ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「健康を維持して、ムラのない肉質を実現」

2017-08-07 08:31:10 | 日記
 今年も半分を過ぎようとしています。養豚農業経営は、多事多難と言ってもよいほど問題を抱えています。流通面、飼料面や、将来の見通しなどについてです。 繁殖専門の経営、肥育専門の経営、一貫経営と、経営形態はそれぞれ違っていても、いずれも扱うのは生きた豚です。そのため、日常的に疾病に対する心構えを持ち、予防を意識することが大切となります。豚の場合、肺炎関係の疾病が多く、それに伴う総合感染や合併症が発生します。新しい薬品が開発されても、それに対抗するかのように症状が複雑に変化して表れたりします。こうした病気の多くは、伝染病の仲間です。 予防の第一に、疫学的な考え方が必要となります。これは、いわゆる環境です。身近なポイントとして、豚舎の周囲にミミズがいるか否かということが挙げられます。 ミミズがいるのは、酸性の土地です。酸性の土地には、寄生虫などが多数いるものと認識して下さい。回虫、肺虫、トキソプラズマ、ノミ、シラミといった害虫をはじめ、そのほかいろいろなものがいます。そういう場所には、各種細菌も生存していて、終宿主である豚の体力が弱くなるのを待っており、チャンスがあれば豚に飛び移るのです。 対策は、豚舎周辺に坪当たり5kgの生石灰を年2回散布すること、豚舎内通路に石灰乳を塗布することです。消毒薬も、特に豚由来の病気予防にはアルカリ性の薬剤が最適です。これをもって、外部からの防御の一つの区切りとします。 豚そのものに対しては、豚の体内からつくります。飼料はすばらしく進歩しており、その内容は高タンパク、高エネルギ-になっています。むしろ良すぎると言っても過言ではないほどになっています。しかし、消化の面では、腸内細菌叢にかなりの負担をかけてしまっている場合もあると考えます。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、一般に言われている乳酸菌とは異なり、酵母菌と麹菌を併存させたつくり方をしています。腸内細菌叢に対して長時間作用し、消化吸収をより活性化します。特にタンパク質の消化吸収に対しては、特異なほどの力を示します。 通常、豚のふんは臭いとのことですが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用すれば、ほとんど気にならない程度になります。飼料中のタンパク質が不完全消化だと、アンモニアが残り悪臭のもととなり、成分も十分に利用されず無駄となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが、それを証明しているのです。 豚に対して使用すると、発情は均等となりヒネ豚などはできません。免疫力が上がり、抗体価もワクチン後の結果を見ると8~10倍にあがります。発情が順調なので肉質にムラがなく、食肉業界から特定肉として認められ、酵素豚肉のキャッチフレ-ズで躍進しています。 農産物は、つくることも大切です。しかし、できたものを適正価格で販売することも数少なくなった養豚農家経営者のとるべき道と心得ます。