KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

十一月が終わる

2019年11月30日 | 俳句
天気 晴

近くのスーパーの入り口のクリスマスツリー。街はクリスマスムードで、今日の寒さと寒風はまさにクリスマスの頃のものだった。でも、今日はまだ十一月。
何だか夫を見送ったのが随分前の出来事のように思える。でも、夫の遺骨はまだ家にでんと居座っている。四十九日はまだ先のこと。

月末には、いつもその月の句をメモ帳から整理してノートに書き残すことにしている。が、8月からはそれを怠っていた。句が殆ど出来なかった。このブログに書いた句の殆どは駄句なので残す句もあまりないし・・というか、9月からは句を作るどころではなく、結社誌への5句だけを四苦八苦して何とか投句してきた。

ところが、数日前に届いた結社誌12月号、9月初旬に投句した5句が主宰の4句選に入っていた。あらまあ、とびっくり。そのうちの1句は、ブログに載せた句。

 頑張れと言ふは易しよ花カンナ  KUMI

夫の最後の入院以後、私は自分に「がんばれ」「がんばれ」と言い続けていた。闘病に頑張っている時、人から言われるとあまり嬉しくない言葉。でも、自分にそう言うのは自由だし、何だか少しは頑張れそうな気がした。9月から10月にかけては天候不順で、気象病の私は体調不良が続き、私自身が入院したいくらいだった。でも、付添で病院に居る間は倒れても安心。私も循環器科の患者なのだから、助けてもらえるはず、と思い病院まで歩いている時も「がんばろう、がんばろう」と心に呟き続けていた。
夫には「頑張って」と言ったことは殆どない。私が抗がん剤治療の時期、ひと様から最も言われたくない言葉だったのだ。「がんばってね」と言う人には返すことばがなかった。
朝起きるとき、重い体に、声を出して「がんばれ!」と叫んで起き上がったり。本当に体の辛い日ばかりだった。ことに、台風の前や当日は、自分の体が自分ではないような・・

今は、眩暈は大分良くなっている。あの辛さを考えれば、肩と腕の痛さは我慢出来そうだ。

ということで11月の句を整理したら、20句以上を残すことが出来た。普段なら、どんなに不調でも30句以上にはなるので、少しづつ俳句脳は戻ってきたようだ。もっとも、私が残したいだけで、殆どは他人に評価される句ではない。

振り向けば枯葉からから走る音  KUMI
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すっきり晴れた・・でも疲労が首に

2019年11月29日 | 俳句
天気 晴

十一月とは思えない寒い朝、でも風もなく青空が広がり、久々の富士山に癒された。富士山だけではなく、その西に拡がる丹沢山塊も雪でうっすらと白かった。
東京の青空は8日ぶりだったという。今日は訪問者のない日となり、少しでも散歩が出来れば・・という天気だったが・・
午後、やっと整形外科へ診察に行くことが出来た。実は、10日くらい前から頚椎に異常が出始めていた。
隣駅にあるクリニック、腰痛・膝痛・頚椎、と随分長く通院したがペースメーカーを入れてからは治療拒否されて足が遠のいた。リハビリ室には器械の電磁波が飛び交っているので、と、診察だけしか受けることが出来ないのだ。
内科へ行って以来の一ヶ月ぶりに通る道。


最初は半月前くらいの左手の軽い痺れから始まった。右手は以前から交通事故の後遺症もあって様々異常はあったものの、左は初めてのこと。首から来ている、と思った。次は腕の付け根が痛み始めた。あれ? 昔の五十肩(肩関節周囲炎)の時に似ている、と思った。哀しいかな、五十肩が昔の話になる年齢なのだ。ならば八十肩?四捨五入すれば七十よりもそちらが近い。そして・・三日前からは、二の腕の筋肉がちょっと動かすだけでも痛むようになった。これは重症だ。薬缶が持てなくなったのだ。それでも訪問者が続いたので、お茶くらいは淹れねばならない。
ということで、ようやく今日、整形外科へ行って検査してもらった結果、やはり、頚椎からの症状が悪化したのだという。五十肩ではなかった。腕が何とか上に上がるものの、横には上がらない。夫の入院中は、病院で運動不足解消のストレッチをしていたので、その時は腕も簡単に動かせたのに、いつの間にか横へは動かなくなっていた。
以前は毎週、頚椎の牽引に通っていたので、それで悪化を防げたのだ。牽引だけなら電磁波に関係ないけれど、牽引はリハビリ室の真ん中にあり、電磁波が飛び交っている・・

という結果で、生活上の注意を聴き、湿布薬をもらい、腕を動かすリハビリの仕方だけ教わり帰宅。動かさずに居ると筋肉が固まってしまう、と言われ・・
ペースメーカーのために左腕に負荷のかからないよう、という暮らしはしていたものの、やはり看護やらなにやらの疲労が弱っていた首に集まってしまったようだ。
私は右利きなのに、なぜか普段の動きで左手を使うことが多い。スプーン・フォーク、歯磨き、薬缶やポットを使う時、冷蔵庫の開閉、などなど。ドアを開くときも無意識に左手が出る。駅の改札でスイカを使うときも、左手で出している。
それらをするのも、昨日は二の腕に響くので意識して右手を使っていたが、今日、昼食のカレーを右手で掬って食べていたら、口の周りがカレーだらけに・・

