一平のペンとギター

僕らしい小説を書き、僕らしい歌をうたう、ぞ♪、ペンとギターの一平です。ギター弾き語りと小説書きの二刀流。

≪ 東京オリンピック ≫ 57年前、と今。

2021-07-20 22:11:12 | Weblog

オリンピック、あと2日で、開会式。

僕は、感慨深い想いで、この時の中にいます。

世界中がコロナ禍の今。

この状況の中で、開催する、世界のスポーツの祭典。

人類が直面したことがない、未曽有の世界的規模の病ウイルスの流行。

病ウイルスへの対応だけでも、大変な状況だ。

其の状況で、開催に踏み切った我が国。

不安で、いっぱいだ。途中で、「中止」もあるかもしれない。

しかし、やり遂げられる、気もする。

 やりきった時、世界は、日本を称賛するだろう。

 歴史的快挙だ。人類の英知の勝利だ。

まだ、わからないが、僕たちは、歴史の証人になれるだろう。

 「中止」か「やり切れるか」。

 

 前回の ≪東京オリンピック≫ は、57年前だった。

僕は、19才。大学1年の10月だった。

夜間部に通っていたので、

翌年の春に、昼間部への転部試験を控えていた時だった。

昼間部へ変われる、最後のチャンスの転部試験だった。

 浪人のような立場の僕にとって、

これからの人生が、どうなるか、まったくわからない世界にいた。

 そう、オリンピック、どころではなかった。

 テレビで、競技を見た記憶は、まったくない。

僕は、かや、の外、にいて、遠くから、世界を見ていた。

オリンピック、という世界のスポーツの祭典とは、余りにもかけ離れた世界にいた。

 

 今、僕は、

2日後に、始まる ≪東京オリンピック≫ を、

すべて、自分の眼で見届けたい、と思う。

僕は、今、76才。

大学を卒業して、高校教師を30年勤めた。

社会人として、存分に仕事をした。世の中を、見聞した。

それから、20年は、

小説家を目指して文章修行を続け、ギター弾語りを、人様に届けている。

 

 今の僕は、19才の時の僕とは、まったく違う。

この ≪東京オリンピック≫ は、僕の、すぐ目の前にある。

すぐ目の前にある、世界のスポーツの祭典、だ。

 世界的流行の病、コロナ禍で、人類が初めて直面している、スポーツの祭典

に立ち会えることに、深く感謝して、テレビで、人間の極限の技を見たい。

 

 そうだ!

57年前、の ≪オリンピック≫ で、たった一つ、覚えていることがあった。

それは、

金メダルを取った、女子バレーボールの、東洋の魔女、と、大松監督だ。

 転部試験が、確か、2月の下旬だった。

試験の3か月前の、12月の末、に病で伏せていた父親が僕に、一冊の本をくれた。

    『俺についてこい!』大松監督。

 パラパラめくっていたら、涙が出てきた。

仕事を終えてから、夜遅くまで、練習に打ち込む女子選手たち。

僕と同じ世代の選手たち。血のにじむような、日々の仕事と練習。

回転レシーブで、脚は、あざだらけ・・・・。

 大松監督の、必死さ。情熱。それにこたえる選手たちの涙。

僕は、この本を読んで、励まされて、

試験委向けての最後の追い込みができたのでした。

 

  翌年の春、

合格発表の掲示板に、僕の受験番号が、

    あ っ た の です!!

 

 57年前の、僕が、いとおしい。

 自分が、世の中で、ちゃんと生きてゆけるのか?

 不安の真っただ中に、いた僕。

 

今、19才の君は、

この未曽有の ≪スポーツの祭典:東京オリンピック≫

を、どんな心境で、眺めていますか?

 

            あのころの僕。

                 18才。

 

        

              19才。

      

 

 

             

           

 

 

 

 

 

 

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お知らせ♪

一平のギター弾き語り。 日時・場所など。  2015年9月19日(土)2:00-4:00pm ふれあいコンサート・ギター弾き語りライブ・相鉄線星川駅下車徒歩3分。保土ヶ谷区役所前。「クレヨン」2:00-4:00pm ゲスト:アルトサックス奏者:おすぎ君 初秋の人生の歌など♪