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日本語教育の語彙23 高校生、語の数

2018-08-31 | 日本語教育
コメントに質問をいただいたので、答えに合わせてここでも紹介をしてみよう。高校生の語数は平均でいくつか。まず、>ある書に、「少し古い資料だが1948年に国立国語研究所(当時)が高校生15人について調べた理解語彙数は、平均3万余りであったという結果があります。成人はこれよりも多く4万程度といわれています。」とありました。  国語研究所の設立年から、語彙調査1948年、高校生15人、理解語彙平均3万余り、というのは、よくわからないですね。次いで、どのように調べたのでしょうか、というのは、調査方法はきわめて原始的に行われることになる。調査15人が、語の数を、平均の数においてどの程度を表すかは、微々たるものかもしれない。これは、一人の語の数としても同じことが言えて、こう調べたらこうなりましたよ、そのとらえ方で受け止める。現在だと3000人ぐらいを対象に電算処理できるようにやるけれど、これも、調査そのものは協力者が地味なことをやっている。ある結果が出始めると、それが繰り返し言われるようになるので、そんな数字が調査にある、となってしまう。それだったら自分で数えるかと、辞書にチェックすることになったりもする。 . . . 本文を読む

誕生の記

2018-08-31 | 思い遥かに
誕生日の語をあらためて知る。誕生という字は、誕字に嘘つくとかだますとか説明がある。そして、>玉篇‐言部「誕、〈略〉天子生曰降誕」 という。字通を見ると、誕辰の意に用いるのは、 >〔詩、大雅、生民〕「誕(ここ)に厥(そ)のを彌(を)へ 先づ生まるることの如し」の「」に「生まるる」を連ねて成語としたものである。 字通, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com と解説する。誕辰は、誕生日のこと。はて、虚誕・妄誕の言とは、どう用いるか。この文字にある意味で、誕生は詩経から、成語であった。 . . . 本文を読む

暑い、44℃を視認

2018-08-31 | 木瓜日記
車載の気温計が室外温度を表示して44℃を記録した。昨日の午後、今日は晴れのち曇りで、少しは下がるか。蒸し暑いことには変わりがないので、やっと8月を超える。北のほうで気象が荒れている。ニュース映像には水害に遭う秋田市が映る。竜巻も渦巻く。仙台のゲリラ豪雨、日本列島の上で、何が起こっているか、すぐにも台風が近づく。 . . . 本文を読む

日本語教育の語彙22  語彙論の語と語彙

2018-08-30 | 日本語教育
きわめてわかりよいことが、わかりよいだけに単純ではないことがある。ここにたびたび説明をしてきている。語は単語のことであり、語彙は語を複数にして扱い、その対象をとらえることになる。国語研究として、国語学が日本語の語彙をとらえ、その解明をして来たので、語彙論の議論はそこに明らかとなる。 語の論、語彙の論 2016-10-17 17:23:54 | 語彙論 語と語彙の区別を立場にそれぞれ議論があり、語の集合を扱うだけでなく語と語彙論を区別したことは、様々、影響をおよぼしている。いわば、語彙が集合だけではないという意見である。語彙論の立場が語彙研究を進め、電算処理をもって量的なとらえ方を明らかにしたのは事実である。それだけでなく基礎と基本の違いをにも峻別するところがあった。語の論が文法論とかかわりを持つ語構成論、語の成り立ちを解く語誌などにわたるので、広く語彙と語とをとらえると、それは語の論ではあるが、語彙の論であるか、複雑な様相を持つ。そこに語彙史の研究分野が語を含め大きく語の議論を取り込んでいるため、語、語彙、語彙論、語彙史、そこに従来からの語誌、語構成論とその縁辺を持つことになった。これからの語彙を探求という議論がある。 . . . 本文を読む

2018年 葉月が行く

2018-08-30 | 木瓜日記
晦日、このひびきがよい。そかか。おおみそか、となれば、そこに響くのは歳末のざわめき、年の締めくくり。三十日は月ごとの、締めであったか。みそかあまりひとひ、暦の仕組みで31日まである大の月に、月替わりを待つ。長月という呼称も旧暦イメージにあって、いまの季節の移ろいに似合う。2018夏は気温37℃との戦いであった、それを超えること再三になり、記録的39℃だった 。ニュースに、エアコンが故障していて、入院していた高齢者が5人死亡した。びっくりするのは、その病院は殺人疑いで捜索をうけていることである。暑さだけならまだしも、エアコンのない病室で、熱中症が発生したという。病院は修理できないので、入院患者をほかの病院に送る処置などを、いまになって、している。   . . . 本文を読む

日本語論89  文章 書き起こし

2018-08-29 | 現代日本語百科
文章の書きだしに、文章を読ませる工夫がある、という。連載エッセイセミナー7 書き出しの技法 稲垣吉彦さんの文章である。文筆稼業で、売文ともなればその書き出しにこだわるというのはわかりそうな気もするが、必ずしもそういうわけでもないらしい。それを文芸春秋のコラムを紹介して、大宅壮一氏が書いたのは、アジア、アフリカの旅は、ひとくちにいって火事場見舞いのようなものである、と言うのであった。ことのほか書き出しに神経を使った大宅氏を、、ライフワークの作品の書き出しに、1週間をかけていたと、エピソードでとらえている。文章の書き出しの魅力であろう。書き出し文の興味ある試みをした森村稔氏は、その書き出しにある固有名詞に着目をしたそうだ。人名、地名が書き出しの1行目、2行目に現れる、絶妙の文章になっているということに気づいた、というわけである。固有名詞が引き出す情報の興味であるか。文章の書き出しが固有名詞にあるというのを解説して、なるほどと思わせるところであるが、読み手にそれで読みたくさせるか、その効果が絶対ではない。文芸春秋のコラムを読むときに、わつぃなどは、その書き出しで読むべき優先順位をつけていたからである。それは固有名詞で、そうなっていた。 . . . 本文を読む

日本語教育の語彙21 日本語教育のための基本語彙

2018-08-29 | 日本語教育
>日本語教育のための基本語彙 日本語教育の基礎となる語彙の選定と集計,および比較対照作業に伴い,作成された資料。研究目的 日本語教育センター第一研究室では,学習・教育の目的に応じた教育基本語彙の設定のための基礎的な資料を作成することを目的として,特別研究「日本語教育のための基本的な語彙に関する調査研究」,続いて「日本語教育の基本的な語彙に関する比較・対照研究」の題目のもとに調査研究を行った。   『日本語教育基本語彙第一次集計資料 上位二千語』(1978)、『日本語教育基本語彙第一次集計資料 6,000語索引』(1978) . . . 本文を読む

また、台風が発生

2018-08-29 | 木瓜日記
この夏には、いくつやってくるか。いくつと書いて、笑ってしまった。いくつの台風が来るのか、21号発生、ニュースが21個だとか、個数を言っていたから、それはかわいらしいのか、号数では、紛らわしいか、この夏の多さにはダブル、ユーターン台風とか、異常気象でもと、気象庁に見解があるか。 . . . 本文を読む

日本語論88  文章論

2018-08-28 | 文法文章論
日本語文法は品詞論と構文論に分けて説明がある。国語文法の教科目で文法教科書には構文論があったが、品詞論に比べて記述するところは少ない内容だった。その構文論は文章論という分け方をする場合もあるようである。構文と文章という分け方を、いつごろまでか、捉えていたものであろうか。 . . . 本文を読む