新 ・ 渓 飲 渓 食 時 々 釣 り

魚止滝のずっと手前で竿をほっぽり
ザックの中身をガサガサまさぐる男の日記

乗り鉄ひとり旅も楽しんでいます

4泊5日・・・

2009-02-27 09:58:41 | その他・・・
別に暴飲暴食をしたわけでもないのに、ゲリピーが2日も止まりません。
あまりの辛さに緊急外来を受診しました。
すぐに採血、X線、CT検査を受けストレッチャーに乗せられたままどこかに連れて行かれます。
落ち着いた先は・・・救急治療室の入院ベッドでございました。

医師の診断では、↑70↓50と低血圧で危険な状態であるのと、脱水症状がひどく急性腎不全を起こしていとのこと。
点滴管を装着されると、なぜか冷静なまでにぽたりぽたりと静脈へ注がれるしずくを眺めている自分がおりました。

幸い、点滴の効果が出てくれたようで翌朝ぐらいから少しずつ楽になると、今まで出なかったシッコもちゃんと出るべき部位から出てくれるようになりました。

それにしても、点滴棒をガラガラ押しながら1時間に数回も便所を往復することは疲れます。その都度シッコを採取する作業も骨が折れます。でも腎臓の機能を調べるには仕方のないことのようで・・・面倒なのでちょっとだけ水で薄めて量を増やしました。

もう5日間も食事らしいものを口にしておりません。やっと出された病院食はやはりお粥でしたが、僕はお粥が大嫌いなのでカタクナに拒否しておりましたらとても綺麗な看護助手の方が心配してくれたのでヤムナク食べることにしました。

もう5日間も風呂に入っておりません。さすがに頭が臭ってきたので洗面台で洗髪しているととても綺麗な看護助手の方が手伝ってくださいました。ああ、あああ、なんて繊細な指使いなのでしょう、思わず僕は彼女の指技にメロメロになってしまいました。

やっと点滴も外れるころに気がつきました。その点滴液の名前がなんとも素晴らしいのです!
“アクメイン注”
なんとも元気を注入されるようなイヤ〇シイ名前ではありませんか!
僕はその綺麗な看護助手の方に、「この点滴液の名前は素晴らしいですね!」というと、ウフッと笑みを返してくれました。

とにかく態度の悪いジジイが同じ病室におりました。イヤホンを付けるでもなく夜中でも平気でテレビは見るは携帯電話で大声で話すはその綺麗な看護助手の方に暴言は吐くはでっけー屁はこくは・・・
退院の朝、いつもは温厚な僕ですがさすがにキレました。例の如くベッド上で携帯電話で大声で話していたものですから、ジャッと区切り用のカーテンを開き怒鳴ってやりましたよ!
「ジジイよ、病室で携帯電話は迷惑なんだよ!テメエぐらいの年齢だったらそんなことぐれー分ってんだろうが、あ?テメエみてーな野郎が世の中をおかしくしやがるんだよ!」
マジで言ってやりましたよ!ちょうど寝ぐせで髪の毛がリーゼントっぽくなっておりましたので結構迫力があったと思うんですね、さすがのジジイも正座して謝っておりましたよ。
ただですね、その時はすでに退院準備も出来て服装も着替えておりましたので、ムツゴロウと愉快な仲間たちのピンク色のトレーナーはかなり不似合いだったとは思いましたがね へへへんだ。

病棟を離れる時にあの綺麗な看護助手の方に挨拶をしようと探したんですよ。
そしたら僕よっかもっと若くてカッキーヤローの洗髪を手伝ってる最中だったので、しかも僕の時よっかもっと素晴らしい笑顔だったので、僕はちょっとショックのままペコリと頭を下げて退院したのでありました。


いろいろ大変な入院患者さんを見ました。
脳梗塞で担ぎ込まれ自分が誰なのかもわからなくなってしまった方、
体中に手術の傷跡を刻み込まれても笑顔で話してくれた方、
半身不随で排泄すら自分では出来ないような同世代の方、
孫が見舞いに来てくれる休日を楽しみにしているお年をめされた方、
病気を苦に塞ぎ込んでしまった女の子・・・
みなさん、早く良くなってくださいね。

そして、ありがとうアクメイン注。


退院後すぐに中華料理で暴飲暴食をしてしまいました。
餃子+ビール、紹興酒、八宝菜・・・
せっかくウン●も固まったというのに、すぐにまたお腹が痛くなってしまった・・・そんな今日この頃のことでございました。


渓流解禁日、行けるかなぁ~???


