KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

秋澄む

2020年10月31日 | 俳句
天気 晴

午前のうちに散歩がてら家へ郵便をとりに行った。薄の群れが光をまとって揺れていた。
早く、住民票を移さないと・・でも何やかやとあるし、三ヶ月以内なら、今のところを契約解除も出来るのだというし・・
また独居老人に戻る気はないけれど。
とにかく、病院の検査と治療の目処がついたら家の処分にも手をつけよう。

などと考えながら少し冷たい風に吹かれて到着すると、みゃあが落葉の中にどっぷりと坐っていた。ベンチよりも暖かいのだろうか。そばへ寄っても、みゃあ、とも言わずにちら、と私を見ただけ。この冬を越す体力、あるのかなあ・・頑張れ、私も頑張るから。


郵便と一緒に、今日は師の色紙を額ごと持ってきた。パソコンデスクの上の壁に掛けていたもの。なぜ引っ越しの荷へ入れなかったのだろう?結構重くて、ちょっと買い物を、と思っていたのにその余裕がなくなった。
今度の居室の壁はがらがらに空いているのに、額など掛けるためのフックはないし、フックを取り付けてはいけないことになっている。仕方ないので、パソコンデスクの棚に置くことに。ラジオの隣でスミマセン。



そろそろ、冬の句の色紙に替えなくては・・梟の句があったっけ。句会の御褒美などで頂くことが多かったので、私は主宰の色紙、そう沢山は持っていない。それでも、四季の句は揃う。
ここには、以前は電話が置いてあった。固定電話はなくても暮らせるのでこちらへは移転しなかった。来月には契約解除する。今、私の交流の範囲で固定電話を掛けねば、という人は殆ど居ない。

少しづつ、暮らしの場所、になっていく。

過去みんな忘れし人に秋澄めり  KUMI
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冬隣

2020年10月30日 | 俳句
天気 曇 のち一時晴

今日買った、供花の竜胆。こんなに青い色ではないが、スマホで撮ると紫がかった青色が純粋な青になってしまう。

突然のように冷たい風が吹く日になった。秋らしい爽やかさがないうちに秋もお終い?ちょっと寂しい。
引っ越しやらなにやらで落ち着かない間に、ドライアイがひどくなっていた。アレルギーの点眼薬も効果がなく・・昨日は右眼が痛くなったり、見えにくくなったり。でもクリニックは休診日の木曜日。我慢、我慢の一日だった。今日は、朝いちばんで眼科へ。眼科は近くなったので助かる。つまり、今まで眼科への通院の途中にこのホームがある訳で。
ドライアイ用の点眼薬を処方してもらい、ほっとした。

午後は、唯一解いていなかった段ボールをひとつ、片付けることにした。これで引っ越しの荷は最後。僅かな俳句関係の本とノート類と。あとの本は、すべて残して来た。つまりは、ゴミになる訳で。余裕があったら古本屋に来てもらえば良いのだが、その気力体力が私にはない。自粛暮らしになってから、家にある本は殆ど読まなかったし、生き抜くためにはなくても大丈夫、と知った。極端な話、広辞苑と角川大歳時記の入っている電子辞書があるので、それだけでも俳句は作れる。
僅かでも本を出してパソコンデスクに並べたら、やはりほっとした。(実際は、もう少しあります)



なぜかカメラの説明書を持ってきていたのにはびっくり。

ささくれの親指疼く冬隣  KUMI
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コロナ自粛の御褒美

2020年10月29日 | 俳句
天気 晴

写真は、一昨日の忍野で通りかかった菊の垣根。

週に2.3回は家から不足のモノを運んだり郵便をとりに行かねばならない。昨日行ったら、結社誌の11月号が届いていた。30周年の記念号でかなり分厚い。本当は30周年の記念の集いが開催される予定だったが、無論、このご時世、中止となってしまった。私は創刊のときは知らない。当時、結社を立ち上げた主宰はまだ50代の働き盛り・・力になってくださったという瀬戸内寂聴氏は満98歳でまだまだ現役。
お二人を思うと、私は、もう年とってあと何年かなあ、などとは言っていられないけれど。

そんな話はさておき、昨日、結社誌を開いてびっくり。
投句したはずの私の句がどこにもない、と思ったら巻頭の5句目が私の句だった。8月初旬の投句だったと思うのにまだ梅雨の句なのは、今年の梅雨明けが遅かったから仕方がないけれど・・何しろ体調最悪、句など一日一句のこのブログに載せるだけでも精いっぱい、という日々の句なのに・・
と、びっくり仰天。
  軒へ来る雀数へて梅雨籠り  KUMI

見たままの、どこへも行けない自分への嘆きでしかないのに・・

こんなびっくりの御褒美があるから、俳句はやめられない。確か、今年3月号でも巻頭の20句内には入っていた覚えが。でも主宰の評をいただく順位、というのは久しぶりだ。
そういえば、主宰の色紙の一枚を壁に掛けたままだ。次に行ったら持ってこなくては。

秋夕焼け鴉放ちて薄れけり   KUMI
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初紅葉

2020年10月28日 | 俳句
天気 曇

写真は、昨日、一周忌の墓参の帰路に寄った忍野の紅葉。いちばん色の綺麗そうに撮れるところを狙ったので、本当はまだまだの感がある。これでは11月の初旬でも見ごろには遠いかもしれない。


いつも、墓参りの帰路に寄ったり、雪の翌日に車を走らせて撮影に行ったり、忍野には色々と思い出すことが多い。ま、思い出だけで生きるのは簡単ではあるけれど、まだ生きていたいのでそれは省略。
忍野は、富士山が見えてなんぼ、の所なので、富士山が裾野まで厚い雲に覆われていた昨日は、澄み切った水を眺めるだけで終わった。鴨や雁が渡ってきていた。








週日なのに観光客が結構居て、若い人の姿が目立った。でも往きも帰りも、高速道に観光バスが一台も居ないのが異常だった。適当に過密にならない程度の人出。とはいえ来月初旬の連休には相当過密になりそうだ。
高速道の渋滞を避けての一周忌・・といっても、このコロナの時期、法要も何もなく、友人夫婦と墓参をしただけで終わった。若い人たちは日曜に電車で行ってくれた。

久々の外の空気だった。これで大きな富士山が見えていれば文句なし、だが・・
富士山の気まぐれには慣れている。とはいえ、夫の一周忌にデジ一を持って富士山の撮影も兼ねて・・という私に、天罰の曇天だったのかも。

富士見えぬ日や山麓を雁のこゑ   KUMI
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赤い実

2020年10月26日 | 俳句
天気 晴

今日も秋晴れが続いて、身も心も軽くなる・・と思っていたのに、体調が低下してしまった。原因は解らないが、夜中に目が覚めて、眠れなくなった。あれこれ、することも考えることもたくさんあるけれど、眠れなくなる、というのは珍しい。
やっぱり、一周忌が済むまでは心は落ち着かないのかもしれない。

とにかく、この秋晴れを体感しなくてはもったいないし・・と、家まで行くことに。郵便はないかもしれないが、プランターの花が気になる。今更水遣りしたって仕方がないのに。
家の前の千両が、みごとに色付いていた。南天はヒヨドリが食べ尽くしているのに、同じ色でも千両はあまり美味しくない?
 
みゃあがベンチに寝ていた。元気がなくなったねえ、私と同じ。がんばろうねえ。と撫でてやると、みゃあ、と返事をしてくれた。


ほんと、頑張らなくては。十一月になったら元気が出ますように。

いわし雲少しだけ母思ひ出す   KUMI
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