KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

猛暑で終わる七月

2023年07月31日 | 俳句
天気 晴のち薄曇 36℃

一週間以上、猛暑続き降雨なし。明日は何とか降りそう、という予報だが、久々に「東京砂漠」などということばを思い出してしまった。歌にあった「東京砂漠」は意味が違うけれど。梅雨の間はうんざりしていたのに、今は雨が欲しい。
写真は白いオダマキ。紫の多い日本では白は珍しい。これは、カナダで撮ったもの。日本と同じような花が咲いていた。
カナダの写真を眺めていたら、最後の海外旅行での嫌なことばかり思い出してしまった。

滝を見に行っただけの短い旅行だったのに・・不愉快なことは幾つもあった。
乗り換えのデトロイト空港で、あのニューヨークのテロの翌年だったので、「身体検査」で靴を脱がされソックスで泥だらけの床を歩かされたこと。スーツケースの中を調べて、綺麗に詰めていた荷物をめちゃくちゃにされたこと。東京発の便なのに、警察官(だと思う)がむき身のライフルを横抱きにして警戒する中を乗り換えしたこと。
ナイアガラの滝見物の直後、土産物屋で水1本を買っただけなのに、私の態度が悪かったから?「あんた、どこの国の人なの」と若い店員。「日本人です」そのくらいの英語は解る。「やっぱ。だから日本人は嫌いなんだよ、き・ら・い!」dislike をものすごくゆっくり繰り返し言ったので、多分そんな感じ。Hateとも言われた気がする。カナダでもアジア人差別があった。何が気に入らなかったのか??のままで。私は何も言っていないのに。
この旅行で、もう二度とアメリカ大陸へは行きたくない、と思った。

今、訪日外国人が増えに増えて、そんな人たちの報告するSNSの「日本滞在記」が溢れている。チラと見ただけでも、日本は素晴らしい国らしい。
空港の床はピカピカで、靴を脱ぎたくなるくらい。預けたスーツケースの扱いがとっても丁寧。空港の職員が親切。トイレの個室はそこに宿泊したくなるくらい綺麗で清潔。
街はゴミが落ちていないし、電車内は静かで綺麗。置き引きの心配はないし自販機がどこにでもあるから便利。コンビニが深夜まで営業していて、品揃えが凄い。サービスの良いレストランばかり。でもチップはいらないと言う。などなど、日本贔屓の人たちは褒めちぎるけれど・・
日本人は、その自分たちには当たり前のことが「良いこと」などと思ってもいない。道へゴミを捨てるところは見られたくないので、こっそり植え込みの陰に捨てる。「人の目」を凄く気にするのだ。人目のある場所のものを盗むのは、今流行りの腕時計狙いのドジな白昼強盗くらいのもの。カフェの席取りに置いてある買い物袋なんて、人の前で盗む価値もないと知っている。足元に財布が落ちていても、ネコババしている所を見られたら大変、おまわりさんに捕まる。やっぱり交番へ持っていこう。園児の頃からそう教わっている。

私はそんな日本人を厭だとは思っていない。誰も居なくても「お天道さまが見ている」から悪いことはしない。日本人の9割は、そう思って生きているから暮らしやすいのだ。国としての価値はどんどん落ちているらしいけれど。

弟が産まれて姉の夏休み  KUMI(2019年)
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猛暑日の夕焼け

2023年07月30日 | 俳句
天気 晴 36℃

最近は夕焼けらしく染まる雲も殆どなくて、「夕焼け」は夏の季語なのだが季語と言えるような夕焼けは最近見ないような・・梅雨明け後、東京では真夏の名物のような夕立が全くない。猛暑極まれり、なのに、近くの市では高齢者夫婦がエアコン付けず、二人で仲良く永久の眠りについていたそうだ。テレビで見ると立派な一戸建て、訪問介護士が発見したそうだ。きっと、眠る時間帯に冷房付けっぱなしなんて・・という高齢者特有の考えだったのだろう。
私は、冷風機はほぼ一日中付けっぱなし。時々エアコンも付けるが、室温が29℃以上にはならないように注意している。最近は、寝る前にも水を飲む。以前はトイレに起きたくなくてなるべく飲まないように・・などと考えていたけれど。トイレを面倒がって命を落とすのもおかしな話。でも、汗になってしまうのか、猛暑になってから夜、トイレには殆ど起きたことがない。

昨夜の隅田川の花火大会のニュース映像をテレビで見たら、なんとまあ・・あんな思いをして、なぜ隅田川でなくてはならないの? と。行く人にはそれぞれ行くことに思いがあるのだろう。人混みでパニックを起こしそうな私には、見ているだけで胸が苦しくなってきた。
中継もしているが、なぜか、花火の中継はいつも、見たことがない。夫が「中継でまで見るかねえ」と言ったのがきっかけかもしれない。

さて、今日は土用の丑の日。昼食のメニュー表の写真に「今月のいち押しメニュー」と書かれている。「うなめし」だそうだ。鰻だけはど~~~~しても食べられない。食べられないだけならいい、でも、匂いもダメなら見るのもダメ。異常だとは思うけれど、仕方がない。
私は前日に昼食を断り、ちょうどドラッグストアへ買い物があったので駅前で何か食べれば・・と思っていた。が、危険な暑さの1週間続いている東京・・暑さの盛りの真昼に食べに出るのも面倒だ。と思い、ドラッグストアの開店時刻に買い物に行き、帰りはスーパーの惣菜売り場へ寄った。実は、短い一人暮らしをしていた時に買ったこの売場の惣菜で、唯一「美味しい」と思ったのが、自家製焼豚(チャーシュー)だった。厚切りにして容器に入れて計り売りしている。焼豚なんて一人暮らしでは作らないし、さすがにプロの味、と思ったのを思い出した。
ここでは、豚肉は薄切りのこま切れ肉を使った料理しか出ない。厚みのある豚肉なぞ、お目にかかれない。こま切れでも豚しゃぶは美味しいけれど。

ということで、厚切り焼豚と野沢菜びおにぎりを買い、いつも買いおいている胡瓜を薄切りにして塩揉み、梅干しと新生姜を足して・・デザートはシャインマスカットの残りがあったので。


厚みのある豚肉を食べたのは、確か今年、とんカツが出たような・・とんカツは重度介護の人用に、揚げてから切り刻んだりミキサーにかけたり面倒なので、あまり作らないようだ。揚げ物は、コロッケなど出るので、やはり焼豚は食べ応えあがある。
久々に厚みのある肉を齧った。こんなに味が濃かったっけ?と思ったけれど、それは、私が薄味の老人食に慣れてしまったからだろう。厚い肉の感触に感激。
家から持参していた小皿に、やっと乗せた焼豚。2年以上も生きるつもりはなかったので、食器は全くといってよい程持って来なかった。これもまた、今は反省している。

「うなめし」の感想を聞いたら、いつも「美味しくないものばかり」と不平の多い同じ階の人が「まあまあ、だったわ」とのこと。昼食に居なかった私に
「何か美味しいものでも食べに行ったの?」と訊くので、
「いいえ、スーパーで厚切りの焼豚買ってきて食べただけ。美味しかったわよ」と答えたらキョトンとしていた。
世間の普通の人にとってはこの時期、鰻以上に美味しいものはないようだ。

眼を凝らす飴玉ほどの遠花火  KUMI (2013年)
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寝不足の熱帯夜

2023年07月29日 | 俳句
天気 晴 35℃

上の絵は、花が細かすぎて凄く時間のかかった塗り絵。これの完成する間に、他の絵が3枚くらい出来上がっていた。わざわざ塗り絵の時間を作っている訳でもなく、テレビのコマーシャルの間とか、さて食事へ行くまであと10分・・というような中途半端な時間にスマホを出してポチポチと。
目が疲れるので長時間真剣に・・ということはない。