でも、頑張らなくては。独り暮らしなのだから。

警官の二人立つ辻日短か  KUMI
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒くて昏くて

2019年11月28日 | 俳句
天気 曇のち雨

わが家から見下ろすと、散り残った桜紅葉が雨に濡れて色を鮮やかにしている。
昨日は曇天、でも朝には久々に山の見える時間があった。雲の消えていくさまがなかなか綺麗。とはいえ、とにかく寒い。おまけに陰鬱な空が続いて、気分が抑えつけられたように重くなる。
今日掲載の写真は、カメラです。




昨日は、姉が姪と一緒に来てくれた。葬儀の時は術後の膝のリハビリ中で来てもらえなかった。80歳を越えて膝の手術をした姉の勇気を讃えたい。まだ痛そうだったが、以前の歩行よりもかなり楽になっているようだった。
その姉親子とは別に、田舎に住む亡姉の娘も来てくれた。春には入院している夫を見舞ってくれた。また来る予定だったのだが・・施設入所中の90歳過ぎた父親(亡姉の夫)の具合が悪くなったり、房総半島を襲った台風の後始末があったりで、連絡も途絶えていた。何かあったのだろう、と思いつつも、こちらも危篤状態が続き、田舎の縁者に気を配る余裕がなかった。この姪は早めの夕食を共にして、明日は父親の通院の付き添いがあるから、と帰宅した。

6人兄妹の上の4人はもう居ないが、どの家も色々と高齢化の問題を抱えている。
唯一独身だった亡姉が、いちばん恵まれていたかもしれない。独身貴族を貫いて何も終活をせず、何もかもを妹やら姪たちにゆだねて勝手に逝ってしまい・・
私の身内が集まると、結局は夫の話よりもその身勝手だった亡姉の話になっていく。で、その身勝手さが反面教師となって、これから相続、という姪に色々伝授することになった。
さて、私も体調を取り戻して自分の「終活」をきちんとせねばならない。

散るために今日も山茶花咲き競ふ  KUMI
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

底冷え

2019年11月26日 | 俳句
天気 曇時々小雨

昨日の暖かさが嘘のような、底冷えする寒さになった。これが明日も続くという。この時期に青空の見えない日が続くのも珍しい。

友人夫妻と昼食をとるため家を出ると、いつもの黒猫がいつものベンチに坐っていた。傘を差すくらいの雨の中。寒さは毛皮を着ているから防げても、濡れて平気な訳はないのに・・。この猫、私を見ると必ずベンチを下りてきてみゃあみゃあと甘える。どうも、私と同じ年代のオバアサンが餌を時々やりに来ているらしいのだ。本当はノラに餌をやってはいけない。私は絶対にやらない。でも、頭くらいは撫でてやる。あんたも寂しいのよねえ・・
近くに棲みついている猫は他にも2匹ほど居る。縄張りはきちんと決まっているらしいけれど、人間になついているのはこのクロだけだ。多分、少し家で育てられてから捨てられたのだろう。それだけに哀れでもある。他の猫は、人との距離を絶対に縮めない。
ベンチに坐っているところを撮りたい、と何度も挑戦したものの、私を見ると必ず足元へ寄ってくるので、今日もこんな写真しか撮れなかった。

友人夫婦は、夫の看取りから葬儀まで本当に家族として私を支えてくれた。感謝してもしきれない。そして、四十九日の納骨も、夫が生前に「〇〇くんの車でお願いしたい」と、頼んでいた。夫は、そう言いながらもまだ1~2年後のこと、と思っていたようだが・・
その打ち合わせをして、あとはとりとめのない夫の話などして、夕刻までを過ごした。

人恋うて猫のすり寄る落葉道  KUMI
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上がったり下がったり

2019年11月25日 | 俳句
天気 曇一時晴

今日は気温が高くなって、朝カーテンを開けたら霧で町がぼやけていた。白内障の再発かと思ってしまった。雨上がりの綺麗に見える紅葉は、樟の木。ズームして撮ったもの。この木、わが家から見ると毎年紅葉を楽しませてくれるものの、近づいて見上げるとあまり綺麗ではない。楓のように上から見ても下から見ても、という訳にはいかないようだ。
去年の初夏、広島へ行ったときに見た巨木の樟の並木を思い出す。新緑が眩しかった。秋には見事に紅葉するのだろうか。

午前は夫の古くからの友人たちが訪れ、午後は私の姪たちが来て、慌ただしい日だった。
朝から眩暈がひどく、昼ごろからはいつにないフワフワな感じがして、ちょっと動き回るだけでクラクラする。天候のせいかと思ったのだが・・
客の帰ったあとで慌ただしい昼食をとり昼の胃腸薬(毎食後に整腸剤を飲んでいる)・・と思ったら、あらまあ、と声を出してしまった。朝、どうも薬を飲み過ぎたらしい。
毎朝、降圧剤と胃腸の薬を飲む。その降圧剤の錠剤がなぜか胃腸の薬袋の中にもあって、どうも胃腸薬を飲まずに降圧剤の方を飲んでしまったらしい。つまりは、1錠飲めばよい薬を、3錠飲んでしまったことになる。危ない、危ない。本当に認知機能が落ちたのかしらん?
慌てて薬の説明書の副作用を読んでみたら「めまい、ふわふわする感じ・・」と書かれてあった。やっぱり飲みすぎのせい?血圧は正常だった。

夜からはまた、気温が冬になるのだという。明日は体調が戻ることを祈るのみ。

窓辺より十一月の夜の寒気  KUMI
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする