無料で学べる講座『gacco(ガッコ)』放送部

社長の伊能美和子が、自らの想いを綴ります
お気軽におつきあいください~~

リアルとデジタルのブレンドを…

2017-06-30 | 放送部

 

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

突然ですが、これが私がgaccoの社長として皆さんにお届けする

最後のブログ

になります。

実は、私、本日2017年6月30日でドコモgaccoの社長という役割を終えることになりました。

 

自分で彫ったgaccoのロゴの型紙

gaccoという名前も私が決めたので感慨深いです・・・。

 

ひときわ思い入れのあるサービス、会社が、日本型のMOOCとして、新たな展開を目指していた矢先でもあり、とても残念ですが、私の思いを引き継いだメンバーがgacco2.0を実現するためにきっと頑張ってくれると信じています。

 改めて考えてみると、ここ20年ほどの私は、いずれもNTTグループのいろいろな職場で、その時の社会の要請に応じて、「イントレプレナー(企業内起業家)」として、0から1を生み出し、「エヴァンジェリスト(伝道者)」として、それを10くらいまで育てることをミッションとして来たように思います。


例えば、現在NTTデータで提供している「全曲報告サービス」も、NTT研究所の「FingerPrint技術」を著作権処理に使おうと構想し、仲間を集め、音楽業界や放送業界のステークホルダーへの技術紹介から始めましたが、私がチームを離れた後、その志を引き継いだメンバーが、プラットフォームとして大きく育て、持続的なサービス提供を行って下さっています。サービスインしてから8年が経ったところで、大きな賞をいただいたことを連絡していただいたときに、本当に涙が出るほどうれしかったのを覚えています。(http://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2015/2015100901.html

また、「光ブロードバンド」の利用用途拡大を目指して、屋外の広告や看板をディスプレイ化し、クラウド接続することで、より良い情報提供メディアを作り、市場創生をしていこうと目をつけたデジタルサイネージの世界でも、自社サービスの開発をする傍ら、業界関係者を広く集めてデジタルサイネージコンソーシアム(http://www.digital-signage.jp/)を2007年に設立し、おかげさまで今年で10周年を迎えました。

今、デジタルサイネージは、国を挙げて更なる活用が期待されています。その間、私の本業は移り変わって来ていますが、さまざまな方々がどんどんその輪を広げて下さっています。

そして、gacco

2012年に教育分野での新サービスの開発がミッションとなった私が、新たな学びのスタイルを模索している中、出会った、MOOCと反転学習という新たな世界的潮流を、日本にいち早く取り入れたい、という思いが、2014年、いろいろな方のサポートで実現しました。
それから3年余り、36万人のユーザーに支えられる大きなサービスに成長しました。

 

これまでの新サービス開発に共通した私のテーマは、リアルの価値を高めるICT、モバイル、クラウド」です。

・音楽を作る人、届ける人、楽しむ人のために、テクノロジーを活用して、その体験価値を高める。

・街行く人の利便性と街そのものの魅力をアップさせるために、そこに相応しい情報をタイムリーに伝える

・知識付与はあらかじめオンラインで、その知識を元に多様性のある人々が実際に集まり共に学び、「集合知」を生み出し実践に結びつけることを可能にする。そして、生涯に渡ってそれを継続しやすい環境を準備する。

 

AIやIoTがどれだけ進展しても、私たち人間は、あくまでも「リアル」かつ「フィジカル」

五感を持った人間が、より健康で快適にワクワクしながら生きていくためにこそ、テクノロジーは存在するべきです。

そのことを、昨日ご縁をいただいてお邪魔した、味の素グループさんの「Umami Sience Square」でもあらためて感じることができました。

「味覚」には、「甘味」、「塩味」、「苦味」、「酸味」のほかに、日本で発見された、第五の味覚「うま味」があることはご存知の方も多いと思います。私自身もその発見の経緯、その後の世界的な広がりなど、基本的なことを事前学習した上で、見学・体験ツアーに参加させていただいたのですが、実際の工場や展示スペースを目で見て耳で話を聞くだけでなく、歩き、手を動かし、匂いを嗅ぐ、という五感をフル活用することで得られる情報量は、圧倒的で、しかも楽しかった!

小さいアジパンダのボトルに異物混入がないか、確認して…

 

完成しました! 
いずれ、gaccoで反転学習としての「大人の社会科見学」もやって欲しいと思っています。


わかったような気がするのと、腹に落ちる、実際にできる、ということの間には大きな乖離があります。
だからこそ、私は、gaccoの基本的な学習スタイルである「MOOC×反転学習」にこだわり続けてきたのだと思います。

「リアルとデジタルのブレンド」、というこだわりを、次の職場でも持ち続けて、新たなサービスの開発に取り組みたいと思っています。

そして、その時にも私に与えられた使命(だと私は思っています…)、

「新たな場を作り、自分は触媒となる!!」

このことだけは、必ず忘れないでいようと決意しています!

私がバトンを渡すgaccoのメンバーと、きっと一緒にまた何かを作り上げることができる、という予感も持ちながら・・・。

 

これまで、本当にありがとうございました!!

 

 





一生続けられる学び

2017-06-16 | 放送部

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

 学びにはいろいろありますが、習い事も学びですね。

今日は、そんな私の習い事についてご紹介します。

 私は着物好きで、仕事の場面でも着物を着たりしていますが、そのきっかけになったのは、以前勤務していたビルのお向かいにあった呉服屋さんの着付け教室に通ったことでした。

もともと日本文化やそれらを支える技術に興味がありましたが、一番身近な日本文化として、母から譲り受けた着物を自分で着られるようになりたいと思ったのです。

 その後、亡くなった祖母、大叔母の着物をタンスごと受け継ぎ、少しずつサイズを直したり、着物を羽織や帯に仕立て直したりと工夫しながら、自分の誂えた着物や帯とコーディネートして活用しています。

その着付けを教えてくださった先生が締めておられた帯がとても素敵だったので、お聞きしてみると、なんとご自分で染めて作ったとのこと!

そこで、その先生にご紹介していただき、私も通い始めたのが、沖縄の代表的な染織、「紅型(びんがた)」を教えてくださる教室で、6年ほど前のことになります。

 友禅が分業で行われているのに対し、紅型はすべての工程を一人で行います。

その工程はざっと以下の通りです。

1.図案作成

2.型紙作成

3.糊置き(のりおき)

4.下呉塗り(したごぬり)

5.色挿し(いろさし)

6.隈取り(くまどり)

7.蒸し

8.水元(みずもと)

 

1.     図案作成は、古い紅型の図案を参考にして、大きさやモチーフを変えて少しだけオリジナリティを出したり、現代的なデザインをアレンジしたりしながら考えます。

2.     型紙作成は、和紙に柿渋を塗った、「渋紙」という紙に、1の図案を「美濃紙」という薄い和紙に写したものを、「細工蝋」という固形の糊で張り合わせ、アートナイフで彫っていきます。彫りあがったら、「紗」という目の粗い絹の生地を「カシュー」という漆の代用の塗料で貼り付けて乾かしたら完成。

図案を写し取った美濃紙を貼り付けた渋紙を彫ります。


型紙が彫り上がりました!

 3.     糠と餅粉を混ぜて蒸し、練り上げて石灰水を加えて糊を作り、布の上に型紙を置いて、へらで糊を塗ります。型紙をずらしながら模様が連続するようにします。

4.     大豆をふやかしたものをすり鉢で擦ってペースト状にして、絞った液を「呉汁(ごじる)」といいますが、薄めた呉汁を糊が乾いた布に薄く刷毛で塗ります。お化粧で言うところの乳液のようなものだそうです。

大きなすり鉢とすりこぎで、呉汁を作ります。

 5.     顔料を膠で固めた棒絵の具を呉汁で溶きながら、何色か混ぜ合わせて好みの色を作り、「刷り込み刷毛」という筆で糊のないところに挿します。

刷り込み刷毛にはいろいろな太さがあって、細かい部分を染める時には細いものを使います。

6.     色挿しが終わったら、立体感を出すために、濃い目の色をぼかしながらさらに刷り込みます。

7.     乾いたら蒸して色を定着させます。

8.     蒸し上がった布を水にさらして糊を落とします。

 

このような作業を経て、受け継いだものや自分で誂えたものに合わせられるような着物や帯、小物などを作っています。

同じ型紙で製作した着物と日傘です。一度作った型紙でいろいろ作れるのも魅力です。

 

来年には3年に1度のグループ展があるので、今はそこに出品するための作品作りの真っ最中。

 

 教室に通われている生徒さんには80代の方もいらして、私は、これからずっと続けられる学びに出会えたこと、また技術を継承していくことに喜びを感じていますが、一方で作品を作るための伝統的な道具を入手することが難しくなってきていることも肌で感じています。

 すべてがすべて昔のまま、という訳にはなかなかいかないかもしれませんが、良い所を残しながらできるだけ長く続けていきたいと思っています。


皆さんはどんな学びに出会っていますか?


羅針盤と遠めがね

2017-05-24 | 放送部

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

5月23日の日経新聞1面トップに「IoTデータ売買市場」に関する記事が出ていました。

2020年に、日本企業100社が参加して、IoT関連データを売買する流通市場が創設される、という内容です。

これ以外にもいくつかの市場が立ち上がりそうな勢いです。

NewsPicksでも、ピッカーの何人かが指摘(https://newspicks.com/news/2259391/)しているように、そのデータの信頼性はどうなのか、データベース項目の標準化が行われなければ単なる「ゴミ溜め」になり兼ねない、などという懸念もありますが、

いくつかのデータのなかから関連性を見出し、

活用することで、大きなビジネスチャンス

になり得ます。

こうして売買されるデータだけでなく、一般に公開され、利用しやすい形で無償公開されているデータを

「オープンデータ」

と呼び、なかでも、行政機関が保有する地理空間情報、防災・減災情報、調達情報、統計情報などの公共性の高いデータ、「オープンパブリックデータ」は各種あり、総務省が提供している「データカタログサイト」(http://www.data.go.jp)で見ることができます。

また、「e-stat」

(https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do

では、日本の政府統計データ各種を閲覧することが可能です。

このように、各種データの整備はかなり進展した一方、それらのデータをどのように扱い、生かしていけばいいのかを理解し、実際に活用できる人材の不足が叫ばれています。

その課題を解消するため、「データサイエンティスト」あるいは「データサイエンス力の高い人材」を国を挙げて育成しよう、という機運が高まって来ました。

そのサポートをgaccoでもかねてより積極的に行っており、これまでにも「社会人のためのデータサイエンス入門」、「社会人のためのデータサイエンス演習」、「統計学Ⅰ」、「統計学Ⅱ」を開講しています。



そして、

6月6日から、


「誰でも使える統計オープンデータ」


「統計学Ⅲ」


の2つが同時開講!

します。

合わせて、「統計学Ⅰ」、「社会人のためのデータサイエンス入門」を再開講中です!


AIやIoTが普及するにつれ、「データ思考」はどんな仕事、生活をしていても、普遍的に必要とされる基礎的素養になると考えられます。

ですから、「データサイエンティスト」として、本格的に仕事をするのは、自分にはちょっとハードルが高い、とか、私には関係ない、と思われる方も、まずは受講して、そのエッセンスにだけでも触れてみることをお勧めしたいと思います。

食わず嫌いをこの際ちょっと引っ込めて、チャレンジすることで、きっと

世の中の見え方が変わる!


先の見えない時代、無事に航行していくための、

「データ」は「羅針盤」

「データ思考」は「遠めがね」

になるのではないかと、私は思っています。





宇宙への夢

2017-05-12 | 放送部

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

5月10日より募集開始した講座、

『宇宙開発を通してみる私たちの社会』

ですが、7月4日の開講を私も楽しみにしています。


実は、学生の頃、私がなりかたった職業は、

1.建築家

2.獣医

3.宇宙関連

(宇宙飛行士はさすがに無理かな、と思って、漠然と「関連ビジネス」を考えていました…。)

どれもいわゆる「理系」です。

 が、残念ながらいずれもかないませんでした(涙)

というのも、高校の数ⅡBで虚数、複素数が出てきたときに、まったくリアリティを感じられず、数学の先生に、

「これって、実生活で役立つ場面があるのですか?」

とお聞きしたところ、

「とにかく覚えればいい!」

と言われたことにどうにも納得ができず、あえなく脱落し、文系に進むことにしたからです。


その後随分経って、社会人になってから、小説『フェルマーの最終定理』を読んで衝撃を受けました。

虚数、複素数は、衛星の軌道の計算をする時に使う、ということをその時初めて知ったのです!!!

名刺管理サービスのコマーシャルではありませんが、

「早く言ってよ~」

という感じでした(汗)

そして、先生に言われたことであっさり「無理」と決めつけあきらめるのではなく、もう少し自分なりに調べておけばよかったと激しく後悔しました…。

 

 けれども、最近では、宇宙開発は国家レベルの事業だけでなく、ベンチャーを含む一般企業や学生もがどんどん参入できるビジネスへとステージが変わってきています。

 とすると、私もかつて夢見た宇宙関連ビジネスに関わることが今なら可能かもしれません。

今回の講座を学んで、「夢をもう一度!」になるのかどうか、ワクワクしています。

皆さんも、「宇宙」に思いを馳せてみるだけでなく、仕事としての「宇宙」を考えてみませんか?

 


おかげさまで・・・

2017-04-27 | 放送部

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

拙著『自分を成長させる 最強の学び方』、おかげさまでご好評をいただいています。

いくつかの書店では、ビジネス書の中で、ランキング1位、2位となりました

すごーくうれしいです

文教堂浜松町店さん

 

三省堂書店有楽町店さん

 

読んでくださった方から、熱い感想をいただいたりして、お伝えしたかったことを汲み取っていただけたことに、心から感謝です

ここで、感想のほんの一部を抜粋させていただき、ご紹介します。

 

〇子育てしながらお仕事を頑張っておられる、ワーママ。

『著者であり、gacco社長、伊能さんのお母さんの介護をしながら自分の学習をどう進めるかについても書いてあります。主婦であったり、仕事が忙しかったり、介護をやっていたりして、自分の時間なんて取れないよという人、多いと思います。そんな中でどう学ぶのか。介護に対して、どう向き合い、自分の時間を作るのか。

学び方の本はあるかもしれませんが、こういうサイドストーリーはあまり入れられないため、これがこの本の強みかなと思います。

介護も仕事の1つと考えて、自分1人で抱え困らないでいろんな人の力を借りることで、うまくサイクルを回していい結果を出せる。伊能さんのやってきたことは、快適な空間づくりであり、人が集まる場づくりなんだなと感じます。

人が集まる場をいかにつくるか、お金をかけなくてもできるだけ多くの人が学べるように、本当にやりたい仕事、学びたいことを見つけられるように、そんな思いがいっぱい詰まった1冊です。』

 

〇教育業界で事業開発を担当されている方

『イントレプレナーとして活躍してきた経歴や思いが詰まっていて、とても励みになりました。

アントレプレナー、イントレプレナーになろうとう思っていたというより、ご自身のやりたい事、やるべき事を追求してきたらここに辿りついた。そうした方に共通するのは、「自分のため」よりも「世のため人のため」と言う使命感を持っている事だと思います。

教育者ではない立ち位置から「学び」を語ることは気恥ずかしいですが、「学ぶ仕組み」を提供することはできるのだと、日々の生活の中でも学びや気づきはあるのだと、勇気をいただきました。』


〇大手企業のOB会の運営に携わられている方。

なんと、3回も読んでくださったそうです!!!

『1.物事の筋道、仕組みを知ることの大切さについて。物事の筋道、仕組みが理解できていれば確かに判断を誤ったり、非効率な仕事から抜け出したり、マスコミからの情報にも的確な判断ができるなど全てに通じることです。

2.日本の文化、歴史や異文化を知ることの大切さについて。日本の文化、歴史を知ることが、本当に大切です。余りにも自国の文化や歴史を知らないと実感しています。歌舞伎のことは、gaccoの講座で初めて知ることが出来ました。

3.プログラミング思考を学ぶことについて。義務教育にプログラミングの授業を取り入れることに対して、それよりもやるべきことがあるだろうと考えていましたが、本書を読んでなるほどと納得しました。

4.「Teaching」と「Coaching」ついて。近所の中学校卓球部のサポーターとして20年ほど活動していますが、最近になってようやく「Coaching」の重要性について気が付きました。どうも今考えると早く強くしよう、熱心な親たちの期待に応えようとしてドンドン一方的に教えてしまい、失敗していたようです。いち早く技術は習得するのですが、達成感や嬉しさ、楽しさが少なく意欲を失っていたのです。松下村塾や郷中教育のような「自立性」「自主運営」が上達のキーワードでした。』

 

この書籍に絡んで、昨日は内田洋行さんの「UCHIDA-TV」に出演させていただき、総合法令出版の関編集長、MCのAiveさん、吉川琴乃さんとご一緒にこの本のできるまで、についての対談をしました。

 

なんと、この番組、この回が記念すべき250回目ということで、そんなおめでたい日に出演させていただくことができ、とっても光栄でした

放送終了後みんなで記念撮影

 

放送の模様は、以下でご覧いただけます

https://freshlive.tv/uchida-tv/104739


よろしければご覧になってくださいませ~。


 


gaccoで「部活」ってどうでしょう?

2017-04-12 | 放送部

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

4月に入ってもうすぐ2週間、昨日の凍えるように寒い雨から一転、抜けるような青空に恵まれた東京です。

桜吹雪が舞う中、今年の花見納めをする方も多いでしょうか?


私も今日は着物で出勤。
途中桜の大木に目を奪われ、しばし行く春を惜しむ気持ちに浸りました…。


いつもの道も花びらに彩られて・・・♪

 

さてさて、昨晩は冷たい雨の中、年齢も経歴も仕事も異なる6人が、初対面同士もいるのに、大胆にも焼肉屋に集結!

目の前に七輪がドドーンと2つ置いてあり、その上には天井から下がった換気ダクトがあって、思いっきり視界が遮られているにも関わらず、それぞれが、今自分のやっていること、これからやりたいことのプレゼンから始まり、今の状況に対する危機感などを共有し、話は尽きず、あっという間の3時間!!


辿っている道は違えど、目指しているところは「地域の文化資源の振興」という点において、一緒であることを確認した夜でした。


先日紹介した拙著にも書きましたが、私の役割は、

「培地を作ることと、それをほんの少しでもいいので促進させる触媒になること」

だと、ここでも改めて感じることとなりました。


拙著『自分を成長させる 最強の学び方』p92より


これから私が作りたい培地は、いくつかありますが、その1つが、昨晩の集まりでメンバーが等しく目指している、

「まさに消えなんとする伝統文化を新しい技術も織り交ぜながら継承していく」

ための培地です。

こうした培地作りやコミュニティ活動を応援する仕組みとして、いずれ、gaccoに「部活」を作ってみたいな、と思っているのですが、どうでしょうか?

 

ちなみに私が部活をやるなら、リアル・バーチャルを問わず、地域の文化資源の振興を担う人たちのコミュニティを作り、地域間連携を促進するような活動をしていきたいと思っています。

部の名前は、そうですね、前々回のブログにも書いたように、「ことはこび部」(仮)とでもしておきましょうか・・・。

もし、部員が集まりそうなら始める、具体的に何をやるかは集まったメンバーで考える、みたいなゆるーい感じで、始めてみたいなと。

と言うわけで、「ことはこび部」(仮)は、部員を「ゆるぼ」してみます・・・。

 

他にも、gaccoで何かの「部活」をやってみたい、という方、いらっしゃいませんか?


『自分を成長させる 最強の学び方』出版のお知らせ♪

2017-03-29 | 放送部

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

桜の便りもちらほら聞こえてきて、気持ちが浮き立つ一方で、寒暖の差が激しくて体調管理に四苦八苦されている方も多いのではないでしょうか?
そして、3月も今週で終わり・・・。早い!! 

前回のブログ更新から少し間が開いてしまいました。

年度末ということもありましたが、イベント続きだったので、せっかくなのでそのレポートも兼ねて書こう!と思ったのと、皆様にお知らせしたいことがあった、というのが、そのが主な理由です。 ←ちょっと言い訳入ってます・・・

 

先週の金曜日、3月24日は講演のダブルヘッダーでした。
まず1つ目。

お世話になった元上司からのお声かけで、お昼に経済同友会の産業懇談会に話題提供という形で、gaccoのご紹介をさせていただく機会をいただきました。

錚々たる経営者の皆様方の前でお話しするために、初めて日本工業倶楽部のビルに入った瞬間からかなりの緊張が…。

セミナー会場でメンバーの皆様とのご挨拶の傍、慌ただしく15分ほどでご用意いただいたランチをいただき(おいしかったはずなのですが、あまりよく覚えていない・・・汗)、その後1時間ほど、gaccoについてお話しさせていただきました。

 質疑応答の時間として予定されていた時間に少し食い込んでしまったのですが、講演をなんとか終了し、すかさず司会の方が質疑を促すや否や、かなりの方々が一斉に手を挙げられ、反響の高さに大変驚きました。

またその質問の内容がいずれもハイレベル!

少々たじろぎながらも何とかお答えし、予定時間を少し過ぎるまでディスカッションは続きました。

 

一度オフィスに戻ってから、2つ目の講演に・・・。


英会話イーオンと英字新聞ジャパンタイムズの共催セミナー第 5 弾

「IoT が変えるメディアと英語教育」(イベント詳細は→こちら

というイベントに基調講演のスピーカーとして、

「IoTの進化がもたらす影響 ーこれからの時代に必要な学び方ー

と題してお話をさせていただきました。

みなさん、大変熱心に聴いて下さいました!

 

途中、会場参加者に加え、オンラインでライブ講義やグループワークができるシステム、gaccatz(http://gacco.org/gaccatz/)を使って、オンラインでの参加者にも、NTT研究所が、市中で公開されている「音声認識」、「翻訳」、「翻訳結果表示」などの複数の技術を連携させることにより実現した「リアルタイム発話翻訳」という、まさにセミナーのテーマにふさわしい、未来を予感させる技術のデモを体験していただきました。

誰かが話すとすぐに、その内容が認識され日本語の文章として、会場前方のスクリーンに表示され、それがすぐに英語と中国語に翻訳されて表示される様子に、会場だけでなくオンラインでの参加者からも大変な反響をいただきました。

その後のパネルディスカッションは、「IoTやAIの普及により、英会話教室や英字新聞の存在意義はどうなるのか」という、ややもすると自虐的(!?)とも受け取られるような、なんともチャレンジングなテーマを、ジャパイタイムズの大門小百合執行役員がモデレーターを務めて下さり、イーオンの三宅社長と、ジャパンタイムズの堤社長とご一緒に議論を進めました。

 

左から、ジャパンタイムズ堤社長、イーオン三宅社長、私、ジャパンタイムズ大門執行役員

 

印象的だったのは、三宅社長の「英語学習にとって、新しい技術が登場することは喜ばしいこと。学習者にとっては選択の幅が拡がるのだからどんどん利用すればいい。」というご発言と、堤社長の「新聞の編集というのは、管理栄養士のようなもの。本人が食べたいもの(ニュースや情報)だけを食べていたら健康を損ねることもある。苦手なものも料理としてパッケージ化して提供することで、健康を保つことをサポートするのが我々の役割。」という考え方でした。

私は、以前関わっていた音楽業界において、ストリーミング配信が出てきたことでCD市場は縮小したが、その一方でコンサートなどの「ライブ」市場が活況を呈していることを例にとり、IoT、AIがどんどん進化し、オンライン化が進めば進むほど、実は「リアル」の価値が相対的に高まる。だからこそ、英会話教室という「リアル」をどういう場所にするかのデザインが重要、という話をさせていただきました。

 

そして、こちらの会場でこのたび出版させていただいた、

自分を成長させる  最強の学び方』(総合法令出版)

の初のお披露目をさせていただきました!!!

お世話になった総合法令出版の関編集長と記念撮影


慣れないサインに奮闘中・・・


 AIやIoTが加速度的に普及していくこれからの時代を我々が生き抜くためには、生涯を通じて学び続けることで、自らをアップデートすることが必要であること、そのためには、アメリカから始まって世界的潮流となっている、最新の学び方を採用した「gacco」の画期的な仕組みを活用することがその近道であることを解説したものです。

私自身の母の長年の介護を含めたこれまでの経験、gaccoを始めようと思ったきっかけなどを、半年以上かけてまとめました。

gaccoユーザーの皆様からお寄せいただいたキャリアアップやキャリアチェンジの体験談なども満載です!!

ご協力いただいた受講者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

しかも、gaccoに『脳と創造性』という講座を出していただいた脳科学者の茂木健一郎先生が、今回の原稿をあらかじめすべて読んだ上で、推薦文を寄せてくださいました\(^o^)/

本当にありがたいことです。

さてさて、目次はこんな感じになっています。

第1章 学ぶことの意義

第2章 「何を」「どう」学ぶべきか?

第3章 「人生を通しての学び」の始め方

第4章 生涯にわたる学習こそがあなたの人生を豊かにする

第5章 どんな環境にあっても、充実した日々を送るために

巻末「gacco」案内 

生涯を通して学び続ける人を応援するための仕組み、「gacco」のすべてが明かされています!

書店、オンライン書店で販売中です。

gaccoユーザーの方も、そうでない方も、お手にとって読んでいただけたらうれしいです・・・。

ご感想もお待ちしております!!

 

 

 

 

 

 

 



 

 


「ものづくり」→「ものがたり」→「ことはこび」

2017-03-15 | 放送部

皆様こんにちは。

gacco社長 兼 放送部長の伊能です。

gaccoではかねてより、「地方創生」を応援する講座を数多く開講してきていますが、

3月1日には文化庁提供の『文化財を活用した観光拠点形成』が始まりました。

私も受講しています。



この文化財の活用について、改めて面白いなぁと感じたのが、3月12日まで東京国立博物館 平成館で行なわれていた「特別展 春日大社 千年の至宝」を見に行ったときのことです。



春日大社は言わずと知れた奈良公園にある神社ですが、約20年に一度「式年造替」と呼ばれる社殿の建て替えや修繕が1200年も前から脈々と行われ、昨年平成28年は60回目だったのだそうです。

伊勢神宮の「式年遷宮」は有名で、平成25年に62回目が行われたことは認識していましたが、春日大社は恥ずかしながらノーマークでした・・・。

奈良には何度も行っていますが、東大寺や興福寺、薬師寺、法隆寺は訪れるものの、春日大社に行った記憶はおそらく1度しかない。

しかも子どもの頃のはず…(汗)

式年造替はおろか、所蔵する文化財についての興味も知識もまるでありませんでした。

ところが、NHKの番組を見て突然スイッチが入りました!

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92393/2393116/



経年劣化によって錆ついた国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」を復元するため、平成の人間国宝級の職人たちが総力を結集して復元に挑んだドキュメンタリーです。

最新科学で分析した結果、多くの部分にほぼ純金が使われた、類を見ない豪華な刀であるのに加え、私の心を捉えて離さなかったのは、螺鈿細工で描かれたモチーフが「竹林で雀を追う猫」であったこと。


奉納者は不明とのことですが、一説には幼いころから猫が好きで、春日大社とゆかりがあった摂関家、藤原頼長ではないかと言われています。


国宝になっている「猫」は、日光東照宮の左甚五郎作と伝わる「眠り猫」しか知りませんでした!

ぜひ実物を見たいと、会期終了間際に慌てて見に行ったのですが、探しても探しても展示されていない!

係の方にお聞きしてみると、この太刀は2月19日までしか見ることができなかったのだそうで …。

激しく後悔しました…(涙)


最大のお目当は見逃したものの、展示してある宝物はどれもそれはそれは素晴らしく、見応えのあるものばかりでしたし、御神体とも言われる「鹿」の彫刻や掛け軸などはこれまでに見たことのない変わった意匠で、何度も戻って比較しながら観察すること暫し…。


また神社ではありますが、神仏習合ですから仏像も数々あり、見惚れるほどにイケメンの仏様もいらっしゃいました!



思い立った時にすぐ足を運ばなかった悔しさを紛らわすために、ミュージアムショップに立ち寄ると、春日大社のシンボル、鹿を凌駕するほどの猫グッズがぁぁぁ!!!

 

空前の猫ブームにきちんと乗っかろうとしていることがうかがえます。

まさに、これこそ

文化財の活用!!

ではないですか!


その中で、20年来の筋金入りの猫loverである私のハートを射抜いたのが、こちら。

奈良の伝統工芸である一刀彫りで作られた「金地螺鈿毛抜形太刀」の中の猫!




雀を狙って今にも動き出しそうな瞬間を見事に表現した躍動感ある造形にやられました!

その他、奈良県の赤膚焼に手描きで、件の猫をあしらった箸置き、重すぎて断念したカタログの代わりのチケットケースなど、次々に購入してしまい、文化財の活用に貢献して参りました!!

奈良の春日大社に行くと、若手の学芸員さんたちがこれまでにないものとして企画したミュージアムグッズがもっとあるようで、これは行かねば!と思っているところです。

文化財の保護や技術の伝承、活用による維持という循環を作り上げることと、世の中の空気や人々の志向を汲み取った打ち出し方の大切さを改めて感じた時間でした。


「ものづくり」にとどまらず、

作ったものの良さや生産者の心をストーリーと共に伝える「ものがたり」

「もの」を受け取る人にとって重要な「こと」に変えるための流通経路やオペレーションの仕組みまでを包含した

「エコシステム(生態系)」を作り上げる「ことはこび」(私の造語)

こそ、これからの時代には求められていると私は強く感じています。

 

そして、「ことはこび人」たちをたくさん輩出していくための取り組みをgaccoとして応援するだけでなく、私自身も「ことはこび人」になりたいと考えています。


地方を元気にする人を元気に!

2017-03-10 | 放送部

皆様こんにちは。
社長 兼 放送部長の伊能です。

明日で東日本大震災から6年。

あの日を境に生活が一変してしまった人も多いと思います。

学びの環境が失われてしまった地域もありますね。

そうした人達にとっても、学びを継続し、仲間と繋がることのできる仕組みとして、gaccoはあり続けたいと願っています。

「地域を元気にする人を元気づける」

gaccoの大事な使命です。




『memento mori -死を想え-』を受講してます

2017-02-27 | 放送部

gacco放送部長の伊能です。

2月も明日で終わりですね。

2月4日は、実母の祥月命日でした。
その日から、gaccoで、東北大学の『memento mori -死を想え-』を学習中です。

私はすでに両親を亡くしています。
それぞれの亡くなり方はまったく違いましたが、いずれも死にゆく場面に立ち会いました。

「死」に対して、忌むべきもの、できれば見ないに越したことはないこと、と思って来ましたが、足かけ17年介護した母の最期に立ち会い、手をつないで看取ってからは、そうした感覚は少し薄れました。

以前、「おくりびと」という映画を観て、納棺師の仕事を知りました。
最近では、女優の壇蜜さんが納棺師をやっていたということが知られていますよね。

母は、10年に渡る我が家での自宅介護を、病状悪化で断念せざるを得なくなってから、病院や介護施設を転々としていました。

だからこそ、せめてお葬式だけは自宅で行い、自宅から送ってあげたかったのです。


そこで、亡くなった後、納棺師を自宅に呼び、まだ小学校に上がるか上がらないかの姪たちにも参加してもらい、皆で死化粧を施し、死装束をまとわせて、お棺に納めた後、大好きだった花をいっぱいに飾った部屋で、ささやかに家族葬を執り行いました。

 

それから、昨年には、もう1つ身近な「死」がありました。

だいぶ前に、むりやりに捕まえて避妊手術を受けさせた外猫が10年越しで、朝な夕なにご飯をおねだりしに来ていたのですが、寒さに耐えかねてか、冬になると家に上がりこみ、泊まっていくようにようになったことから、意を決し家猫として我が家に迎えて4年。
「小梅」という名前をつけてかわいがっていましたが、体調を崩し、みるみるうちに弱って、逝ってしまいました。

ちょうど梅が散った頃のことでした・・・。

 

 

在りし日の小梅。こんな顔してご飯をねだりに来てました・・・涙



少し前に、日本では、子どものいる家庭の数を、ペットを飼育する家庭の数が上回ったとニュースになりました。

もはやペットは、 家族であり、パートナーです。だからこそ、その大切な家族を亡くしてペットロスに陥る人も多いのです。

私自身も未だに、つい「小梅・・・」と空に向かって呼びかけてしまうことがあるほどです。

このようなタイミングで、『memento mori -死を想え-』を受講し、「死」について、それを取り巻く環境について、改めて考えています。


命あるもの、必ず死にます。

今話題になっている「終活」でも、「死」を考えることで、「生」を見つめ直す人が増えているのではないでしょうか。

この講座の受講後、以前読んだ、ジャーナリストの千葉敦子さんの『よく死ぬことは、よく生きることだ』という本をもう一度読もうかな、と思っています。

gacco講座の『memento mori -死を想え-』ですが、4週分のクイズの締め切りがすべて3月7日です。
修了証を取りたい方もまだ間に合います。
もちろん修了証を取る取らないに関わらず、自分を見つめ直したい方にお勧めしたいと思います。