弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

都会に家を 買ったりしたら 単身赴任を させられる

2024年08月09日 09時23分09秒 | 人事
「ヒラメ裁判官生む要因」指摘も 年収差生む、国家公務員の地域手当(朝日新聞デジタル)
https://digital.asahi.com/articles/ASS881VHJS88ULFA014M.html?ptoken=01J4T20QHMPEW1EFA5X2G4T8KC

(写真)今回最も驚いたのは、朝日記事で引用されている弁護士ドットコムニュースのアンケート回答のこの部分。
東京に家を買った直後に、なぜか遠方に転勤されられるという裁判官版「マーフィーの法則」の存在が裏付けられた。
何と最高裁の人事担当者は、故意に単身赴任を余儀なくさせていたのだ。
それも、単に嫌がらせのためというものではなく、おそらくは地域手当・引越費用等の支給予算の節減と、裁判官に対する支配統制のために。全く許し難い所業である。

問題提起の 三重県津市は 6から4に 下げられて

2024年08月08日 19時54分36秒 | 地域手当
令和6年人事院勧告が公表された。

https://www.jinji.go.jp/seisaku/kankoku/archive/r6/r6_top.html

問題の地域手当は、原則として都道府県単位としながら、中心的都市は例外として上乗せされた。
結局、東京23区の地域手当は従来の20%のまま維持され、他方で、私が勤務する津市は、これまでの6%から三重県4%に下げられてしまう。
異動保障の期間が3年に戻された(とは言え、異動後1年目は100%だが、2年目80%は現行と変わらず、3年目60%が追加されるだけ)のは救いだが、これにより、多くの裁判官のように3年ごとに都会と地方の勤務を繰り返せば、都会の地域手当の最低60%を引き続き受けられることになろう。それならば、裁判官については憲法に減俸禁止の規定もある以上、地域手当による格差を維持すること自体が疑問に感じられる。

「何もしないこと」が 最高裁の「何かにつながる」気もします

2024年08月07日 20時20分30秒 | 裁判
最高裁長官退官記者会見から。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6301ea54075b38d785e3b0a6bddff92036d4e620

私は知らなかったが、「くまのプーさん」には、
「何もしないことが、最高の何かにつながる」
という名言があるのだそうだ。
(写真)しかし、三味線漫談の林家あずみ師匠がネタにしていたり、ポーランドで問題になっていたりするように、「くまのプーさん」はパンツすら履いていない。心配だ。

先手の要求 相手にせずに 攻めさせたまま 選手交代?

2024年08月05日 23時08分31秒 | 将棋
7月の棋譜と自戦解説を。
今月も2手しか進まなかった。

1日は後手(名人)の手番の定例昇給日。その指し手に期待して、先手は手待ちをすることにしたのだが、後手は全く相手にせず、スルーしてしまった。

2日は先手(挑戦者)の手番が回って来た。
3か月前の記者会見でこちらの作戦を予告しておいたとおり、敵陣深く最強の一手を放った。

現在は、後手がこれにどう答えるか長考を続けている。今度は、先手の主張に対して沈黙したままであれば直ちに負けが宣告されるというルールの下の対局場だから、後手は何らかの手を指さなければならない。

そうしている間に、後手の交代の予定が報道発表された。
急戦模様だったのが一転して持久戦になれば、この将棋は年単位で長引きそうだ。

「悪い時は どうぞぶってね」言われてぶっても DVよ

2024年08月04日 21時52分06秒 | 夫婦
引き続き、本歌取り都々逸。
元歌は、奥村チヨ「恋の奴隷」。
1969年発売。若者は知らんだろうな。

岡口声明・決議も出せぬ「こんな日弁連に 誰がした?」

2024年08月03日 19時49分51秒 | 裁判
今日もまたまた、本歌取り都々逸。
今回の元歌は、皆さんお馴染みの「星の流れに」。いや、知らないか。
私さえも同時代に原曲を聴いた事は無い。元々のタイトルは歌詞と同じ「こんな女に誰がした」だったが、GHQから横槍が入って改題させられたのが時代背景というから、それも当然。
(写真)同名の批判本が一昔前に出ている。
私も退官して日弁連会員に復帰したら、現代の浦島太郎として、同名の本を書きたくなる予感がする。

「ききわけのない 女の頬を はりたおし」たら DVだ!

2024年08月02日 22時19分57秒 | 夫婦
昨日の都々逸の評判がとても良かったので、今日も「本歌取り」都々逸。
昨日の元歌は、竹内まりや
「元気を出して」
今日の元歌は、沢田研二
「カサブランカ・ダンディー」
(写真)
冒頭の引用部分に続いて「それで何もいうことはない」などと放言する歌詞なのに、よく放送禁止にならなかったものだと、最近の若者は驚くことだろう。
ちなみに、現代であれば、「ききわけのない女」が警察に通報し、裁判所に申立てをすれば、裁判所はほぼ確実に逮捕状や保護命令を発する。

(参照記事)
本当に弱い人の声、耳すますだけでは聞こえない
「共同親権」懸念を発信する弁護士・岡村晴美さん
(中日新聞Web)
https://www.chunichi.co.jp/article/937513

岡村晴美弁護士は、私の出身事務所に所属。
私と同様に「孤軍」ではないけれど「奮闘」中。
共に頑張りましょう。

怒りなど見せない 優しい私を こんなに怒らせた 人は誰?

2024年08月01日 12時15分46秒 | 自選どどいつ
夏休みの間、毎週複数回、全国各所を飛び回りつつ、機会を与えられる限り話をさせてもらっている。
目的は、私の裁判に対する支援の訴え、著書の宣伝及び弁護士任官の推進の活動が主だが、あの岡口さんをも追い詰めた最高裁(事務総局)や、これに同調する一部の弁護士勢力の批判に及ぶ場合もある。
私も弁護士任官して世間が狭くなってしまい、全国の弁護士や裁判官にそれほど知られていた訳ではない。そのため、この間の言動から「恐い人」と思われがちのようだが、私は「お上」を恐れないだけで、本にも書いたように「優しい人」と言われている(自分で言うか?)。周囲からは「面白い人」と言われている。

相手も「我慢の限界」に達しているようだから言動には気を付けた方がいいという忠告もあるが、そもそも私の方が先に「我慢の限界」に達したから、討って出ているのである。
「とめてくれるな」に続く相手は、忠臣蔵の「梶川殿」から大学紛争で「おっかさん」に変わったそうだ。
(写真)本歌取りの元歌の歌詞部分。
私はもちろん同姓の竹内まりやデビュー以来の大ファン。
「元気を出して」共に頑張りましょう!

「しくじり先生」岡口さんに「私、失敗しないので」

2024年07月31日 13時43分09秒 | テレビ
今日は夏休み前半戦の最終日。
上京し、岡口さんと初の対談をさせていただく。
岡口さんとリアルで言葉を交わすこと自体、今日がまだ3回目。
1回目(水戸地裁岡口判事表敬訪問歓迎会)と、2回目(裁判官弾劾裁判所での証言の打上げ)は、私的な飲み会だった。
(写真)「週刊SPA!」で、法曹界の「しくじり先生」として連載「裁判官失格(クビ)」を既に5回続けている今の岡口さんから、どんな話が聞けるか、私も楽しみだ。

「岡口基一元裁判官が語る
 弾劾裁判と裁判官の市民的自由
  ~ゲスト:竹内浩史裁判官~」
開催のお知らせ(Benlabo)
https://www.benlabo.org/column/3884/

「お前が悪い」と 言わない限り「官僚」組織は 応えない

2024年07月30日 12時44分52秒 | 名古屋・愛知
私が名古屋市民オンブズマンを含む弁護士活動をしていた時代から提唱して来た「悪い役所の効果的な攻撃方法」を伝授したい。
例えば分かりやすい例を挙げると、「名古屋市役所が悪い」と言ってもダメである。重要文化財にもなっている名建築に責任がある訳がない。
したがって、最低限「名古屋市長の〇〇が悪い」と言わなければならない。できれば、行政裁量権を有する最高位の役人を特定して「名古屋市〇〇局〇〇課長の〇〇は悪い」と名指しすべきである。
これは何も、過激な事を言っている訳ではない。地方自治法の住民訴訟と最高裁判例も、全く同様の建付けとなっている。
当然のことながら、最高裁を含む国の官庁を批判する際にも同様であって、個々の悪しき官僚をターゲットにすべきである。
裁判官を含む高級官僚の責任は、それほど重いものである。