睡眠不足で一日が始まった。前の部屋の「叫喚するバアサン」が、昨夜・・というか今日の未明に叫び始めてしまい・・部屋を出ると余計に眠れなくなるだろうと、部屋の中で介護士さんの処置を待った。夜勤の介護士、初めて叫喚する彼女の声を聞いたらしい。なぜか歌まで歌い始めてしまい、何?・・おとなしくなるまで、時間がかかった。
一度覚めたら。熱帯夜は眠れない。廊下の冷房があってもドアを開けて寝る訳にはいかないから、室温は28℃。冷房を入れれば冷えすぎるので冷風機を一晩じゅう回しているものの・・風向きがどうも気に入らない。などと一度起きてしまったら、なおのこと眠れなくなった。うつらうつらしながら始発電車の音を聞いたら、もう眠れない。始発は4時何分だろう?
私にとっては年に何回もないような4時半起床・・明け方に自然に目が覚めて朝の空気を吸ってお散歩・・が、寝坊の治らない私の夢だったのに。こんなことで目が覚めたって頭がフラフラ状態でしかない。寝汗を掻いたパジャマは脱ぎたいし、シーツも汗で湿っているから再びベッドへ入る気にはならないし・・
起きだして珈琲淹れて洗濯して。
介護士さんの足音が聞こえたので廊下に出て
「Yさん、どうしています?」と訊いたら、「ぐっすり眠っていますよ」だって・・口惜しいこと。ケロリとした顔で朝食を食べに来ていた。昨日の午後は息子さんが会いに来ていて、心やすまったとばかり思っていたのに・・

私もそのうちに、悪夢に襲われるような認知症になることがあるのだろうか?明日は我が身、ということもあるので、彼女を責める訳にもいかない。
今夜の無事を祈るばかり。

昼寝覚め手足もて夢振りはらふ  KUMI(2006年) 
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猛暑の雲の峰

2023年07月28日 | 俳句
天気 35℃

一昨日来てくれた後輩から頂いたミニヒマワリの花一茎。カップに挿している。不思議なことに、水揚げが旨くいき元気に咲いている間は中心部分が濡れて水滴が見える。

今日は35℃と、最高気温が少し下がったらしい。35℃を当たり前、と思うようになるのも恐ろしい話。20年以上前には、35℃、と聞くと猛烈な暑さ、と思ったのに。
窓から眺める北の空、埼玉方面。

ちょうど真北が熊谷の方角なので、積乱雲のあたりは群馬県になるかもしれない。こちらまでは来ない。

月末、日にちは決めていないが、昼食前に誕生会と称して当月の誕生日の人たちを祝ってくれる。私は先月、もう済んでしまったが、今日は7月生まれの人たち3人。昼食にはちょっとしたご馳走・・とまではいかないがメニュー付きの料理・・が出される。

先月から食堂の端っこになる窓際のテーブルに席替えになったので、写真も撮れた。今までは真ん中あたりで、目立つ行為はちょっと・・だったけれど。

で、写真を撮ったら安心して、メニューの書かれた紙をテーブルに置きっぱなしにしてきたようで・・
海老入りのちらし寿司がメインで、煮物はしのだ巻とシイタケなど。お吸い物は素麺、白菜とトマトのサラダ、デザートはフルーツ入りゼリー。おやつには小さなケーキが配られた。
食欲だけはあるので、滅多に食べない酢飯が美味しかった。

さて・・折角のちょっと美味しい料理も、哀しいかな、私は去年の10月のイレウス以来、「食べてはいけない、食べない方がいい」という食品が増えてしまい・・
ちらし寿司を彩る黄色いモノが錦糸卵ではなくてコーンの粒だった。それダメ。煮物の干し椎茸が美味しそうに煮えていたけれど、それダメ。ついでにオクラの種の白い粒つぶ、それダメ。いや、ダメではないかもしれないけれど、消化しないモノは口にしないことにしている。捻じれている腸は、腸の働きをサボっているのだ。もう、二度とあの痛みと苦痛はゴメンなので、禁じられているもの(ラーメン・コンニャク・海藻類)以外も、「危ないモノ」は口にしない。
それでも食いしん坊なので食欲はあるし、又、同じことが起きるかもしれないし・・ドクターが退院の日に言った「1週間で帰ってくる人も居ます、1ヶ月の人も。一生来ない人も」ということばが忘れられない。
一生、もう消化器外科には行きたくない。私の「一生」は何十年も後のことではないのだから、食べ物に注意するくらいはたいした労力ではない。

