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“男のためのガーデニング”改め

日本二百名山「武奈ヶ岳」の絶景の稜線を歩く!~後編~

2024-05-06 16:50:00 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 武奈ヶ岳登山の前編は、登山口から連続する急登を登って「御殿山」山頂まででしたが、後編はワサビ峠を経て武奈ヶ岳へ向かいます。
比良山地の登山日記などで「ワサビ峠」の名を目にすることがありますが、それはワサビ峠が分岐のポイントになっているからのようです。

ワサビ峠の標識にはコヤマノ岳・金糞峠・大橋・中峠などの方向が表示されており、ワサビ峠からの縦走や周回される方がおられるようです。
当方は、坊村~御殿山~サワビ峠~武奈ヶ岳のピストンで登りましたが、これで目いっぱいといった感じで、縦走・周回の方は凄いなと思います。



武奈ヶ岳の標高は1214mで、途中通過した御殿山は1097m、ワサビ峠は1050mの地点にあります。
登山口が標高で300mくらいの位置にありますので、累積標高は約1000mあり、山頂までは3時間少々の登山になりました。

最初の1時間が急登の九十九折や谷筋のトラバース道で、御殿山までが登山開始から2時間。
ワサビ峠を越えた辺りから、ここまでの苦しい道のりがやっと報われることになり、美しくも楽しい稜線歩きが始まります。



稜線に入るとどんどんと景色が良くなっていき、琵琶湖も垣間見えるようになってくる。
右には打見山と蓬莱山の山頂に広がるびわ湖バレイが見えます。



長く美しい稜線は写真中央にある2つピークの右側(武奈ヶ岳山頂)まで続いていて、陽射しが良い上に風は弱くまさにここは楽園のような稜線です。
ここから武奈ヶ岳の山頂まではピークが3つほどあり、山頂直前には最後の急登があります。



見た通りに道は急登になりますが、位置関係が目に見えて分かるので楽しく登ることができ、登山開始頃にあった急登のような辛さはありません。
ただ、よほどの健脚でない限り、時々立ち止まって一息ついてから登っていく人が当方も含めて多かった感じです。



武奈ヶ岳は岩々した感じの山ではないのですが、道を塞ぐかのように巨石が立ちはだかります。
正面突破?と見ていると、岩の間から下りてくる人がいたのでそこから岩を登ってあちら側に出る。



ケルンのあるピークまで登ってきて一息つくも、山頂はまだ先です。
西南稜に入ってから森林限界の高さでもないのに森林がありませんが、これは日本海気候による冬の豪雪の影響で土壌が育たないことによるものだとされています。



こういった感じの稜線の現実離れした光景は、どこか別世界に来たような錯覚すら起こしそうで、外国にいるような感じさえする。
歩いても歩いても山頂に着かない嬉しさを感じつつも、山頂は確実に近づいてきます。



山頂までの最後の急登です。
ここを登り切ったら稜線を経ていよいよ山頂です。



山頂付近の稜線は風が強いことが多いのですが、この日はほぼ無風で陽射しの割に暑くはなく、心地よいの一言です。
あと少しで着いちゃうなぁと思う反面、なかなか遠かったなぁと思う気持ちもする。



そして山頂。
好天の休日の人気の山ということもあって、人は多い。
3時間ちょっとかかったけど、登りきれたのは嬉しい。



到着時は、山頂標識の前は記念撮影の方の列がありましたが、みなさん少し早い昼食を取られ始めています。
風がないので登山用ガスバーナーの火は安定して、カップ麺やコーヒーなどを楽しんでいる人が多かったですよ。
当方はコンビニ・パンとスポーツ羊羹の寂しい食事でしたが、先々は登山メシを楽しめるようになりたいですね。



山頂標識は逆光で文字が読み取りにくいけど、登頂の証です。
標高1214mと低山の部類とはいえ、登った感の感じられる山でした。



武奈ヶ岳の三角点標石は、山頂標柱の裏側にひっそりと設置されています。
一時期、三角点がなかったことがあったそうですが、2022年頃に埋め戻して設置されたようです。



山頂には7躰の石仏が奉納されている。
釈迦如来を中心に如意輪観音と不動明王が脇を固め、弘法大師像や聖観音菩薩が見受けられます。



琵琶湖は雲がかかったような幽玄の世界となっていて、対岸には沖島や奥津山が見えます。
今日のこの時間に山頂に居たことは何かご褒美をもらったような幸運を感じます。



パノラマで見ると琵琶湖を挟んで、遠くに霞んで連なるのは鈴鹿山系でしょうか?
中央辺りに見えるピークはもしかしたら伊吹山?



角度を変えて眺める先には小浜か京都との県境方面の山々でしょうか?
どこまでも山が連なっている様を見ると、日本の国土の7割が森林というのも成程と思えてきます。



いつまでも山頂付近に居たかったのですが、下山にも2時間程度はかかりますので、想いを残しつつ山頂を後にします。
山の下部の急登は登るのもきつかったけど、下りるのも足の疲労と足の爪先の痛みに難儀しながらの下山でした。



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