数字上は、逆転で決勝トーナメント進出の可能性を残している最終戦。
しかし、その条件は厳しい。
清水が4-0で勝って、同グループもう一試合、柏3-0横浜Mというスコア。
他力本願ながら、で且つチームの状態も良くない中、まず清水は自分たちの
目標として4点を取らなければならないという、非常に厳しい状態。
期待はかなり薄......。
仕事を終えて、日本平へ向かう。
中二日で土曜日にはアウェイ広島で試合があることを考えると、
望み薄なカップ戦に全力を注ぐよりも、主力はある程度休ませて、
あまり出番のない選手に機会を与えるべきだと思っていた。
がしかし、スタメンをみて驚いた。
FWは西沢、矢島、フェルナンジーニョの攻撃的な3トップ、中盤には
淳吾もいる。
リーグ戦ほぼ不動のメンバーであることを考えると、
先発から外したのは、ジェジン、テル、西部だけ。
しかもジェジンはベンチに入っているし...
----------監督は、この試合本当に取りに来ている。
そして、これは決勝トーナメント進出を狙っている。
間違いない!
ある意味、その監督の意志に応えられるのかどうか、選手に
大きな期待をした。
前半立ち上がりから、動きがよろしくない。
甲府戦の反省が全くなされていない。
繋がらないパス。全然中盤が組み立てられず、3枚FWがいても
シュートなんてまともに打てず、0-0のまま前半終了。
大宮も現在のチーム状態をそのまま反映した感じで、特に怖さは
感じなかった。このままいけば、スコアレスドローで終わりそうな
試合だ。
........前半はブーイングもので、この内容だと後半早々に
主力組をベンチに下げ、体力温存させた方がいいだろうと思った。
が、しかし------------------
後半頭からなんと矢島に代えてジェジンを投入。
ジェジンを温存させずにここから投入してくるとは.....
監督は、本当に勝ちに行く気なんだなぁ.......
他会場の途中経過も分からず、ただ4点は最低のノルマとして
この試合取らなければならないことを考えると、残された時間は
45分間。-----------------------
クロスに合わせたジェジンのヘッドで先制。
やはり、ジェジンが必要か....
そして、ゴール前の絶好のポジションから淳吾の奇麗なFKで2点目。
何か、ストレスがたまる試合が続く中、何かを選手達が見つけたようにも
感じた瞬間だった。
そして、大宮がまえがかりになったことで、裏のスペースを突くことが
出来るようになり、太田のゴールで3点目。
沸き上がるサポーター。
「マイズン(もう1点)!!!」「マイズン」
久し振りに日本平で聞いたマイズン。
もう1点だ~~~!!!!!
----------しかし、無情にもタイムアップ。
盛り上がったのだが、あと一歩のところで夢は断たれた。
(実際、惜しいシュートもあったのであれが入っていればと
悔やまれるところではあったが....)
残念ではあったが、非常にいい感じで終わり、こういう試合を
次に繋がる試合というんだなぁと思った。
ジェジンを45分間、淳吾も90分間フルに起用した。
次節、広島戦だが、それなりのリスクをこの試合で犯している。
心配なところではあるが、何よりも兵働の復帰が待たれる。
起点が淳吾1枚は、やはりきつい。
兵働との組み合わせにより中盤、そしてSBとのコンビネーションと
攻撃パターンが格段に増える。
そして、タメも出来、全体的な押し上げや厚い攻撃も出来るようになる。
2人のレフティーが早く揃い、そして枝村が本調子にさえ戻れば
十分攻撃的布陣になれるだけに待ち遠しい。
この試合のいい感触のまま、土曜日の広島戦は頑張って欲しい。