判決主文で 強烈なのは「強制執行を 許さない」

先日、裁判官経験者と雑談をしていて、離婚判決の「原告と被告とを離婚する」という主文にはどうも違和感が拭えないという話になった。
私は３年間離婚訴訟ばかり担当していたので慣れてしまい、むしろ請求異議訴訟の判決主文の方がどきっとする。異性から「もう許さないから」と責められている場面を思い浮かべてしまうのだ。
（写真）ギロチン執行に匹敵するほど強烈に感じられる。

事の軽重 考えないで「鼎」問われる 事勿れ

厳罰化は世の流れなのかも知れないが、何でもかんでも重く罰すればよいというものではなかろう。
（写真）裁判には特にバランス感覚が必須だ。目を瞑って厳罰というわけにはいかない。

西走台風 圏外なのに 釧路の「生さだ」吹き飛ばす

東奔西走のコンサートスケジュールの中で日程を確保していたであろう月例の生番組が飛んだのはファンとして残念だが、やむを得まい。
被災地支援に人一倍熱心なさださんのことだから、快く生放送を辞退したに違いない。
（写真）NHK大阪（背後の建物）は古代遺跡の上に建っている。
大河ドラマ「西郷どん」展が同じ建物内の大阪歴史博物館で始まったばかり。

反面教師を 輩出するか？ 反「道徳」の 文科省

またかと呆れてもう驚かない。
（写真）今月５日の出題の解答。

怪談話の ジャンルになった「見ます」「住みます」事故物件

時節柄か怪談ブームのようだ。
大阪に来て初めて知ったが、関西テレビでは「怪談グランプリ」を毎年夏に放送している。
今年は十回目の記念大会ということで、まず今週は予選が放送された。
興味深かったのは、不動産の「事故物件」を題材に取り上げる演者が複数いたことだ。
事故物件に「住みます」芸人と、事故物件情報収集を仕事にしている有名人がいた。
いずれも決勝進出は果たせなかったが、来週が楽しみだ。
（写真）昨日の大阪・天神祭にて。
これも考えてみれば、菅原道真公の怨霊伝説が元々の由来だ。

ブログ開けば 裁判官に「逆恨み」とか「八つ当り」

私も経験があるが、クレームは（広い意味での）敗訴当事者の揚げ足取りに過ぎない場合もある。どこまでまともに取り合うべきか、考えどころだろう。
（写真）ある法律相談番組から。
判決は出れば一人歩きする場合があるから要注意。

「あるところ」にしか ジジババいない「むかーしむかしの ことじゃった」

常田富士男さん追悼どどいつ。
市原悦子とコンビを組んだ「まんが日本昔ばなし」の語り口は、味わい深く、よく物真似をされていた。合掌。
（写真）最近最も面白いと感心したCM（公共広告機構）。
桃太郎の一場面でネット上の匿名の誹謗中傷を戒めている。
しかし、そういった書き込みをする根性が、そう簡単に善導されるとも思えない。

今日は大暑だ 41.1℃ 熊谷「日本 一」奪回

熊谷市が四万十市の記録を今日、0.1℃上回り、観測史上新記録を達成。
暑さ日本一を「日本のドバイ」と言って喜ぶ土地柄だが、そろそろ限界かも知れない。
（写真）東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅ホームの二十四節気のタイルから。

御嶽「海」なら 噴火も期待 雷電以来の 長野県

大相撲名古屋場所は、関脇・御嶽海の初優勝で終わった。
長野県勢としても初優勝。
御嶽山の噴火直後に出身地を元気付けたいという思いを込めた四股名という。
海のない県に歓喜をもたらした。
（写真）江戸時代の雷電以来の信州の英雄になるか。

「尻尾」差し出し「蜥蜴」は不起訴 司法取引 第１号

せっかくの両罰規定の意義が半減しないかという疑問からしても、違和感は拭えない。
（写真）こちらは蟷螂の斧

横綱ばかりか 立行司まで 不在は続くよ 差し違え

今日の大相撲結びの一番、高安×御嶽海は、土俵から両者がほぼ同時に飛び出す際どい一番となった。
行司は軍配を一旦は高安に上げながら、回し団扇で御嶽海に（写真）。
物言いが付き、行司軍配差し違えで、高安の勝ちとなり、御嶽海の初日からの連勝が止まった。
木村庄之助の定年退職、式守伊之助の不祥事による辞職で、立行司は不在のまま。
確かに難しい一番だったが、ここ一番での差し違えが目立つと、三役格の行司から立行司には昇格させられないようだ。

「コンチキチン」より「こんちきしょう」か？ きょうの祇園は 暑すぎて

祇園祭が佳境に入っている。
昨日は前祭の山鉾巡行。
外国人観光客でごった返しているようだが、不慣れな日本の暑さには辟易している模様。
（写真）宵山で夕涼みをした方が賢明か。

八大タイトル 八棋士で分け 戦国棋界の 八犬伝

将棋の棋聖戦五番勝負最終局で、豊島将之八段が羽生棋聖を破り、初タイトルを獲得。
羽生竜王の百冠達成は、年末の竜王防衛戦まで持ち越された。
これで現在８つのタイトルを８人の棋士で分け合うという激戦の時代に突入。
天下統一は、おそらく藤井聡太七段の世代のタイトル争奪戦まで待たなくてはならないだろう。
（写真）「次の一手」を当てた賞品は、皮肉にも羽生永世七冠達成記念マグカップだった。

「三月」病から「うつ病九段」一人で背負えば 重くなる

（写真）この連休直前に出版された本を連休中に読んだ。
将棋の先崎学九段の昨年秋から半年間にわたる休場中の闘病記。
発病のきっかけは、監修していた漫画「三月のライオン」の映画公開当時のオーバーワーク。
一昨年秋以来の棋士カンニング疑惑騒動で地に堕ちていた将棋のイメージアップのため、孤軍奮闘していたのだという。
しかし、皮肉にも、発病直後からの藤井聡太四段（現七段）の連勝記録フィーバーで、目的が達成されてしまった。
真面目で責任感の強い人がなりやすい脳の病気だということがよく分かる。
私たち裁判官にとっても全く他人事ではない。

日本の伝統 尊重ならば 丁半博打の 賭場にして

パン屋より和菓子屋を
楽器ならば和楽器店を
とまで言うのならば、
西洋風のカジノでは一貫しない。
（写真）今日から京都祇園祭宵山。
外国人観光客で賑わうことだろう。