Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奥秩父、西沢渓谷ハイキング

2022年05月30日 | 山歩き

5月29日(日)     天気=晴れ

08:44西沢渓谷入口駐車場→ 09:05ネトリ橋分岐→ 09:30二俣吊り橋→ 09:45~52三重ノ滝→ 10:08竜神ノ滝→ 10:16貞泉ノ滝→ 10:26~48母胎潟→ 11:05方杖橋→ 11:28シャクナゲ橋→ 11:44~55展望台→ 12:03大久保橋→ 12:27山の神→ 12:51~13:10ネトリ橋分岐→ 13:29西沢渓谷入口駐車場

 

 マンションのエレベーターで、山友のJさんとバッタリ出くわし、「今週末、妻と奥秩父の西沢渓谷でも歩こうと思ってるんだけど、どお?」と誘われた。現在妻は眼科に通院しており、医師から「当分の間過激な運動は控えるように」と注意されているが、渓谷の遊歩道歩きぐらいなら大丈夫と妻が言うので、Jさん夫妻と一緒に出掛ける事にした。

 奥秩父山脈を貫く雁坂トンネルが完成した事で、高速道路を利用しなくても山梨県へのアクセスが楽にできるようになった。私の車で朝6時に出発し、秩父市街地を経由して2時間半ほどで西沢渓谷入口の駐車場へ着いた。

 甲武信岳への登山口がある西沢渓谷入口には登山で何度も訪れているが、西沢渓谷へは黒金山から下山した時に通過して以来40年ぶりの再訪となる。今日は遊歩道歩きだけなので、飲み物とお菓子だけを小さなサブザックに入れて出発する。

 西沢渓谷へ向かう車道を歩き始めて、すぐに車両止めのゲートがある。その脇を通り抜け20分ほど歩いて、ネトリ橋分岐へ着く。ここには以前見なかった、洒落た造りの綺麗なトイレが建っていた。

西沢渓谷入口のゲート

 ネトリ橋分岐からダートの林道を少し進むと、甲武信岳へ向かう戸渡尾根コースの登山口がある。このコースは30年以上前に、正月山行で何度も登った懐かしい道だ。登山口から更に20分ほど歩くと東沢が分岐する二俣吊り橋に着き、西沢渓谷の歩道は、その先から始まっている。

戸渡尾根コース登山口

廃業した登山口近くの西沢山荘

二俣吊り橋から見る東沢(30数年前山仲間と登った懐かしい沢)

 今日の関東地方は30度を超える今年一番の暑さだが、渓谷を吹き渡る風はTシャツ1枚では肌寒いほどの涼しさです。渓谷沿いに三重ノ滝、竜神ノ滝、貞泉ノ滝が次々に現れ、人面洞、カエル岩などの奇岩も点在する。

三重ノ滝手前

三重ノ滝

人面洞付近

貞泉ノ滝

 母胎潟を過ぎ方杖橋を渡った先で、歩道は通行止めになっていた。Jさんの話によれば、「水害に土砂崩れで歩道が損壊した」そうだ。この先には日本百名滝の一つ「七ツ釜五段ノ滝」という名瀑があるけれど、残念ながらその全貌を見る事は出来なかった。

母胎潟付近

同 上

方杖橋

方杖橋から七ツ釜五段ノ滝の最下部が辛うじて見える

 通行止め地点から仮設の道を急登し、山腹を巻く森林軌道跡地へ登り着いた。その昔、この森林軌道は奥秩父の山奥から延々と続き、トロッコが重力だけの自然の力で、30数キロ先の塩山駅まで走っていたというから驚きだ。

通行止め地点から仮設の道を登る

軌道跡地に展示されていたトロッコ

 帰りはその軌道跡を降って行く。この道は緩やかな降り勾配がどこまでも続き、脚が勝手に進んで行く感じで大変歩き易い。しかし急傾斜の山腹を削った道なので、もし転落したら何百メートル下の谷底まで止まりそうにない。

急な山腹を巻く軌道跡

展望台(奥秩父の山々が望める)

大久保橋

森林業務者の安全を祈願した山の神

 やがてカワズ池と呼ばれる地点で軌道跡を離れ、林道を降ってネトリ橋を渡り、ネトリ橋分岐のトイレへ戻って来た。分岐には東屋もあったので、ここでしばらく休憩した後、車道を歩いて西沢渓谷入口の駐車場へ戻った。

