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魚止滝のずっと手前で竿をほっぽり
ザックの中身をガサガサまさぐる男の日記

乗り鉄ひとり旅も楽しんでいます

紅葉の西丹沢へ

2010-11-15 11:27:42 | 渓流釣り 山歩き

 

毎年、紅葉の季節になると西丹沢の山へ出掛けたくなります。

ただ、静かな山をのんびりと歩くのが好きなのです。

 

午前7時半、西丹沢自然教室前はたくさんのハイカーで賑わっておりました。

檜洞丸や大室山は人気の山なので、登山計画書には畦ヶ丸と記入し西沢に掛かる橋を渡ります。

今日は久しぶりのひとり歩き、ゆったりと余裕のある時間を楽しみましょう。

  

権現山登山口付近には鹿よけの鉄柵が設置されていました。

リスの看板が可愛いですね。

 

 

紅葉に囲まれた沢沿いの登山道をのんびり歩くのは本当に気持ちがいいのです。

ザレ場をのぼります。 登山道が沢から離れる最後の地点に小さな溜まりがありました。

思わず魚影を探すも、見つけることは出来ませんでした。

 

しばらく閉鎖的な登山道が続きます。 僕、この区間はキライです。

 

 

この休憩場からは登りがきつくなる記憶があります。

ピークまで2.1キロ地点、沢づたいの紅葉がとても美しい。

水をすくって飲んでみます。 冷たくて美味しい沢水です。

顔を洗うとさっぱりとして気持ちが良いのですが、

頬をつたった水が口に入ると塩辛くて不味い味に変わってしまいました。

 

 

  

頭上がひらけると、やがて善六のタワに到着。

景色はいいのですが、僕は極度の高所恐怖症なのでそそくさと通過。

それでも、見下ろした山肌の紅葉は心に残ります。

しばらく穏やかな尾根づたいをのんびりと歩きます。

素晴らしい風景すら眺めることなくコースタイムばかり気にするような、

そんな余裕のない山歩きなどしたくありません。

というか ・・・ 出来ません。

 

 

 

木立の向こうにピークが見えてきました。

先日購入したsonyの山ラジオからサザンの “せつない胸に風が吹いてた” が流れてきました。

足元には、まだ生き生きとした赤い葉をちりばめた山の絨毯。

焦らずに腰をおろし最後まで聞きます。

 

  

二本の太いブナの木を通り過ぎ、少しすると穏やかな場所が待っていました。

畦ヶ丸の山頂です。

 

老夫婦が菓子パンを頬張りながら、風景の写真を撮影しておりました。

腹が減ったのでさっそくストーブに着火します。

はじめは大きな炎をあげ、やがて火力が安定すると、

ブ、ブブ、ブン、ブブン、ブンブブン、ブンブンブン ・・・ 独特の音を醸します。

「懐かしいストーブですね」

帰り支度をしながら旦那さんが声を掛けてくれました。 

シートを敷きゴロンと横になりました。

頭上の枝を数匹のコガラが飛び交っています。

犬連れの方が登ってきました。

まだ2歳のワンちゃん♀は、他県の保健所から引き取ったそうです。

竹♂も一度は連れてきてあげたいのですが、互いの命の保証がないことを一番知っているのはこの僕です。

風景の中に日本一の山を見つけました。

この場所から富士山を望めることをはじめて知りました。

  

100メートルほど下ると避難小屋があります。ストーブの設置された風情のある山小屋です。

いつかシュラフに身を包み、冬の星空を眺めながら、

ベロンベロンに酔っ払ってみたいと思いました。

 

下山途中に見つけた花。

山リンドウはイワシャジンの花と同じぐらいに好きな花です。

 

 

無事、西丹沢自然教室に到着してから思ったこと ・・・ 

それは ・・・ 

山より、やっぱり居酒屋が好き!

 

おしめぇー