 わが頭ほどの重さのメロンかな  KUMI (2007年)
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今日の猛暑の空

2023年07月27日 | 俳句
天気 晴 36℃

線路際のフェンスに絡みついたエビヅル、先端は宙をさまよっている。そろそろ青い実が出来てきているが、今年の蔓の勢いは凄いもの。暑さが好きなのだろうか。
今日は、猛暑とはいえこの辺りは36℃止まり。
診察予約13時、今日の通院は膠原病の経過観察だけなので、検査は前回の呼吸器科のものを参考にするので気楽な通院だ。ただバス停までの暑さに耐えるだけ。病院行のバスは1時間に10本以上も来るので待つこともないし、バス停までは3分とかからない・・私の足ではもう少しかかるかな?・・病院の玄関前に着くバスで暑さを感じる暇は殆どない。昨日と同じく、からりとした暑さは私には不快ではない。もっとも、10分以上も歩いたらどう思うか・・

サルスベリが、今年はとても元気良い。写真の花は施設の前の木だが、バスの通る道の両側、並木のサルスベリは見事。猛暑の年ほど勢いがあるようだ。


診察は13時だから、昼食を食べてから行っても間に合う。でも、食べてすぐに猛暑の中へ出るのも忙しいし、診察の前に生活状況の問診がある・・タッチパネルで専用ペンを使う。他の科では看護師が事前に訊いたりする。でもこのタッチパネル、高齢者にも使えるよう簡単操作なので看護師一人分の働きはしているかも。見えない人には看護師が聴いていたが、耳の遠い人の多い高齢者には、この方が本人にも便利かも。

さて、そんな今日のランチは・・いつものカフェはやめて、ポテトサラダが食べたかったので院内のコンビニのおにぎりと唐揚げ。


おにぎりも、赤飯にした。どれも施設では滅多に食べられない。それに、最近はジャガイモ料理が卵とともに極端に少なくなっている。サツマイモが多い。不味い訳ではないが「スイートポテトサラダ」なんて私は自分で作ったことはない。店で見たこともない。料理の世界には日常的に存在しないのでは?スーパーでもコンビニでも世の中は「ポテサラ」でしょ。サツマイモの方が栄養を摂りやすいのかしらん?栄養士がサツマイモ好き? 私は野菜に嫌いなものは全くないが、一番食べたいと思わないのがサツマイモ。仕方なく食べている。
(などと思っていたら、夕食には全く珍しくコロッケが出た。私の愚痴が聞こえたか?)

唐揚げは無論時々出るけれど・・コンビニの方が美味しい。ファミチキは、一人暮らしになってからかなり食べたので絶対に美味しい。店が家のそばだった。・・でも、病院はローソン。からあげクンは今ひとつかな?
無論、病院の待合室は飲食禁止。店の前に食べるテーブルがある。そこでランチのあと、いつものカフェで珈琲を飲んで。昨日の失敗があるので、持参の暖かいお茶も水も、たっぷりと飲んだ。
コンビニランチ、どれも美味しくいただきました。

え?膠原病の診察は?
はい、夏ではレイノー現象もほぼ出ないし、間質性肺炎は、がんが改善したら一緒に改善してしまったし・・冬になると症状悪化する病気のようで。年内もう一度、寒くなってからの診察予約となった。
こんなにたくさん病名を持っていてよく生きていけるもの、とあきれてしまう。

百日紅ほろほろバスを待つ真昼  KUMI (2020)
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