林道をネトリ橋へ降る

駐車場へ戻って来た

 今日は観光気分で軽い遊歩道歩きのつもりだったが、終わってみればタップリ4時間以上歩いて、けっこうな運動量だった。しかし下界は真夏日でも西沢渓谷を吹き渡る風は涼しく、新緑と清流に癒された一日でした。

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小野寺史宜さんの「まち」という小説に心温まる。

2022年05月28日 | 読書

 図書館で見つけた小野寺史宜さんの「まち」という小説は、冒頭シーンが尾瀬の山小屋へ荷物を運ぶ歩荷(ボッカ)さんの話だったので、そこに惹かれて読んでみる気になった。

 この本の主人公江藤俊一は、尾瀬の麓、片品村で生まれ育った若者、両親は彼が小学校3年生の時に火事で命を落とし、その後は尾瀬の山小屋へ荷物運ぶ歩荷(ボッカ)として働く祖父の手で育てられる。

 高校を卒業した俊一は、「僕も歩荷をやろうかな」と祖父に打ち明ける。しかし祖父は「駄目だ。この仕事に未来は無い」、そして「俊一は東京に出ろ。東京に出て、他所の世界を知れ。知って人と交われ」と諭される。

 祖父の言葉に東京へ送り出された俊一は、江戸川区荒川河川敷傍のアパートに部屋を借り、コンビニ店や引っ越しのアルバイトなどで生計を立て生きて行く。

187センチの巨漢で力持ち、でも心優しく善良な俊一は、誰からも好かれる好青年だ。職場で理不尽な理由で解雇になった友を救い、アパートでは暴力を振るう元夫から母子家庭の親子を救う。

 「現実の世界にこんなナイスガイ居るわけないだろ」とツッコミたくもあるが、これは小説の中でのお話です。ドラマチックな物語ではないけれど、純朴で他者を思いやる俊一の誠実な生き様に、読み終えて心温まる気持ちになりました。

 作者の小野寺史宜さんは2019年に本屋大賞第2位を受賞した人ですが、こんなほのぼのとした小説を書くんですね。彼の他の作品も読んでみたくなりました。

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駅前の陸橋に歩けなくなった高齢男性が

2022年05月26日 | 日記

5月24日(火)

 

 夕刻散歩がてら最寄り駅付近を歩いていたら、駅前陸橋の上で何処かで見たような女性が、若い男性と二人で高齢の男性を介抱していた。その女性をよく見りゃ私の妻で、「どうしたんだい?」と声を掛けると、高齢男性が突然倒れて歩けなくなったと言う。

 そのうち介護に心得のあるような若い女性も加わって、四人がかりで陸橋下のバス停まで高齢男性を連れて行き、ベンチで休ませ事情を聞いてみた。

 男性は市内のW団地に住んでいて、御年91歳だと言う。我々夫婦も以前W団地に住んでいたから、どんな場所なのかは良く分かっている。高齢男性は少し休んだらバスに乗って帰るというが、とても一人で帰れる状態とは思えない。

 客待ちのタクシーの運転手さんに状況を話すと、近距離なので最初は嫌そうな顔してたが、事情を察して私が付き添いタクシーで高齢男性の自宅まで送る事になった。

 ものの数分で団地内の自宅マンションへ着いたが、エレベーターを降りた後に階段の降りもあったので、私が自宅玄関までサポートし、男性がドアを開け室内に入るのを見届けて団地を後にした。

 その昔、笹川良一日本船舶振興会会長が「一日一善」何てテレビCMで盛んに流していたけれど、ささやかながら困った人を手助けできて有意義な一日となりました。

 我が家へ戻り先ほどの状況を妻に再び聞いたら、妻が介抱している時に幾人かの若い人が手助けを申し出てくれたそうだ。今時の若者はスマホばかり見て世間に無関心ではと思っていたけれど、困った人に手を差し伸べてくれる優しい人も居る事を知り、「日本はまだまだ大丈夫」と嬉しくなりました。

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奥武蔵、大霧山~ツツジ山ハイキング

2022年05月24日 | 山歩き

 5月22日(日)     天気=曇り後晴れ

08:55橋場バス停→ 09:32粥新田峠→ 09:53~10:04大霧山→ 10:23~26旧定峰峠→ 10:53定峰峠→ 11:39~42白石峠→ 11:58~12:09高篠峠→ 12:34大野峠→ 12:56カバ岳→ 13:23~35刈場坂峠→ 13:40ツツジ山→ 14:26三田久保峠→ 14:45正丸駅

 

 たまには一人で思い切り山を歩いてみたいと思い、電車に乗って奥武蔵の山へ出掛けた。東武東上線、小川町駅で下車をして駅前から「白石車庫」行きのバスに乗る。休日とあって車内は混雑していたが、辛うじて椅子に座る事ができた。

 駅から20分程で登山口の橋場バス停へ着き、ここでトレランスタイルに着替えて粥新田峠へと歩き始める。車道をしばらく進むと右手にショートカットの登山道があり、そこを登ると再び車道に出て、その車道を進んで行くと、粥新田峠へ向かう道が左へ分岐していた。

橋場バス停から粥新田峠へ向かう車道

ショートカット道から再び車道へ

 峠に向かう道は昔からの峠道であろうか。緩やかで歩き易く、道端には小さな石仏が祀られていた。やがて車道が横切る粥新田峠へ着き、ここから大霧山への登山道が始まる。

粥新田峠へ向かう峠道

道端の小さな石仏

粥新田峠

 大霧山への道はほどほどの急登で、やっと登山の雰囲気になって来た。汗を滲ませ登って行くと、やがて頭上の視界が開き大霧山(767m)へ到着した。登山口から山頂まで約1時間足らず、中々いいペースで登ってこれた。山頂からは関東平野や武甲山など秩父の山々が見渡せた。

大霧山山頂

山頂から関東平野の眺め

 大霧山からは、外秩父七峰ハイキングコース沿いに南へ歩いて行く。旧定峰峠を経由して定峰峠までは、小さなアップダウンの快適な道が続く。休日は行楽の車で往来の多い定峰峠だが、秩父市へ降る道が現在通行止めなので行き交う車は少なかった。

旧定峰峠

定峰峠への道から笠山(左)と堂平山(右)

定峰峠

 定峰峠からは標高差約200mほどの登りが続き、川木沢ノ頭(874m)まで地味にきつかった。白石峠直前の急坂は泥坂地獄と化して、まともに降るのが困難で、ある意味ここが今日のコースの最難関だった。

定峰峠から白石峠への登山口

白石峠手前の泥坂(まともに降るのが困難)

 降り立った白石峠は車道の交差点で、歩く人より自転車族やバイク族の方が多く、移動販売のアイスクリーム店まであり、山の上とは思えぬ賑わいだった。

白石峠

 白石峠から外秩父七峰コースを離れ、大野峠目指して車道を南へ進む。お腹が減ったので最低鞍部の高篠峠で栄養&水分補給し、その後大野峠への登り坂に入る。丸山から関八州見晴台へ続く山稜の尾根上に達し、分岐を左へ曲がるとパラグライダーの発進地が在り、そこから北に堂平山方面の展望が望まれた。

高篠峠

尾根上の登山道分岐

パラグライダー発進地

 パラグライダー発進地の少し先の車道出合が大野峠で、ここから関東ふれあいハイキングコースを刈場坂峠へ向かう。この道は刈場坂峠まで概ね歩き易いが、中間地点のカバ岳を超えると奥武蔵で珍しい岩場を通過する。

大野峠

カバ岳山頂

岩場の道

 虚空蔵峠への分岐を過ぎるとやがて別荘地に入り、その奥の駐車場が刈場坂峠だった。峠からは北に展望が開き堂平山や小川町付近の市街地が望まれた。

虚空蔵峠分岐

刈場坂峠(奥の山は堂平山)

 刈場坂峠から再び登山道に入り、5分ほどの登りでツツジ山(879m)に着いた。登山地図ではこのピークを「横見山」と記しているが、山頂標識は「ツツジ山」となっている。どちらが正解なんだろうか。

ツツジ山山頂

 ツツジ山から正丸への降りは破線コースになっているが、道は明瞭で人があまり歩いていない分荒らされておらず、静かで気持ちの良い樹林帯の道だった。

 ツツジ山から45分程で今日最後の峠「三田久保峠」へ降り着き、そこから右へ曲がってジグザグに降って行くと、ツツジ山への登山口がある車道に着き、その車道を少し降ると頻繁に車が行き交う国道299号に合流し、国道を東へしばらく小走りに歩くと西武秩父線の正丸駅に到着した。

三田久保峠

ツツジ山登山口(小さな標識があるだけ明瞭ではない)

西武秩父線、正丸駅(左の食堂&売店は休業中)

 さっそくビールを飲もう思ったら駅前の食堂&売店は休業中、仕方がないので電車で東飯能駅まで行って、コンビニで缶ビールとつまみを買い駅前のベンチで痛飲する。ポテトチップとイカゲソが冷えた缶ビールとコラボして、一流料亭の高級料理にも勝る至福の味です。これを味わいたくて今日は頑張ったのです。

 スマホの歩数計を確認すると、今日は所要時間5時間50分、歩数33115歩、距離約26km、消費カロリー1220kcal、久々に思いっきり歩いたので気分は爽快ですが、脚は強張って筋肉痛になりそうだ。まだまだ修行が足りませんや。

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北海道の国道でヒグマと車の衝突事故

2022年05月22日 | 日記

 先日パソコンでヤフーを閲覧していたら、「北海道遠別町の国道で、乗用車が道路を横切るヒグマと衝突した」というニュースが載っていた。

 ヒグマが頻繁に出没する北海道では、ヒグマと車の衝突事故はそれ程珍しい事ではありません。13年前に私が日本縦断ウォーキング旅をしていた時も、北海道音威子府村の国道でヒグマと遭遇した事がありました。

2009年9月18日音威子府村の国道

 この衝突事故では、車のバンバーが破損した程度で幸い運転者にケガは無く、ヒグマは森の中へ走り去ったと書かれておりました。ニュースのコメント欄を見ると、運転者に同情する声や野生動物との衝突する危険性を警鐘するコメントが多数寄せられていました。

 私は森の中へ走り去ったというヒグマの事が気に掛かり、ふざけ半分で「道交法では歩行者優先なので、事故を起こした場合は歩行者に損害賠償の権利があります。事故に遭われた熊さんは、速やかに申し出て適切な治療を受けた方がいいですよ」と口コミ欄に投稿した。世の中には動物好きが多いから賛同する人も多いかと思ったが、私のコメントには「良いねボタン」より 「良くないボタン」の方がだいぶ多かった。

 テディーベアの熊さんは子供達の人気者だけど、野生のヒグマさんはけっこう世間の嫌われ者なんだね。熊さんが昔から住んでた土地に後から来た人間どもが勝手に道路を造り、車と衝突したら悪者にされる。それじゃ熊さんがあまりに気の毒と、思うのは私一人でしょうか。

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使わなくなったガラ携を防災用品に

2022年05月20日 | 日記

 スマホを新たに買ったので、それまで使っていた4G携帯を使わなくなった。使わなければ持ってても仕方ないから捨てようと思ったのだが・・・よくよく考えたら捨てるのが惜しくなってきた。

 auの契約が終了するとともに携帯の電話やメール、インターネットは使えなくなってしまったが、まだ使える機能が一杯残されています。例えば「カメラ」、「動画」、「テレビ」、「時計」、「電卓」、「歩数計」、「ライト」、「音声レコーダー」、「カレンダー」、「メモ帳」、「住所録」などなど、手の平サイズのこんな小さな機械に、これだけの機能が内蔵されているとは、よく考えれば凄いアイテムだと思います。

 特に「歩数計」は、ウォーキングやジョギングで運動量を測定する際に、又携帯はスマホに比べてバッテリーが格段に長持ちするので、「テレビ」は停電した時などの情報収集用として重宝しそうです。

 以上のような理由から一度は捨てようと思った携帯ですが、防災用品の一つとして今後も活かしていこうと思っています。

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日本三百名山回顧№106上信県境、白砂山(2百名山)

2022年05月18日 | 三百名山回顧

 平成7年7月30日(日)登頂

 

 白砂山は新潟・群馬・長野の3県が県境を接する位置に聳える山で、人里から遠く離れているのであまり知られていないが、前衛の堂岩山辺りから眺めると三角錐の端正な山容が実に美しい山です。

 その白砂山へ最初に登ったのは、平成7年7月末の夏山シーズンだった。この時は野反湖を見下ろす野反峠の駐車場に車を停め、そこから八間山~堂岩山を経由して白砂山の山頂を踏んだ。

野反湖峠(湖の一番奥が野反湖ダム)

八間山から堂岩山への道

堂岩山から野反湖方面

堂岩山から白砂山

白砂山山頂

山頂から佐武流山方面

 何しろ四半世紀以上前の事なのであまり記憶に残っていないが、アルバムを見ると良さそうな天気だったので楽しい登山であった事は間違いないでしょう。山頂からは地蔵峠を経由して野反湖ダムの登山口へ降った。妻をそこに待たせて私がジョギングで野反湖峠まで車を取りに戻った事は覚えている。

山頂から堂岩山方面

下山の道から野反湖と湖畔のキャンプ場

 その後も残雪期に佐武流山や忠次郎山を登山した時、通過点として白砂山の山頂を踏んでいる。その山行の詳細については、下記をクリックしてご覧ください。

      

 

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テニスコートの片隅に咲いたピンクの花はゆうげしょう

2022年05月16日 | 日記

 いつもテニスをしている市民コートの片隅に、ピンク色の小さな花が一株だけ咲いていた。それを見たテニス仲間のHさんが、すかさず「これはゆうげしょうだよ」と花の名を教えてくれた。

 さすが福島県会津地方の大自然で生まれ育ったHさん、植物の事に詳しいんだなあと感心したら、何の事は無いスマホで写真を撮り、それをが画像検索アプリで照合して花の名前を調べたのだった。

 スマホの時代になって何でもかんでもスマホが教えてくれる、便利な世の中になったものです。でも本当にこれでいいのだろうか、気懸りな点が無いわけではありません。

 私が子供の頃の昭和時代、どこの町内にも地域の自然や文化に造詣の深い物知りオジサンやオバサンが居たもんです。子供達から「これ、何やろー?」って質問され、それは「〇△というもんだよ」とウンチクを披露して、地域の人達の尊敬と信頼を勝ち得ていたのです。

 しかし今では誰もがスマホを持つ時代、「〇△って何?」と音声入力すれば直ちにスマホが答えを出してくれる。これでは町内のうんちくオジサンやオバサン達に活躍の場は無く、せっかくの知識も宝の持ち腐れとなってしまいます。

 それだけではありません。何でもスマホが教えてくれるからと依存して、人々が自分で考える事を止めてしまったら脳みそが退化して、この先認知症患者の増大に拍車がかかるのではないかと、私は秘かに心配しています。(そういう私は画像検索のやり方が分からない)

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雨の中、浅草界隈のブラ散歩

2022年05月14日 | お出掛け

 5月13日(金)    天気=雨

 妻が眼の治療で都内のクリニックへ行くと言うので、私も付き添いというかお供で一緒に出掛ける事にした。秋葉原のクリニックへ着いたのは8時半過ぎ、「治療に時間がかかるから、散歩でもして来たら」という妻の言葉に甘えて、都内のブラ歩きへ出掛けた。

 秋葉原から東に向かって道なりに進むと、やがて隅田川の蔵前橋に着いた。橋の袂から川沿いの快適なウォーキングロードを、上流へ向かって歩いて行く。雨降る中、傘を差しての散歩なので、その昔流行ったミュージカルソングの「雨に唄えば」でも口ずさみたいところだが、私の身体には演歌のリズムが染みついているので、水前寺清子の「365歩のマーチ」しか出てこない。

蔵前橋

蔵前橋から上流の眺め

川沿いの快適なウォーキングロード(行った事無いけど、南欧風な雰囲気?)

 厩橋を過ぎて吾妻橋で隅田川を離れ、雷門から浅草寺へ行ってみる。仲見世商店街は人影薄いが、これはコロナ過と言うより雨のせいだろう。それでも修学旅行らしき学生の団体さんなどが参拝していた。私も自分の身体にいつガタが来てもおかしくない年齢なので、本堂へ詣でて「無病息災」を願い手を合わせる。

吾妻橋からアサヒ本社のうんこビルと頭を隠したスカイツリー

吾妻橋から下流の廓橋方面

仲見世商店街

浅草寺本堂

 参拝の後は、昔何度か観覧した浅草演芸ホールの脇を通って、浅草界隈の裏町通りを歩いて行く。この辺りの少しうらぶれた雰囲気が古き昭和の臭いを漂わせ、チョット懐かしい気分になる。

浅草演芸ホール

少しうらぶれた商店街

マンション1階にある温泉浴場

 浅草からはスマホのグーグルマップ見ながら街中を適当に南へ歩き、秋葉原の大衆中華食堂で800円の焼きそば定食を食べた後、治療を終えた妻と合流した。雨の中約3時間の下町散歩は、しっぽり濡れてささやかな旅気分を味わえました。

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早朝の関越道でトラックの火災事故

2022年05月12日 | 日記

 5月11日(水)

 いつも目覚まし時計代りにしているTBSラジオ「生島ひろしのおはよう一直線」を、朝6時前に寝床の中で聞いていたら、MCの生島さんが「鶴ヶ島ジャンクション付近で火災が発生し、現在関越道が通行止めになっているようです」と交通情報を放送した。

 寝床から起きてベランダへ出てみると、関越道と圏央道が交差する付近から黒煙がモクモクと立ち昇っていた。一瞬テレビニュースのウクライナ報道が頭に浮かび、「ロシアのミサイル攻撃か」何て思った・・・り何かはしなかったけれど、鶴ヶ島ジャンクションは高速道路の要所なので、酷い渋滞になるだろうなと他人事のように心配した。

 消火が迅速だったのかそれとも燃え尽きたのか、黒煙は30分ほどで消え去り関越道の通行止めも早々に解除されたようだ。テレビニュースの交通情報でも報じられなかったから、大した渋滞にもならなかったのだろう。

 後刻ネットで検索してみたら、「関越道と圏央道が交わる地点でトラックが車両火災を起こし関越道が午前6時から30分間ほど通行止めになった」と書かれていた。

 トラックの運転手はタイヤのバーストが火災の原因と通報したそうだが、タイヤがパンクしたくらいで、火災が発生するものなのだろうか。車を運転する者としては、そこのところの詳細が気にかかる。

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スマホを買って早3カ月、私はスマホ教室の優等生?

2022年05月10日 | 日記

 4G携帯から5Gスマホに買い替えて、早いもので3カ月になろうとしています。最初は思うように動かず買った事を後悔した程だったが、徐々に慣れて今ではLINEやGメール、ショートメールなど何とか使えるようになり、指タッチ文字入力も随分早くなりました。

 これもひとえに私自身の熱意と努力の賜物と自画自賛したいところですが、実際は友人知人に聞いたり、ドコモのスマホ教室で教えてもらったりした事が、私のスマホ力をアップしてくれたのでした。

 スマホ教室では、私の子か孫の世代の講師が、分かりやすいテキストを使って分かりやすく教えてくれました。一緒に受講した同級生は殆どが「半ボケのジジババばかり」、私は普段パソコンを使ってる分だけ有利な立ち位置で、物覚えの良い優等生的気分で受講する事ができました。(アァ十代の学生時代に、この気分を味わいたかったなあ)

 アッ、先ほどの「半ボケジジババ」発言は、高齢者に対する差別用語という事で、陳謝申し上げますとともに、「あんまりモウロクしてないお年寄り達」と訂正させていただきます。

 スマホにだんだん馴染んできて使う時間が増えるにつれ、片時もスマホを手離さない若者達の気持ちが少しばかり分かるようになりました。以前はその姿を「お前らスマホ依存症か」とバカにしてたけど、オジサンが間違ってました。その思いを撤回し、再び陳謝申し上げます。

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知床観光遊覧船の海難事故で思う事

2022年05月08日 | 日記

 乗客・乗員26名を乗せたまま遊覧船が沈没するという、悲惨な海難事故が発生した。事故現場の知床半島は国内に残された数少ない秘境の一つで、北海道で人気の観光スポットです。私もその魅力に惹かれ何度か訪れており、「知床の森保護運動」の会員にもなっています。

 3年前に北海道を旅した時には、我々夫婦も知床岬が見たくてウトロ港の遊覧船乗り場を訪れましたが、2日間とも高波を理由に遊覧船は欠航し、知床岬を望む事は叶いませんでした。

 その時素人目にはそれ程の荒天と思えず、「随分慎重なんだなあ」と少々不満を覚えたのですが、今になって振り返れば「適正な判断」をしていたのだと納得がいきます。

 私達が訪れた遊覧船乗り場が今回事故を起こした会社であるか否か定かでありませんが、もしタイミングが違ってたら我々夫婦も沈没した「KAZU 1号」に乗船してたかもしれません。

 そう思うと背筋が少し寒くなり、他人事とは思えません。楽しい旅の最中に、知床の海に命を奪われた犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

2019.7.26、オロンコ岩からウトロ港

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群馬県、つつじ見物赤城山ハイキング

2022年05月06日 | 山歩き

5月5日(木)     天気=晴れ

07:51利平茶屋駐車場→ 08:05ケーブルカー駅跡地→ 08:27~32山崖ノ滝→ 10:20~30林道終点→ 10:40登山道分岐→ 10:45~11:29鳥居峠→ 11:35登山道分岐→ 12:12~22ケーブルカー廃線跡→ 13:12ケーブルカー駅跡地→ 13:23利平茶屋駐車場

 

 先日山友Jさんから「赤城山のツツジが見頃です」とLINEが届いた。それなら夫婦連れで連休中の5日に、赤城山へ行きましょうという話がまとまった。

 連休渋滞を見越して、早朝5時半にJさんの車で出発する。目論見通り渋滞が始まる前に関越道~北関東道を通過して、朝7時40分頃に登山口の利平茶屋駐車場に着いた。

 昭和30年代ここでは赤城山ケーブルカーが運行され、赤城山観光の表玄関として大いに賑わったのだが、その後赤城山へ通じる山岳道路が開通した事で訪れる人が激減し、今では自然公園とキャンプ場があるだけの静かな環境になった。

 それでも今日は連休のせいか、ハイキングやキャンプを楽しむ人で駐車場には数十台の車が停まっていた。準備を終えると出発し、キャンプ場の中を歩いて行く。

キャンプ場を歩いて行く

 やがてケーブルカー駅の跡地に着き、左へ曲がって吊り橋を渡り荒れた林道を沢沿いに登って行く。しばらくすると堰堤に着き、その左手を奥に進むと、二段に流れ落ちる山崖ノ滝に着いた。

ケーブルカー駅跡地

沢沿いの荒れた林道を進む

山崖ノ滝

 ここから歩き難い道に変わる。急な沢の横をトラバースし、薄い踏み跡を辿って行く。急な登りで息も乱れるが、道沿いに昨夜ツツジやシャクナゲの艶やかな花が我々を励ましてくれる。

急な沢のトラバース

急登の道

道沿いのシャクナゲ

薄い踏み跡を登って行く

 林道へ向かう尾根に達すると、「行止り」と書かれた標識が行く手を阻んでいた。しかし薄い踏み跡が続いており、標識の横を通って痩尾根を進んで行く。やがて両側が切れ落ちたキレット状のコルを通過すると、長七郎山の山腹を巻く林道に向かって急登の道を登って行く。

「行止り」と書かれた標識

瘦せ尾根の道

両側が切れ落ちたキレット

根元が削り取られた土塔に乗かったような木

 出発してから約2時間半で、今日のコースの最高地点である林道の終点に着いた。展望の良い林道からは、群馬栃木県境の皇海山、日光白根山などの山々が望まれた。

ようやく林道終点に到着

展望の良い林道終点

 林道を降り気味に歩いて行くと、林道終点から10分程で登山道分岐に着き、そこから5分程で行楽人達で賑わう鳥居峠に到着した。慌ててマスクを付け、峠のベンチでコーヒーブレイクを楽しむ。Jさん夫妻差し入れの夏ミカンが乾いた喉にジューシーで、とても美味しかった。

林道を鳥居峠に向かって歩いて行く

鳥居峠のベンチでコーヒーブレイク

鳥居峠付近のツツジ

峠から覚満渕の眺め

 45分程休憩した後峠を出発、登山道分岐まで戻りそこから下山道を降った。下山の道はジグザグに刻まれて歩き易く、峠から40ほどでケーブルカー廃線跡と交差する地点に着いた。

分岐から下山道に入る

ケーブルカー廃線跡地

 交差地点のすぐ下に御神水が流れていたので、汲みに行ってみた。美人の水と知恵の水、二つの蛇口が有ったので、美人の水を水筒に汲んだ。これを飲んだらJ夫人と妻の美人度に幾らか貢献するのではないだろうか。

御神水

 廃線跡からはよく整備された道をノンビリと降り、13時20分過ぎに利平茶屋駐車場へ戻って来た。車に乗るとわたらせ渓谷鉄道水沼駅に隣接する水沼温泉センターへ向かい、山の汗と疲れを流した。

下山の道

利平茶屋駐車場へ戻ってきた

 今日ツツジ見たさに赤城山を歩いたが期待した程の満開では無かった。しかしツツジの他にシャクナゲの群落も見られたし、歩いたコースも変化があって面白く天気も爽やかだったので、J夫妻と楽しいハイキングができました。

 夕刻我が家へ戻った後J夫妻との飲み会で、山の話をツマミに飲んだ生ビールが、マア超絶に美味かったです。

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妻を誘って今日の夕方も水星観望

2022年05月04日 | 天文

 5月3日(火)

 「生きてるうちに一度くらいは、生の水星を見といた方がいいんじゃない」と優しい夫心を発揮して妻を誘い、夕方再び昨夕水星を観望した近所の畑へ行ってみました。

 夕暮れが濃くなっていく西空に、昨日より輝きを増した三日月が光っている。今日の水星はその右下辺りに見えるはず、目星をつけた付近を凝視すると、仄かに光る水星を何とか見つける事ができた。

2022.05.03.19:30撮影(昨日の写真と比べて月の移動の早さが分る)

 しかし昨日より大気の透明度が悪く、辛うじて見えるという感じです。妻は私より眼が悪いので、「ホラ、あそこに見えるだろ」と言っても「ウ~ン良く判らない。そう言われれば見えてるような・・」と優しい夫心に忖度しない優柔不断な返事、結局見えたという事にして畑から我家に戻りました。

 水星と言ったって無数に輝く夜空の星の一つに過ぎない。それを見たからって、何かが変わる訳じゃない。でも「あの時水星を見たんだなあ」と思って生涯を終える方が、メルヘンチックな人生でいいんじゃないでしょうか。

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生まれて初めて生の水星を見た。

2022年05月03日 | 天文

 5月2日(月)

 「水・金・地・火・木・土・天・海」と言うように、誰もが知ってる太陽系の惑星「水星」ですが、じゃあその姿を生で見たという人がどれくらい居るでしょうか。おそらく日本人の中では、ニューヨークの自由の女神やパリのエッフェル塔を見た人よりもはるかに少ないんじゃないでしょうか。

 かく言う私も、今まで見た事がありませんでした。それも無理からぬ事で、水星は太陽に最も近い軌道を回る惑星であるが故に、太陽からあまり離れる事は無く、その強烈な陽射しに邪魔をされて見る事が困難な惑星なのです。

 先日、市の立図書館で「天文ガイド」という雑誌のページを捲っていたら、「4月下旬から5月の初旬まで間、水星が太陽から最も遠くへ離れる時期となり、今年で一番水星が見頃を迎える」と書いてありました。

 これは水星を見る絶好のチャンスと思い、夕方カメラと三脚を担いで西空が見渡せる場所へ行ってみました。やがて夕日が沈み、その後を追うように細い三日月が沈んで行きます。

 双眼鏡で付近を観望していたら、三日月の上に微かに光る星が見えるではありませんか。70数年の人生で初めて眺めた生の水星、感無量の瞬間です。

 しかし肉眼で見てもあまりに淡い光り、果たしてカメラで写す事ができるだろうかと思いつつシャッターを立て続けに押しました。撮影を終えて我が家へ戻り画像をパソコンに取り込んだら、想像以上に明瞭な水星が写っていました。

2022.5.02.19:24撮影

 コロナ過の中、旅行ができない人も多いのではないでしょうか。そんな人は晴れた夕暮れ時、西空が見渡せる場所へ行ってみてください。きっとキラリと光る水星を見つける事ができるでしょう。(見頃はあと数日、できれば双眼鏡を持参)

5月の連休、ヤレ草津へ行った、箱根へ行ったと吹聴する人に、「生の水星をこの目で見て来たんだよ」と、自慢してやろうではありませんか。

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