一平のペンとギター

僕らしい小説を書き、僕らしい歌をうたう、ぞ♪、ペンとギターの一平です。ギター弾き語りと小説書きの二刀流。

僕の、ショート、ショート、エッセイ、「命」 お読みくだされ。

2017-08-23 10:43:44 | Weblog

 

 

 

                         

 

 入道雲、灼熱の太陽、照りつける強い日差し。

ジージー、ミーンミーン、 セミの声。

    うれせーっ!!  

    あつーっ !!

つい、最近まで、セミの声が耳障りだった。

 しかし、

今、いとおしく聞こえる、のだ。

 

 蝉は、幼虫の時期を土の中で過ごす。

長いのは、なんと、17年。短くて5年。

成虫になって、地上に出てきて、とんだり泣いたり生きる時間が、一か月。短いのは、1週間。

という、「蝉の一生」を知ってから、なのだ。

 

ジージー、ミーンミーン、ジージー。

けなげで、いとおしい。泣きたくなるほどだ。

僕に、生きろ、頑張れ、って、エールを送ってくれてる。

ジージー、バーバー、って聞こえる。

 

 それに鳴いているのは、オスだという。

メスは鳴かない。オスと交尾すると死ぬ、という。メスは、一度しか交尾しない。

あの、ジージー、ミーンミーン、は、オスがメスに求愛している声だ。

必死に、種の保存のために、鳴きしきっている。

 

 ああ !  蝉君、蝉子さん、頑張れ、ありがと。

 

そんなある日、僕は、こんな句を作った。

   「  白い雲、一瞬の涼風 蝉しぐれ  」 (一平)

 

 今日、8月15日は、終戦の日。72年前。

僕が、母の胎内で10か月すごし、地上に生まれて、4か月余り、の頃。

 新聞の片隅に、こんな句が載っていた。

    「  降状の日を知らぬまま奪われし命 思え、蝉鳴きしきる  」 (栗木京子)

 

 蝉の声が、こんな風に、京子さんには聞こえたんだ・・・・・・。

 

 ジージー、ミーンミーン、は、

今、僕には、耳障りどころか、鳴きたくなるほど、いとおしい、求愛の歌声だ。

 

              ♪♪♪♪♪♪

 

 

         音一平作  2017年 8月15日

コメント (2)
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お知らせ♪

一平のギター弾き語り。 日時・場所など。  2015年9月19日(土)2:00-4:00pm ふれあいコンサート・ギター弾き語りライブ・相鉄線星川駅下車徒歩3分。保土ヶ谷区役所前。「クレヨン」2:00-4:00pm ゲスト:アルトサックス奏者:おすぎ君 初秋の人生の歌など♪