戸越銀座

2009-02-10 14:03:45 | 旅行、食い歩き
解禁目前だというのに、日曜の朝、僕は東急池上線戸越銀座駅に降り立っておりました。

妻が一度戸越銀座を散策したいと申しやがり、ちょうど地元親友の奥さんのAちゃんがこの周辺の出身であるということもあり11時に待ち合わせ4人で戸越銀座プラプラプランを企画したのであります。

それにしても距離の長~い商店街です。
残念なことに日曜定休のお店が多かったのですが、それでも人通りの多さはさすがに藤沢の比ではありません。
さて、頑張って端から端まで散策しましょうかね・・・っと、その前にお腹が減ってしまったので七福弁天庵という立ち食いそば屋風のお店に飛び込み、まずは熱燗を注文。
くう~っ、休みの日の昼酒は沁みますねぇ~♪ しっとり鴨ロースとサクサク海老かき揚げを肴にすでに本気酒モードに突入してしまいました。
カレー汁つけそばを妻と半分ずっこ食べてから店を出ました。なかなかグッドな滑り出しじゃあ~りませんかねぇ~(^‐^)
後でわかったのですが、このお店はセブン&アイが経営しているようです。こんなお店が藤沢にもあったらいいな!



なんせったって今日はプラプラプランですからね、買いもしない金物屋を物色したり惣菜屋の前で立ち止まったりパン屋の女性店員にトイレの場所を聞いたり懐しいプラモデル屋さんで戦艦のプラを本気で買おうとおもったら妻に「もったいないからダメ!」と怒られたり怖いお顔のオヤジがやってるお店はすべてスルーしたり・・・身も心もプ~ラプラと散策を続けます。



煎餅屋さんで試食させてもらい、お茶請けにと安い割れ煎袋を購入。聞けばこの界隈でも人気のあるお店だそうです。とっても辛くて美味しいお煎餅でしたよ。

どこかの角をカクッと曲がると、今度は戸越公園商店街に出ました。
二階建ての小さなイトーヨーカドーがありました。これじゃヨークマートよっか狭いんじゃないのと4人で笑ってしまいましたが、なんだか下町っぽくて地元のかたには馴染まれているのでしょうね。



実は、今日の日のための下調べは一切していないのです。
どうにもお店の情報やらを事前にチェックしたりすることが嫌いなのです。
たとえばネットでの口コミ情報などですが、味やお店の雰囲気などの好みはその人その人によって大きく異なると思います。それを鵜呑みにしてしまうことなど僕には出来ないのです。
要するに、他人がどのように評価しようが僕自身が気に入りそうなお店を探すことが楽しみなのです。
この日2度目の昼飯もそんな決め方をしました。
派手さのない外見に、「むむ、このお店なら昼酒も楽しめそうである!」と直感したお店はごく普通の食堂でした。四人掛けテーブルが四つと数席のカウンター・・・うんうん、いい感じです(^‐^)
雰囲気の良い店主とそのお父様でしょうかお二人で切り盛りしているようです。さっそくビールと日本酒を注文。
醤油味、塩味は薄めでしつこさを感じない少し甘めの味付けがこのお店の特徴なのでしょう、味がしっかりと滲みたジャガイモと人参、とろとろのタマネギ、程よい量の豚肉、ボテッととろけかかったこの肉じゃがは給食を思い出させるような懐かしくも美味しいものでした。
カツ煮も酒の肴によく合います。ただ、これはタマネギがガリガリ状態だったので妻に食べてもらいました。
女性陣が注文したサバ塩定食もつまみながら酒がすすみます。親友と二人で大徳利5本を飲みほし〆はやはりラーメンを完食し、ああ幸せな一日でありました。
因みにこのラーメンがまたまたいけました。なんというのでしょうか、昔どこかのお蕎麦屋で食べたことがあるような、以前食べた記憶があるのにいつだったか思い出せないような、そんなノスタルジックな味がしました。まさに“下町ラーメン”といった感じでした。
野球少年12人がなだれ込んできました。皆が夢中でこのラーメンをすすっておりました。この少年たちが大人になった時、この味こそが間違いなく思い出の味となっていることでしょう。



長野屋食堂に100点!

