十年近く問答を続けている。」
(適当に、印象的だった箇所を抜粋)

こんなバカげた話を真剣に書いている。
似顔絵を描いているときに、同じような問答を自分のなかで繰り返した。
写真を撮らせていただいた女性を前にして、「どこがきれい」と訊かれているような。
自分は、ここがよいと思います。
描きなおすこと、数回。
納得いかず、20回。
結局、描けなくて、撮りなおさせてください。

相手の琴線に触れる「愛してる」ではダメなんです。
「ほっこり」に顔が緩む。
お主やるな。

2023年8月6日
(あとがき)
定年後は何をする?
奥さんに興味があると抜け抜けと言われました。
2018年11月16日投稿記事、「だめだめ、見ちゃだめ」を参照してください。
コメント
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