KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

大晦日、そして東京が壊れる?

2020年12月31日 | 俳句
天気 晴

富士山の雪化粧がようやく整った。食事前、カメラを取り出して。以前の家とは違い目の前に電線があるので、腰をかがめてズームで撮るという「高度技術」が必要だ。
でも午後には富士山周辺の雲が多くなったので、日本海側同様、富士山も雪になっているのだろう。大寒波の襲来。
昨日は気圧が一気に下がって、今日は一気に上がったようだ。上がる時も体調悪くなる人が居るらしいが、私は下がる時・・つまり、前線通過前・・が一番影響するようだ。若い頃からそうだったのが加齢とともに影響が強くなっていく。

二日も籠ったので、午前中、ドラッグストアの開店に合わせて日用品を買いに。終わってスーパーの方へもヨーグルトなど少し買いたいものがあって寄ってみたら、10時半前なのに人がどっと増えていく。密状態になりそう。そこそこに帰ってきた。店は明日休むらしいが、正月の用意の心配不要な大晦日は有難い。もっとも、こんな体調では、以前のように正月の手料理も作れない。

大晦日です。昼食には年越し蕎麦が用意された。



ここへ来てから初めてのミニ茶碗蒸し付き。ギンナンも入っていてとっても美味しかった。天ぷら蕎麦は、まあまあ。それでも、いつもは自分で作っていたのだから有難いこと。
明日は、簡単な正月料理が出るらしいけれど、多分、雑煮は出ないだろう。それがちょっと寂しい。物心ついてから、喪中だろうと正月の餅は欠かさずに食べてきたのに・・コロナがなければ、あーちゃんちへ行って雑煮くらいは食べられたのに・・コロナめ!!

東京の感染確認者数が、とうとう1300人越えとなった。1000人越えは正月明けにもしや、と思っていたのに・・駆け込みで年内に検査した人が多い? それにしても、検査する人の中の感染者確率がどんどん増えていくらしい。若い人を見たら感染者と思え・・だろう。政府も国民も完全にコロナを甘く見た結果だ。国が旅行など奨めたので、それに行けない人たちは、気持が緩んだ。私は、それが「GoTo」とやらの最大の罪だと思う。旅行に行った人が菌をばら撒いたよりも、行けなかった人の行動が緩んで、若者たちは解放された気分になり、飲み会を開き、仲間と大騒ぎをし・・サラリーマンは会社の仲間との飲む機会を再開し、結果、蔓延していったのでは?
どちらにせよ、高齢者はひたすら、自分の身に振りかからないことを祈るしかない。

という、私にとっても日本にとっても大変動の年が終わろうとしている。コロナ騒ぎのおかげで、幸い?にも我が人生最大の喪失の体験をしたこの二年を嘆く余裕がなかった。

遠富士の朝をかがやく大晦日  KUMI
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小晦日

2020年12月30日 | 俳句
天気 雨のち時々晴

久々に朝から雨が降った。青空が雨雲にだんだん攻められていくのが窓から見えた。
実は、昨日から目まいがず~っと続いていて、晴れた午後になってもなかなか回復せず、2日続きで籠ってしまった。でも、気温はさほど下がらなかったので、窓を開けて外の空気を吸って気分転換。ようやく、夕方になり少し足元のふらつきがなくなってきた。それにしても、気象病アプリ「頭痛~る」は本当によく当たる。頭痛までは起きないが、とにかく目まいと、アプリの「警戒」マークの時間とが合致する。でも今日は頭も少し痛くなった。頭痛がすると、脳梗塞?と少し怖い。

明日はもう大晦日?あらまあ、買い物したいモノが色々と。といっても、買い物しなくても三食食べられる暮らしだから歳末をあたふたする必要もなし。
それが良いのか悪いのか・・良い訳ないでしょ、忙しく歳末を人並みに過ごす方が健全です。大体が、小晦日にブログなんか書いている家庭の主婦・主夫なぞ居ません。

もっとも、この年末年始は、健康で居宅の一人暮らしを続けていても、身内にも友人たちにも会わないのは同じだ。東京は、本当にコロナ患者で壊れそう。静かに過ごすしかない。恐怖すら感じる日々だ。ここに関わる職員や出入りする業者や介護関連の人たちに、感染者の出ないことを祈るしかない。外に出ても、店員と長い話はしたくない。
人との距離がどんどん離れていくようで寂しい。

小晦日写真と位牌磨きあげ   KUMI
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壊れゆく・・

2020年12月29日 | 俳句
天気 晴時々曇

写真は、2年前の歳末に家から撮った写真。同じ富士山でも、4階のここからと7階では全く違うのが不思議。とにかく居間から見えたので、雲の動きが面白かったり夕暮れの富士山が綺麗だったりすると、すぐにカメラを向けることが出来た。
この時期、まだ夫の病気は確定していなくて、普通に正月の準備をしていたのが信じられない。

さて、今日の話。ここには、壊れていく人がとっても多いのです。
同じ階の人の三分の一は完全な認知症。しかも、私が入居した頃には普通に挨拶をする方たちだったのに、最近になって妄想が出たり、食事したことを忘れたり、という人が2人も居る。そして今日は、また別の一人?
私の部屋の前に入居されているのは、車椅子に乗った元気な方。室内では掴まり歩きは出来るようだ。つまりは、足が不自由なこと以外の問題はなかった。それが、今日の午後2時半ごろ、ラウンジで近くの部屋の、いつもお喋りをする人と日向ぼっこをしていると、車椅子に乗った彼女が部屋から出てきた。そして、私のお喋り相手を手招きした。会話が聞こえてくる。
「もう昼食時間でしょ、迎えに来ないのよ」(食堂までは介護士が付き添う)
「え? お昼はさっき食べたばかりよ」
「さっき? 食べたのは朝ご飯でしょ」
「Rさん、朝もお昼も私と同じテーブルで食べたでしょ、しっかりしてくださいよ~~」
車椅子の彼女は、何だか恥ずかしそうに部屋へ戻った。
私はまだ挨拶くらいしかしない方なので
「Rさんも、前から認知症気味だったの?」と隣へ帰ってきた彼女に訊いたら、首を振り、今日が初めてのことで「もう、びっくりして心臓がドキドキよ。Rさんまで・・今日限りの勘違いだったらいいけど」私も、そう祈りたい。明日は我が身、かもしれない。

最近になって認知症の出た二人のうちの一人は、ある日突然「冷蔵庫の中のものを全部持っていかれた」と語り始めたそうだ。
私にも「誰かがドアを叩いて名前を呼ばれたの。さっきから何度も。でも出ると誰も居ないの・・」って、私は10分もラウンジに居て、誰も彼女の部屋をノックなんかしていない。
もう一人は、午前10時過ぎると部屋を出てきて、職員が居ると(詰め所に常駐はしていない)「食事の時間ではないの?」と訊くようになった。「まだですよ、時間になったらお呼びしますよ」と答えても、そのあと少し経ってから、また出てくる。

以上の二人は、私が入居してから認知症になった方。同じ階にそれ以外にも居て、しかも女性ばかり。他の階には男性のウルトラ級の認知症の人が居て、普通に会話はできるのに、数分前のことも忘れてしまう。歩ける人なので、家族が一緒でもとても居宅生活は出来ないだろう。認知症の老人には昔から慣れているので(仕事上で)、付き合うのは何とも思わないけれど・・明日は我が身、という年齢になると笑えない。

コロナ籠りで、居宅生活の人たちも認知症の悪化が多くなっているという。人に会えない、自由に外へ行けない、でもここでは、部屋に籠っていても困ることはない・・という刺激のない日々で、能力が衰えてくのだろう。コロナよりも怖いかもしれない。もし、ここで集団感染など起きたら、コロナの怖さの認識のない認知症の人たちはどう処遇することになるのだろう?
心身とも、コロナの収束するまで正常に保てるかなあ・・と、自分に自信がなくなってくる。

捨てられぬものの一つに古暦   KUMI
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数え日の携帯ショップにて

2020年12月28日 | 俳句
天気 晴
今年最後の頚椎の治療で整体院へ。ここへ通うのが唯一電車に乗る行動で・・今年は、隣駅のここと、昭和記念公園へ行った三つ先の駅以外は行っていない。なんということ。
遠出は、夫の一周忌の墓参で富士山麓へ友人の車に乗せてもらったきり。これが、お出かけ大好きな私の人生の最後の日々になるとしたら許せない。コロナめ!!

