ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語(61)『りんごのすりおろし』

2022年04月14日 19時39分04秒 | 日記
ある冬の日、
ちいチャンは、熱があって汗びっしょりで、熱くて熱くて、おでこに乗せたタオルも熱くなって、ふと目を開けると、おばあちゃんが、りんごのすりおろしを持って、ちいチャンの枕元に座っていました。
それは、りんごには見えない茶色い色をしていました。
食べると甘くて、酸っぱくて、冷たくて、身体が、
(うれしいね。)
と、ささやきました。

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