戸越の印象は、趣のある古いお店とチェーン店が入り混じった下町風情の深い味わいを残した魅力ある場所でありました。


次は朝酒の聖地“赤羽”へ出没したいと思っています。誰かいかね?・・・って、そろそろ渓流解禁です。まだな~~~んも準備してません。誰か毛バリくんね?

サザエの壺焼

2009-02-04 13:31:35 | 旅行、食い歩き
近くとも、なかなか立ち寄らない場所に江ノ島があります。
湘南のシンボル的存在であるがゆえ、観光色が強すぎて近寄りがたいのです。
最近ではテレビや雑誌で紹介されるほど人気の高いシラス料理店もあるようですが、観光客に混じって長蛇の列に並ぶことはジモピーには気がすすまないのです。
それが、観光客などめったに来ないような島民達の集うおいしい食堂があるとの情報をお客様から入手し、さっそく友達と行ってまいりました。

 

店内はごく普通の定食屋さんの雰囲気で落ち着きます。まずはサザエの壺焼を注文すると・・・・・・

サザエの壺焼の料理法は“マル”と“ブツ”に分かれます。
“マル”とは一切の処理をせず蓋のついたまま醤油を垂らしグツグツと丸焼きにする方法です。サザエ本来の磯の香りと醤油辛さが相まって男らしいワイルドな風味を楽しみたいのならこの“マル”がおすすめです。アツアツの殻を押さえながら蓋を押し込むと出来る隙間に貝柱が離れぬよう注意しながら割り箸を差し込み殻の渦巻きと同方向にくるくると回転させます。ウロ(ワタ)が最後まできれいに殻から外れた時のあの感動ったらありません。指についた醤油をベロッと舐めてからガブリと食らいつきましょう。
“ブツ”とは生のまま貝柱とウロ(ワタ)を抜き取り貝柱を食べやすい大きさに切り分けてから再び殻に戻しダシ汁を入れて煮込む方法です。

僕はワイルドな男なので断然“マル”派だったのです。そそそれが出てきたサザエの壺焼は“ブツ”だったものですから最初は残念さを覚えてしまったのですが、こここれが食ってみると・・・ウマいのです!食べやすいのです!汁まで最高なのです!酒の肴にピッタンコなのです!
ああ、生まれてこのかた僕はずっと“ブツ”を批判し続けて生きてきました。知りもしない“ブツ”のウマさから目をそむけ続けてきた卑怯者だったのです。サザエさんごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

 

他にワカメの刺身、チャーシュー、刺身盛りを肴に酒を5本飲み、〆にカレーラーメンを完食しほろ酔いで気持ちよく店を出ました。
江ノ島の裏道を歩くのは本当に久しぶりです。懐かしいな、昔この裏道沿いにある釣り具屋さんで釣り餌を買ったっけ。
リール竿でぶっ込み仕掛けの前澤君はメゴチやゴンズイ、ヒイラギ、ベラ、キスなどたくさんの魚を釣り上げてはバケツの中で泳がせておりました。
もっぱらのべ竿仕掛けの僕は真剣に玉浮きを睨みつけ時折釣れた小魚に、「なんだ、またサッパかよ!」などと嘆いてみせたりしてはおりましたが、本当はそれでも嬉しかったことをおぼえています。
兄のお下がりで錆びだらけだった5段変速セミドロップハンドルの自転車を夜明け直後のこの裏道をキコキコとこいだこと、あのねのねの『つくばねの歌』を聞いては興奮したこと・・・そんな時代でありました。

サザエの壺焼の香りには、なぜかその頃の思い出が似合うような気がしました。

 

帰りは乗っちゃ駄目なバスに間違って乗っちゃって、大船に着いちゃったからしょうがないのでカラオケを歌いまくり、野口五郎の『私鉄沿線』を歌ったら採点で75点しか出なかったので女の子のモザイクがたくさん邪魔で見えなくって、つまらないのでジンギスカン屋さんでたくさんのマトンとたくさんのポッピーとたくさんのお酒を飲みなおしてお家に着いたら・・・妻に臭いと怒られました。。。

文佐食堂に100点!