先のことはさておき、今日が大切。治療と、そのあとに携帯ショップへ寄ったらちょうど3時。たまには外食を・・と、ささやかなおやつタイムは、時々ランチを食べていたパン屋で。あんドーナッツを久々に。



実は、昨日からスマホがおかしくなった。室内では普通に使えるのに、部屋を出るとネット接続が出来ない。スーパーでPayPay使おうとしたら、QRコードが読みとれない。家に帰れば問題はない。Wifiと関係するらしい。固定電話を解約して、やたらにLineを使うようになったせいかなあ・・契約内容を変更したら直るかも・・
色々携帯会社のHPで試してもダメ。とりあえず、まだ住所変更をしていなかったのでそれだけ済ませた。午前中は、それで時間がなくなった。仕方がないから、整体院のすぐ近くなので、午後に携帯ショップへ寄ろうと思い電話したら・・今年はすべて予約で一杯だという。コロナ以来、携帯ショップは待つ人の密を避けるために完全予約制になってしまった。じゃ、来年まで室外ではスマホが使えないの?
こういう時は当たって砕けろ・・どうせ整体院のそばにあるショップなので、今日見てくれなかったら来年の予約をしよう、と寄ってみた。店の入り口から一歩外に立ち、通りかかった店員に声をかけてみた。
店内はガラガラなのに、予約客しか入れないのだと言う。コロナめ!
じゃ、お正月明けの予約をお願いします、と言ったら、暇そうにしていた店員は外へ出てきた(客待ち、なのだという)。予約はネットでお願いします、と言う。店の前にもそう書いてあった。じゃあ、とスマホでネット予約のやり方を調べ始めたら店員が「どのようなことですか」と。そりゃそうでしょ、店の前でネットで予約しなさい、口頭での予約は出来ない、と言ったらあとで店長に文句言うつもりだった。
これこれシカジカ云々、とスマホを見せると「そんな訳はないです、契約上50ギガまで使えますから」「でも使えません」
店員が「次の予約の方が来るまでですよ」と立ったままでみてくれる。椅子もソファもたくさん空いているのに・・
Simカード出したりして数分、直してくれた。何が原因なのか、聞いたって多分理解出来ないからやめた。「私の使い方がおかしかった?」「いえ、そういうことでは・・」予約以外の客の相手をしたら、店長に怒られるのかな?
ともかく、あまりややこしいことではなかったらしい。スマホもパソコン同様、私はいつまで経っても初心者から卒業出来ない。
ともあれ、当面の問題は解決したので
「どうもありがとうございました」とその店員に深々とお辞儀をして店をあとに・・あれ?そんなに感謝しなきゃならないこと?もしかしたらお客は私の方よねえ・・20年もここの携帯電話使ってるお得意様なのだから。
コロナの前は気軽に入って番号札とって待ち、たいしたことではなくても相談に乗ってくれて、帰るときには店員の方も「ありがとうございました」と、顧客に頭下げたのに・・ここでもコロナめ!だ。

数へ日の街を見てゐる午後のカフェ  KUMI
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歳末あれこれ

2020年12月27日 | 俳句
天気 晴

駅前広場をスーパーの2階の渡り廊下から。歳末の日曜というのに、あまり人が居ない東京郊外。もっとも、この先は住宅街だから賑わっているのはスーパーとテナントのお店のある駅前ビルの中だけなのだ。数年前までは今頃になると飾り売りの屋台が出ていたけれど・・今はスーパーの1階で売っているだけ。
でも、昼過ぎのスーパーにちょっと寄ってみたものの、いつもの年末の賑わいはなかった。やはり、我々より若い世代でも異常な感染者に考えたところがあるのか、子供の姿が少なかった。皆静かに買い物している。

今年は年末になっても富士山の雪が、異常に少なくて話題になっている。こちらからも、12月に初旬には雪化粧していたのが殆ど剥がれ落ちてしまった。去年の年末には、家からこんな富士山が見えていた。これが本当の今ごろの冬の遠富士。



遠富士の雪を測るも多摩暮し  KUMI

結構気に入っている句。(結社誌に発表済)
でも、この句は間違っている。多摩地域(23区と島しょ外を東京ではそう表現する)でも、丘陵地帯の方へ行くと低山に隠れてしまい、その山に登らないと見えない。高尾山麓では当然見えないので、高尾山へ登らないと。今頃の奥多摩の落葉道のハイキングは視界が良くてとても気持良いけれど・・今年は、富士山を眺めてがっかりしそうだ。
だらしなく雪の剥げた今年の富士山では句にならない。

正月の用意を何もしない今の暮らし、歳末の俳句の材料が全くない。その代りに暇はあるのだから、少しは俳句の作り方を変えなくては・・

年詰まる東京はいま崖っぷち   KUMI
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