紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

雨に嫌われたか紀伊半島 果樹が泣いている

2017年06月02日 | 家庭園芸&直売所

西日本各地で昨夜から雨が降った。なのに我が紀伊半島は雨に嫌われたのかパラパラ雨だった。

花が一杯咲いていた幼木の「不知火(デコポン)」・「紅八朔」、いずれ摘果しなくちゃと思っていたが、幼果の半分近くが水分不足で黄色くなっているのに気づいた。変色した幼果は摘果の手間が省けたと思いつつ、「水、飲ましてくれ!」と泣き叫んでいる樹のシグナルを見過ごす訳にはいかず、早速、たっぷりの散水をした。

柑橘類は苗木を植えてから1~3年ぐらいは、たっぷり散水するかどうかで成長度合いが全く違ってくる。新たに苗木を植えたご近所のみかん園では、小まめに散水しているのをみかける。野菜を育てる時のような毎日の散水は必要ないが、少なくとも10日に1回程度は根まで行き渡るたっぷりの散水をしている。

日照りが続くと成木でも、樹の大きさや根の張り具合や土壌により進行度は違うものの、結実した実にまで水分が回らず実が落果したり肥大化しなかったり、さらには葉が縮んだり葉の緑色が薄くなってきたりという兆候が表れる。我が家では、昨年の日照りで植えてから10年以上は経つ「富有柿」が散水遅れで殆ど落果してしまったという苦い思い出がある。

適当で気ままな家庭園芸といえども去年の二の舞はゴメンと、打ち込み井戸のホースを引っ張り、若木だと30分以上、成木だと1時間以上、タップリの散水をした。地中深く、しかも八方に広がっている根までしっかりと水を滲み込ませるには、時間をかけ、たっぷりの散水が必要となる。

全部の果樹に散水し終えるのに1日がかりだった。今年は、柿も八朔もレモンも不知火も、防除などの手抜きはしても水不足にだけはすまいと思っている。