現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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折衷ならず

2023-04-30 | 日本語どうなる2023
ここでこういった事情に類推をしてみる。 センテンスを文としてもっぱら理解してしまう文法学説の移入後の英語研究者たちがいて、日本語には文と文章の区別を持たずに取り入れた翻訳文法であったものを学校文法の教育が文という概念を定着させた。 山田学説は句といい、橋本学説は文節の係り受けをとらえ、時枝学説は入れ子構造を仮説に唱えていたところから、文はアリやナシやと言ってきている。松下学説は漢語文法の対象に連 . . . 本文を読む

句論というと

2023-04-29 | 日本語どうなる2023
大槻は、文法の概念に文を紹介して主語と説明語の関係を解説した 山田は、統覚作用が一回のものが単一の思想を表すものとして句と呼んだ 統覚作用 松下は、詞と詞に連詞とする句をとらえて断句を単位としたまとまりを見た  橋本は、文節を文の組み立てとしてとらえ、文の切れ目を発音特徴に見出した 連文節という文節 時枝は、詞と辞を句として包み包まれる関係を説いた 客体表現と主体表現による統一 統合関係 この文 . . . 本文を読む

文と意味

2023-04-28 | 日本語どうなる2023
文の成立を論じた、タイトルは、文の成立事情 副題に、文章論的文論への序説 著者は林四郎、国語学160集19900331 には副題の示すところ、文法学上の文を考える立場と異なって、それは冒頭に述べる。次の、 >文を、表現者がある表現意図を以て文章場面を作り、文章生産活動に入ってから、文章の一部として生産するものと考える。 と見える。 この前提で文の成立をコミュニケーション上の機能を託されて、接触部 . . . 本文を読む

文の定義

2023-04-27 | 日本語どうなる2023
文を規定する議論は文の成立を論じてきた文法学説を概観してそのそれぞれの文の定義を対照する。その論のもとになる考え方を示した大木一夫氏の、日本語日本文學 ; 43期 (2015 / 05 / 01) , P17 - 36をウェブ上で検索できる。 ここに紹介をしておくと、次に見える。著作で、文はどのように考えられてきたか、この章節の核となる部分である。 https://www.airitilib . . . 本文を読む

一説に文とは

2023-04-26 | 日本語どうなる2023
文の定義を言う、その立場は文法論だとする言語行為論の立場である。文そのものが持っている意味、言語行為的意味あるいは文の機能をとらえることに文の成立がある、というのが文論序説の論である。ちょっとわかりにくいのを引用すると、次のよう。 >これらの意味は言語を発するにあたっての目的意味なのであるから、文を発する以上、その文に必ずつきまとう。また、それは文が文として担うものであるから、その意味を表す形 . . . 本文を読む

文の成立

2023-04-25 | 日本語どうなる2023
文の成立に文法構造から分析する説明と文の表現意図からとらえよううとする立場がある。構造と意味として両様の見方を宮地学説は言う。 分類の一覧に表された。 いま、規範に見た文法で説明するその文の構造を英文法で要素といい、日本文法で成分と言っている。次のようである。 文の要素は、主語、述語動詞、目的語、補語といった主要素、修飾語、連語といった従要素にあたるもの、そして間投詞、呼びかけの語句、挿入句な . . . 本文を読む

文論再々

2023-04-24 | 日本語どうなる2023
文論再びに記事を検索して過去2件をあげた、さらに検索して文法文章論カテゴリーで最初にタイトルにしていたのがヒットした。これを探したのだったと改めて再掲する。 文があるから文法で文がなければ何になるか。あるいは文とする前提を議論するところから始めるとそれは文法なのかどうかと現代日本語の文論はそこでとどまる。一つをのぞいてと言ってきて今の日本語研究には文の規定がわからなくなってしまっているからややこ . . . 本文を読む

セキュリティクリアランス

2023-04-23 | 日本語どうなる2023
経済安全保障推進法案が2022年に施行 >令和3年10月、岸田内閣において、経済安全保障担当大臣が置かれ、岸田総理は、所信表明演説において、我が国の経済安全保障を推進するための法案の策定を表明しました。 法律は令和4年5月11日に成立し、同月18日に公布 https://www.cao.go.jp/keizai_anzen_hosho/#:~:text=具体的には、法制を創設するものです 経済施 . . . 本文を読む

文論再び

2023-04-22 | 日本語どうなる2023
文論について2015年の記事に述べたが、その後2018年に文論序説という著作が刊行されている。ブログでは2021年に記事がある。 この著作は博士論文を出版したもので、論文についての概要も公開されている。 >本論文は、日本語の「文とは何か」という根源的な問題を、言語行為論という従来とは異なる立場に立って論じたものであり、「序章」、本文(「第Ⅰ章~ⅩⅣ章」)、「終章」から成る。「序章 文について考え . . . 本文を読む

祖国防衛

2023-04-21 | 日本語どうなる2023
広告欄に新刊紹介があり、高齢者向けのコピーに目がいくが、書籍を買うわけではない、その興味は惹句からあれこれと思う。ぼけ、認知、生活行動など、わが行く先を案じる。タレントの親子だとか漫画に仕立てた面白さなど買えばまた身に染みるかもしれない。 あたらしくでたタイトルがいつものセンセーショナルか、日本が消失する 国民の9割が気づいていない、一瞬で壊れる平和 と見えて、新刊、著者は、ケント・ギルバート . . . 本文を読む