新 ・ 渓 飲 渓 食 時 々 釣 り

魚止滝のずっと手前で竿をほっぽり
ザックの中身をガサガサまさぐる男の日記

乗り鉄ひとり旅も楽しんでいます

お決まりコース

2013-06-30 13:20:45 | 渓流釣り 山歩き

 山旅ロガーと地図ロイドという無料アプリをインストールしてみました。GPS機能によりコースやタイム、距離などのデータを測定、保存してくれるなかなかのすぐれものです。国土地理院地図に対応しているので等高線も表示出来ます。山歩きが楽しくなるので、みなさんも使ってみてはいかがですか?

 

わAさんとダラダラ歩きはじめたのが6時半。すぐに新しく崩落した個所がありました。祠のすぐ裏手では大木が倒れ、もし直撃していたら祠は全壊だったことでしょう。世附の荒れはまだ続いているようです。

 

 いつもの場所にザックを放っぽり、早速ビールで乾杯。このウマさときたらどんなにお気に入りの居酒屋で呑む生ビールだって勝てませんよ♪ 水の流れ、野鳥の声、山奥の風景・・・・お気に入りの場所で飲み食いするこの朝の時間を味わいたいがために、ここまで歩いて来れるような気がします。

でも、釣りもします。もちろん堕釣ではありますが、これでも釣り師のはしくれ、竿を持ち流れに立ち込めばそれなりに真剣モードにはなるのです。わAさんは今日はルアーです。アンダーキャストは見事なまでに狙ったポイントを射止め、素早くリールを巻くと渓魚が反応します。うまいもんだな~!

水量は少なく毎回厳しい釣りになりますが、僕はこの渓相が好きです。

   

最後の最後にやっと出た一匹。先週下流で釣った山女魚よりひとまわりは小さいけど、それでも嬉しいものです。・・・こんな魚を友に釣らせてあげたかったな・・・ ふと、そんなことを思いました。

 

真夏の暑さとも、冬に近い春の冷たさとも違う少し強い風が、吹いています。

初夏のころ、青葉を揺すって吹きわたる山の気を纏ったあおあらし、青嵐。 僕にとって青嵐の色とは、山女魚のパーマーク色。楽観視せず今を生きる山奥の山女魚には、強く優しい青嵐が充ち溢れていような、そんな気がします。

 

 

車に戻り本日の歩行距離を見ます。 じぇじぇじぇ、18キロ!フルマラソンの半分も歩いてないのにへロヘロです(涙) やっぱアレ、やめるっきゃねえやさなぁ~

今月中、あの博士も渓流復帰予定!『ぼやき or 劇場シリーズ』を待て!

 


泣き河原

2013-06-23 10:26:51 | 渓流釣り 山歩き

 

 

同業の友がいる。

その友と、連絡が途絶えて、すでに5カ月が過ぎた。

 

ある日、妻を亡くしたと、彼は震える声で電話を掛けてきた。

困難を乗り越え、やっと一緒になることができた、最愛の人だった。

二年前の冬のことだ。

 

その友が、病に侵された。

重篤な心臓病がやっと落ち着いた矢先のことだった。

すでに医師からは余命を宣告されていたが、その日を過ぎても友は生きていた。

 

ふらりと僕の職場を訪れたのは、昨年の11月のことだった。

体調が良いので、僕の顔を見に来たと言う。

食欲もあると言うので、とっておきの居酒屋で飯を食う。

酒一合なら晩酌を許されていると、友はゆっくりと熱燗を楽しんだ。

うっすらと赤みを帯びた友の顔は、健康そうに見えた。

僕は、奇跡が起きることを願った。

 

その友と、連絡が途絶えた・・・

 

 

  

友と出会ったのは、互いに中年の域に達したころだった。

共に学び、語り合った仲間だった。

僕と同じ屋号で開業したいと、あの頃はまだ彼女だった奥さんと頭を下げに来たことがある。

あの時、僕は嬉しくてたまらなかった。

 

 大又ダム下の河原で、友を想いながらメシを食った。

友も赤ウインナーが大好きだった。

 

・・・頑張れ 負けるな・・・

励ましたいのに、面と向かっては言えない言葉しか浮かばなかった。

せめて、最後にどこぞの酒場で弔わせてほしい。

U師匠、今度ご一緒ください。

 

「兄イ、元気になったら渓流釣りに連れてってくださいよ」

さほど年齢は離れてないのに、なぜか友は僕を兄イと呼んだ。

 

この日、こんな下流の小さなポイントで、きれいな山女魚が釣れた。

 

 

 友は、最後の最後まで九州男児だった。

 

 

兄イから一言

お願いだから、出ないでね! 僕、お化け怖いから・・・