唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ベーゼンドルファー、ヤマハが買収
金沢街道「塩の道」の連載中にも、書きたいニュースが幾つかあったが、連載中断はしたくなかったし、さりとて日に2本の記事を書く余裕もなかったために、今日になってしまった。ベーゼンドルファーをヤマハが買収したという話し。
ベーゼンドルファーが売りに出ていること、そして買収候補の一つとしてヤマハの名前があがっていることを11月18日に書いた。18日段階では、数日の内に売却先が決定するとの報道であったが、このニュースの続報はなかなか入ってこなかった。
ようやく入ってきたのは27日で、郷秋<Gauche>が目にしたのはYahoo!News。「26日付の英紙タイムズは東京発で、ヤマハが世界屈指のピアノ製造会社、オーストリアのベーゼンドルファーを買収する見通しになったと報じた。(ロンドン26日時事)」というもの。この短い記事のタイトルは「ヤマハが逆転買収へ=ピアノ名門ベーゼンドルファー―英タイムズ紙報道」と言うものである。
このニュースは二つのことを伝えている。その第一は勿論、ヤマハがベーゼンドルファーを買収する見通しになったこと。そしてもう一つは、それが逆転であったこと。つまり、ヤマハ以外の「本命」と目される企業があったが、いよいよ最後の場面でヤマハが買収することになったということである。
果たして、ヤマハ以外の「本命」とはどこなのか、大いに気になるところであるが、東京発英国タイムズの情報は、そのことについては触れていなかった。が、29日になると「ベーゼンドルファーをめぐっては、国内ピアノメーカーが1100万ユーロ(約18億円)を提示し、一歩リードとも伝えられていたが、土壇場でヤマハが提示額を引き上げたとみられる。26日付の英紙タイムズは、ヤマハが1400万ユーロ(約23億円)で逆転買収に成功する見通しと報じていた。(ベルリン29日時事)」というニュースが入ってくる。
ヤマハの「対抗」はオーストリアのピアノメーカーらしいが、結局、より高値をつけたヤマハと最終の調整に入っているようである。ベーゼンドルファーのピアノ生産台数は年間数百台(350台という情報あり)であり、現在年間5万台程(S.50年代には年間20万台を製造している)を製造するヤマハとは比べようもない。
しかし、ヤマハによるベーゼンドルファー買収を考える時、重要なのはその台数ではなく、その素晴らしい音色で世界の音楽ファンを魅了してきた「オーストリアの宝」ともいえるベーゼンドルファーを、日本のメーカーが買収するということである(もっとも、現在はアメリカの企業が所有している)。
ヤマハとしても、自社ブランドのプレスティージを高めることを目指しての買収であろうから、徒に増産・販売拡大に走るつもりはないだろ。現在、多くのコンサートホールに用意されているコンサートピアノは、1台ならヤマハ、2台ならヤマハとスタンウエイという組み合わせが一般的かと思うが、3台目としてベーゼンドルファーを置くホールが増えるならば、弾きでは勿論、聴き手にとっても楽しみが増えることになる。いずれにしても、ベーゼンドルファーのこれまでの名声に傷を付けぬよう、ヤマハが大切に育てていってくれることを望んで止まない。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、鶴岡八幡宮。実は、今日も鎌倉に行ってきた郷秋<Gauche>なのでありました。階段左脇の大銀杏の葉がまだ青みを残していたのにはびっくり。
郷秋<Gauche>が書いた、ベーゼンドルファー関係記事
ベーゼンドルファー代理店が倒産 2008/12/13
ベーゼンドルファー、ヤマハが買収 2008/12/02
郷秋<Gauche>、無謀にもピアノについて語る 2008/11/19
ベーゼンドルファー、売却へ 2008/11/18
ベーゼンドルファーが売りに出ていること、そして買収候補の一つとしてヤマハの名前があがっていることを11月18日に書いた。18日段階では、数日の内に売却先が決定するとの報道であったが、このニュースの続報はなかなか入ってこなかった。
ようやく入ってきたのは27日で、郷秋<Gauche>が目にしたのはYahoo!News。「26日付の英紙タイムズは東京発で、ヤマハが世界屈指のピアノ製造会社、オーストリアのベーゼンドルファーを買収する見通しになったと報じた。(ロンドン26日時事)」というもの。この短い記事のタイトルは「ヤマハが逆転買収へ=ピアノ名門ベーゼンドルファー―英タイムズ紙報道」と言うものである。
このニュースは二つのことを伝えている。その第一は勿論、ヤマハがベーゼンドルファーを買収する見通しになったこと。そしてもう一つは、それが逆転であったこと。つまり、ヤマハ以外の「本命」と目される企業があったが、いよいよ最後の場面でヤマハが買収することになったということである。
果たして、ヤマハ以外の「本命」とはどこなのか、大いに気になるところであるが、東京発英国タイムズの情報は、そのことについては触れていなかった。が、29日になると「ベーゼンドルファーをめぐっては、国内ピアノメーカーが1100万ユーロ(約18億円)を提示し、一歩リードとも伝えられていたが、土壇場でヤマハが提示額を引き上げたとみられる。26日付の英紙タイムズは、ヤマハが1400万ユーロ(約23億円)で逆転買収に成功する見通しと報じていた。(ベルリン29日時事)」というニュースが入ってくる。
ヤマハの「対抗」はオーストリアのピアノメーカーらしいが、結局、より高値をつけたヤマハと最終の調整に入っているようである。ベーゼンドルファーのピアノ生産台数は年間数百台(350台という情報あり)であり、現在年間5万台程(S.50年代には年間20万台を製造している)を製造するヤマハとは比べようもない。
しかし、ヤマハによるベーゼンドルファー買収を考える時、重要なのはその台数ではなく、その素晴らしい音色で世界の音楽ファンを魅了してきた「オーストリアの宝」ともいえるベーゼンドルファーを、日本のメーカーが買収するということである(もっとも、現在はアメリカの企業が所有している)。
ヤマハとしても、自社ブランドのプレスティージを高めることを目指しての買収であろうから、徒に増産・販売拡大に走るつもりはないだろ。現在、多くのコンサートホールに用意されているコンサートピアノは、1台ならヤマハ、2台ならヤマハとスタンウエイという組み合わせが一般的かと思うが、3台目としてベーゼンドルファーを置くホールが増えるならば、弾きでは勿論、聴き手にとっても楽しみが増えることになる。いずれにしても、ベーゼンドルファーのこれまでの名声に傷を付けぬよう、ヤマハが大切に育てていってくれることを望んで止まない。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、鶴岡八幡宮。実は、今日も鎌倉に行ってきた郷秋<Gauche>なのでありました。階段左脇の大銀杏の葉がまだ青みを残していたのにはびっくり。
郷秋<Gauche>が書いた、ベーゼンドルファー関係記事
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ベーゼンドルファー、ヤマハが買収 2008/12/02
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