日比谷同友会 こぶし会

日比谷同友会 サークル活動

第380回こぶし会例会報告(令和元年10月7日)

2019年10月12日 | 例会報告

話題 1 : 嘘つきミッちゃん的人生観      田上 智

 

講演会備忘録

人生の彩の為歩き回り異種の経験をする

世間に対する視点が変わる

今からでも遅くない

 

―世の中の85%はオンレコード15%がオフレコ、オフレコの方が面白いー

 

1.停電

台風15号で特に千葉が被害が大きい。 アフリカで経験 6畳くらいの廣さ ディーゼル式手回し ベトナムでも同じだった 陸軍省の迎賓館で接待を受けた。

明治の金持ちも小型発電所を持っていた。不忍池近くの旧岩崎弥太郎邸。

2.すべては心に始まり心に終わる 稲盛和夫氏・・・“心”という著書を読んで

稲盛氏の母親が偉かった。

現金に始まり現金に終わるという感覚は変わらない

3.アフリカは変わった。援助より投資をして欲しいというようになった

4.以前は人材が海外にいったまま帰国せず、今は帰国して起業する。

5.アフリカの奴隷は400年の間に1000万人が運ばれた

6.ただし死亡率も高かった。一説に10%。

7.奴隷貿易が一番利益率が高い。100%。貴重な商品。

8.アフリカ西海岸は、奴隷海岸、穀物海岸、黄金海岸、象牙海岸。

9.国を富ませるには貿易、それより儲かるのは植民地支配

10.     大英帝国は植民地支配で潤った。ただ植民地の独立で帝国の凋落が始まった

11.     EUとはドイツとフランスの物。イギリスは遅れて来た男だ。

12.     EUの中からEUを看ると景色が違う(ギリシャの体験)

13.     ノモンハン事件の本で日本人は変わっていない。下士官以下が強く指導層が弱い

14.     Railwaysという男の物語、49歳で大企業の幹部社員が電車の運転巣になる

15.     アメリカの高齢者の7割はもっと積極的に生きればと後悔している

16.     日本の歴史を再学習している。日本に鎖国は無かった。対馬と朝鮮。薩摩と琉球。

17.     サハリン出張で北方四島問題が実感として理解できる。

18.     様々な体験 オーロラ ヘリコプター セスナ マラリア 爆破テロ ゾウの背   

19.     井上光晴・・・全身小説家                     

20. 本当の貧困                             (完) 

 

話題 2 : HUAWEIはどうして世界最先端企業になれたのか?  高川雄一郎

 

 Trumpのtwitter politicsにより着火した米中貿易戦争は,政治的摩擦を超え,米国が最も恐れる技術集団で,創業30余年にして,世界のICT市場ナンバーワンに躍り出た華為技術有限公司(Huawei Technologies)に対してピンポイント攻撃が続いている。

 筆者は2008年3月から9年余り同社の上級顧問として技術戦略,施設設計法などにおいてアドバイスを行う機会に恵まれ,各種プロジェクトに携わってきたが,これまでに経験したFinlandのMNOであるSonera(現TeliaSonera)や米国のNetwork Solutions(現VeriSign)を超えたsmartな経営を実感することが出来た。本講演では,その一端を示しながらHuawei成長の背景を語った。

 米国は,習近平体制が進める重要戦略「一帯一路」を具現化するためのシナリオ「中国製造2025」において,中核となるICT技術の全分野で米欧を追い抜き技術覇権を抑える中心的役割を演じている企業としてHuaweiを驚異に感じている。

 Huaweiは,技術を重んじる創業社長の下,継続的に売り上げの10%をR&D投資に充て,絶えず世界を俯瞰しつつ,スピード感を持った経営を継続していることに強みがある。挑戦を恐れず,新技術を商用化し,PPPプロジェクト(官民協力事業)や産学協同体制によr先端技術開発エコシステムを世界各国に構築し,ICT分野においてスマホ,半導体,5Gなどのインフラ機器において世界トップシェアを誇るまでに成長した。

 Huawei基本法と呼ばれる全6章103条のルールブックで,CSRや職務規範を明示し,IBMやSAPなどの協力を得て経営管理システム,研究開発評価システム,製造管理システムなど欧米企業以上のシステムを構築し,smart経営を実現している。

 CEO輪番制に見られるように,“絶えず,経営幹部は使命感を,中間管理職は危機感を,そして一般社員は飢餓感を持て!”という社是を全社員に徹底し,危機感を忘れず,今般のような貿易戦争で部品供給停止も想定した経営面のKYT(危険予知トレーニング)も万全だ。米国との通商停止後も部品調達など経営に及ぼす悪影響を回避し,売上・利益率ともに貿易戦争前を上回る結果を出した。さらに米中関係が悪化する事態も想定し,スマホ用Androidを上回る高性能OSを内製化し,最新の5Gスマホに搭載した。

 一帯一路が,pan Eurasianで計画を達成し,今やアフリカ,中南米を目指す中でHuaweiも海底線部門が南米~中国~アフリカを結ぶ大容量光海底ケーブル伝送路を構築したり,5Gさらには6G携帯インフラの世界制覇を目指した戦略を着々と達成していくであろう。今後もHuaweiの発展を注視すると共に,51番目の米州のような通商・外交政策を改め,同社をはじめ中国と上手く伍して行くべきだと思う。

 次回第381回例会は令和元年12月2日(月)で,話題は次の通りです。

話題1 最近のICTに関するニュースから 桑原 守二

話題2 思い出に残る仕事・・・      松本 慎二


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第379回こぶし会報告

2019年10月10日 | 例会報告

第379回こぶし会例会報告(令和元年7月8日)

2019年10月10日│例会報告

話題 1: ITに関する話題        桑原 守二

1)4Kテレビについて:現在、家電量販店では4Kテレビが販売の目玉である。4Kテレビを見るためには4Kチューナーのついた衛星パラボラを新規に設置するか、ケーブルテレビ局に加入してオプション番組が見られる契約を結ぶ必要があるが、若干の支出が必要である。しかし、それに値するだけのきめ細かい映像を楽しむことができる。

2)5G時代の始まり:5Gとは次世代高速通信規格のことだが、トランプ大統領が「米国が世界的なプロバイダーになるための競争に勝つ」と述べ、中国や韓国への対抗意識を鮮明にした。無線通信規格が政治の舞台に取り上げられるのは初めてのことだ。移動通信は1979年の自動車電話に始まり、以後デジタルムーバー(1990年)、フォーマー(2000年)、クロッシー(2010年)と10年ごとに世代を交代して来た。そして2020年には5Gが始まる。

3)ファーウェイについて:ファーウェイは中国通信機器メーカーの最大手であり、半導体についてもインテルに匹敵する優れた技術を有する。米国は安全保障上の懸念があるとしてファーウェイ製品の排除を同盟国に呼びかけているが、ファーウェイは世界で最多の5G特許出願数を誇っており、その排除は今後の5Gの世界的な進展に大きな影響を及ぼすと予想され、米中貿易競争の成り行きが注目される。

4)日本のキャッシュレス化:政府は千円、5千円、1万円の新紙幣を2024年度に流通させると発表したが、世界的には高額紙幣を廃する流れである。国内総生産(GDP)に占める現金の比率も日本は20%、世界で突出し高い。現金流通が多い背景には、日銀の超低金利政策の下で銀行に預けず家計に眠る「たんす預金」の存在がある。これが「おれおれ詐欺」が無くならない一因であろう。

5)ライドシェアの将来:最近は多くの「もの」について自分だけで所有するのでなく他人と「共用」するスタイルが流行している。車も自分で持つのではなく他人と共用し、乗せてもらう時代になった。「ライドシェア」業の最大手はウーバーテクノロジーズ(米で7割のシェア)である。ウーバーは10年にライドシェアのサービスを始めた。現在は世界700を超える都市に進出、料理宅配や貨物トラックの配車サービスなどを展開している。 

6)米アップルがスマホの特許をめぐる米半導体大手クアルコムとの知的財産紛争で全面和解した。アイフォン用にクアルコムから5G対応の通信半導体を供給してもらうためだ。

7)GAFAが中核事業において互いに浸食するようになり、成長に陰りが見えてきた。例えばアップルは19年秋からアップルTVと名付けた動画配信サービスを始める。

8)過去10年で時価総額を10倍以上に増やした成長企業「テンバガー」を調べたところ、アジア企業(日本を除く)は1679社と世界全体の半数を占めた。

9)中国IT大手が香港でネット銀行を開始:アリババ系のアント・ファイナンシャル、スマホ大手の小米、金融機関向けクラウドを得意とするワンコネクトなどが相次ぎ香港で銀行業に参入する。これを踏み台にしてグローバル市場に打って出る狙いである。


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