Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№62、福島県、二岐山(3百名山)

2019年04月12日 | 三百名山回顧

 二岐山へ登ったのは30年くらい前の話です。当時所属していた山岳会の会山行で、計画したのは会の女性中心メンバーだったS子さん、リーダーのS子さんの他、Y夫妻、Uさん、Sさん、そして我々夫婦の計7名が参加する大所帯だった。当時の会報にS子さんが記録を載せており、その概略を転載させてもらいました。。

 

 平成2年9月15日      天気=曇り時々雨

07:00新宿駅西口集合、Sさんの車で出発。

13:00東北道を経由して二岐温泉に到着、途中道に迷ったりして到着が遅れた。

13:35車で登山口の御鍋神社に到着、小雨模様だったが、Yさんを残した全員で二岐山を登る。 

15:00~15二岐山山頂(1544m)、風雨が酷くて記念の写真を撮っただけで早々に下山する。

 二岐山山頂(左よりSさん、Uさん、Y夫人、S子さん、妻)

16:20御鍋神社の登山口到着、車で二岐温泉へ向かい、民宿「二岐温泉湯小屋」に泊る。

 ※この宿は老夫婦が経営しておられ、建物が古くて一瞬躊躇したけれど、部屋の襖にはご主人手書きの絵が描かれ中々風情があって、地産地消の素朴な料理も実に美味しかった。

 お風呂は渓流傍の露天で野趣満点だったが、小さな蛇がクネクネと泳いできたのには驚かされた。そんな宿だったが、ネットで現在を調べたらお世話になった老夫婦は既にお亡くなりになっており、その後地元のNPOが譲り受け、当時の雰囲気のまま期日限定の日帰り温泉として活用しているようです。 (※はFの感想です。)

※ 翌日登った小白森山~大白森山は三百名山の範疇では無いが、S子さんの記録を続けたいと思います。

 

9月16日     天気=曇り

06:35二岐温泉を出る。登る人が少ないせいか登山口判らず少し迷った。木の伐採がひどく、道がブルドーザーでつぶされていた。

07:15~45稜線付近で朝食。間の前に見える二岐山は、山頂付近はガスに覆われ見えなかった。

 登山道から二岐山

09:25~50小白森山。曇っていたが景色は意外によく見えた。展望の良い山頂。

 小白森山山頂

 山頂から羽鳥湖方面?

10:25~40一杯山。ヤブがひどく繁っていて歩き難い。荒れていた。

 一杯山から小白森山?

11:00二杯山。

11:45~12:30大白森山。昼食。小広い山頂だが、ガスで景色が見えなかった。

 大白森山山頂

13:00新甲子峠。立派な林道が通っていた。

 大白森山から甲子峠方面

14:00甲子山分岐点。道が急に良くなった。那須山との縦走路と合流したせいか。

15:15甲子温泉到着。山に登らず車で来たYさん、Sさんと合流。温泉に入りビールを飲んだ。(S子さんは無類のビール好きで山へ行ってもビールを欠かす事は無かった。)

S子さんの感想

 十年来眺めていた山に、ようやく登れて良かった。那須から縦走して甲子温泉に入浴した10年前の今日、小白森~大白森を歩いて来た女性達に会い、話を聞いて登りたくなった山なのだ。

あれから月日が流れたが、山はかなり荒らされてしまった。あまり人が入らないせいか、ヤブが酷く繁っていた。ハッキリしない天気の下で、ヤブを必死に漕ぎながら歩くのは不安な思いだった。

 少し手入れすれば良いコースなのに惜しい。その分静かな山歩きが楽しめたのは良かったが。二岐山は富士さんに似た立派な山容だが、登り易い山だった。2~3時間もあれば往復できる山なので、紅葉の頃又楽しみたい。

 

※S子さんの記録を見て判ると思うが、当時は日本三百名山何て知られていなかったから彼女の目標は小白森山~大白森山の縦走で、二岐山は付け足しのようなものだった。

 でもそのお蔭で私は二岐山を登る事ができたから、ありがたい山行だった。多くの山行を共にしたS子さんは、残念ながら若くして天国へ召されてしまったが、もし今も元気だったら、私と一緒に多くの三百名山を登った事はまず間違い無いだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする