唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
NASA御用達カメラ
NikonのF、F3といったフラッグシップ・カメラが30年以上にわたりNASAの御用達としてアポロやスペースシャトルに搭載され貴重な影像を記録してきたのは有名な話であるが、8月9日に打ち上げられたディスカバリーにもNikon製のカメラが搭載されたことがWebsiteで紹介されていた。
ところがこの報道、なんとも歯切れが悪いのだ。何故なら、「F5ベースのデジタルカメラ(コダック製)、ニッコールレンズ、スピードライトが搭載されました」とあるからなのだ。
つい先ごろまでNikonのフラッグシップであったF5そのものではなく、F5ベースのコダック製デジタルカメラだというのだ。なんだ?、それは。調べてみたら、確かにそういうカメラが存在することが判明した。これだ。
確かにF5だ。やはりF5をベースに1999年9月に登場したコダック製DCS660の後継機だが、最大の特徴はDCS660が371万円もしたのに対して、2001年5月登場のDCS760は89万円と一気に1/4の値段になっていることか。
もっとも、DCS760の登場から更に4年が経過しているし、所謂「特注」かも知れないので、今回ディスカバリーに搭載されたものがDCS760そのもの、あるいはそれを更にNASA仕様に改造したものなのかどうかもわからない。
でも、確かに「F5ベースのデジタルカメラ」が存在していることがわかった。では何故NikonのD2Xではなく「F5ベースのデジタルカメラ」なのだろうか。それはきっとコダック製と言うところポイントなんだろうな。
かつてスペースカメラとして活躍したのはNASA仕様のF3だが、厳しいNASAの要求(絶対に故障しないという100%の信頼性の元にバックアップ用機材を搭載していない)に応えられるカメラを作れるのはNikonだけだったわけだ。コダックには一眼レフを作る技術がないからな。でも、F5という優れたベースがあってはじめてコダックが開発したデジタル方式記録部とドッキングさせたコダック製、つまりアメリカ製のデジタル一眼レフを作ることが可能になったわけだな。
そこで、そのアメリカ製デジタル一眼レフをスペースシャトルに搭載したのだろう。うぅ~~ん、アメリカ人はやっぱりと言うべきなのか、とにかく愛国精神に富んでいるんだな。世界のリーダを自認するアメリカが威信をかけて飛ばすスペースシャトルに日本製のカメラを搭載するのは屈辱的なことだったのだろう。だから、ようやく作ることの出来た「アメリカ製」デジタル一眼レフを載せた。でもさ、F5がなかったら作れなかったわけだよな。「アメリカ製」デジタル一眼レフ。
わずかな情報を元に、郷秋<Gauche>の独断と偏見で書いてみたけれど、果たしてどこまで当たっているやら。このあたりの事情に詳しい方がいたらぜひともお話をお聞きしてみたいものですな。
今日の1枚は黄色いコスモス、イエローキャンパスをバックにした黄花コスモス。黄花コスモスは名前にこそ「黄」が付きますが、その花色はご覧の通りオレンジ色です(葉の形も普通のコスモスとは違う)。バックでボケているのが本当の意味での黄色いコスモス、イエローキャンパス(玉川大学農学部の故佐俣教授、稲津教授が育成。もう少し淡い黄色のイエローガーデンもある)です。今日はちょっと早かったみたいなので近いうちにあらためてご紹介したいと思います。
[ 撮影:いつもの東京都下某所 ]
ところがこの報道、なんとも歯切れが悪いのだ。何故なら、「F5ベースのデジタルカメラ(コダック製)、ニッコールレンズ、スピードライトが搭載されました」とあるからなのだ。
つい先ごろまでNikonのフラッグシップであったF5そのものではなく、F5ベースのコダック製デジタルカメラだというのだ。なんだ?、それは。調べてみたら、確かにそういうカメラが存在することが判明した。これだ。
確かにF5だ。やはりF5をベースに1999年9月に登場したコダック製DCS660の後継機だが、最大の特徴はDCS660が371万円もしたのに対して、2001年5月登場のDCS760は89万円と一気に1/4の値段になっていることか。
もっとも、DCS760の登場から更に4年が経過しているし、所謂「特注」かも知れないので、今回ディスカバリーに搭載されたものがDCS760そのもの、あるいはそれを更にNASA仕様に改造したものなのかどうかもわからない。
でも、確かに「F5ベースのデジタルカメラ」が存在していることがわかった。では何故NikonのD2Xではなく「F5ベースのデジタルカメラ」なのだろうか。それはきっとコダック製と言うところポイントなんだろうな。
かつてスペースカメラとして活躍したのはNASA仕様のF3だが、厳しいNASAの要求(絶対に故障しないという100%の信頼性の元にバックアップ用機材を搭載していない)に応えられるカメラを作れるのはNikonだけだったわけだ。コダックには一眼レフを作る技術がないからな。でも、F5という優れたベースがあってはじめてコダックが開発したデジタル方式記録部とドッキングさせたコダック製、つまりアメリカ製のデジタル一眼レフを作ることが可能になったわけだな。
そこで、そのアメリカ製デジタル一眼レフをスペースシャトルに搭載したのだろう。うぅ~~ん、アメリカ人はやっぱりと言うべきなのか、とにかく愛国精神に富んでいるんだな。世界のリーダを自認するアメリカが威信をかけて飛ばすスペースシャトルに日本製のカメラを搭載するのは屈辱的なことだったのだろう。だから、ようやく作ることの出来た「アメリカ製」デジタル一眼レフを載せた。でもさ、F5がなかったら作れなかったわけだよな。「アメリカ製」デジタル一眼レフ。
わずかな情報を元に、郷秋<Gauche>の独断と偏見で書いてみたけれど、果たしてどこまで当たっているやら。このあたりの事情に詳しい方がいたらぜひともお話をお聞きしてみたいものですな。
今日の1枚は黄色いコスモス、イエローキャンパスをバックにした黄花コスモス。黄花コスモスは名前にこそ「黄」が付きますが、その花色はご覧の通りオレンジ色です(葉の形も普通のコスモスとは違う)。バックでボケているのが本当の意味での黄色いコスモス、イエローキャンパス(玉川大学農学部の故佐俣教授、稲津教授が育成。もう少し淡い黄色のイエローガーデンもある)です。今日はちょっと早かったみたいなので近いうちにあらためてご紹介したいと思います。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )
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何故に信頼性重視の宇宙空間で使われるのか?
正直言って理解できません。
的はずれならスミマセン。
また一眼レフはファインダーで確認した被写体がそのまま記録される、レンズ交換が容易であるなど他の形式のカメラにはない優れた特徴をもっています。レンジファインダーのカメラでもフォーカルプレーンシャッターのものにはレンズ交換可能なカメラもありますが、135mm以上の望遠レンズを使う場合にはレンズとカメラボディーの間にレフボックス(ミラー機構)が必要になり、速写性が大いに犠牲になります。
そんなこんなを考えると、フィルム方式、デジタル方式を問わず、カメラの基本構造としては一眼レフ以外には考えられないと言って良いと思います。
ややこしいけど、そう言うややこしさは、大好きです(人はそれをへそ曲がりと言う)。
>良い意味で枯れたシステム
「完成された」と言う意味ならそういう表現も当てはまるかとは思いますが、この一眼レフの要となるレフレックス機構はまだまだ発展しますね、きっと。枯れてない、生きている技術です。
Nikonは「F」発売の1959年には既に毎秒4コマの撮影可能なモータードライブを発売しています。ただし毎秒4コマはミラーアップ時の最高速で通常動作では3コマですが、高速かつ連続してシャッターレリーズが可能となるモータードライブがシャッター幕及びミラー可動部の高精度・高耐久性に磨きをかけたと言ってよいのではないでしょうか。
>黄色いコスモスバックのキバナコスモス
そこまで思いつきませんでした
自分でも気付かないないうちにそんなややこしい写真を取ってしまった私はやっぱりへそ曲がり?
この辺がレースとは違いますね。
>そう云う積もりではなく
わかります、わかります。そうなんですよね。プロの世界ではそういう技術を求めるわけです。Nikonは現在のフラッグシップ、F6でもフィルムの巻き戻しクランクを残しています。最悪の場合でも撮影済みのフィルムを確実に取り出せるようにです。まったくすごいことです!