天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

日出暘谷城

2020年03月29日 | 豊の国
淮南子の「日出於暘谷,浴于咸池」(日は暘谷より出でて咸地に浴す)から名付けられた日出暘谷城。初代藩主木下延俊はねねの甥であることから木下姓を許された。今は天守閣跡に小学校、二の丸跡に中学校がある。



天守閣跡から南を望む



海中からは真水が湧き出し、ここで獲れるマコガレイは「城下がれい」として珍重される



「万物生成の理は、動かさざるべき根本を知り、流れに応ずべき所有るも妄りにせざるを知る」淮南子





城壁から見下ろす桜

槵触(くしふる)神社

2020年03月28日 | 日向


槵触山が神体山、天津彦火瓊瓊杵命(あまつひこほのににぎのみこと)を主祭神として祀る。相殿に天児屋根命・布都恕志命・布刀玉命・建御雷命



高智保皇神(高智保神)の論社で、高智保皇神社とも呼ばれる。







秋に神事相撲



天真名井(あまのまない) - 槵触山麓、神代(くましろ)川縁。「三田井」の地名の元である3つの井の一つと伝わる。高千穂神社との春秋の例祭では、お旅所として神輿が安置され、神楽が奉納される。





高天原(たかまがはら)遥拝所 - 天孫降臨後、八百万の神々が集まり高天原を遥拝したとされる。



四皇子峰(しおうじがみね) - 神武天皇とその皇兄弟五瀬命、稲飯命、三毛入野命の降誕地で、神功皇后が三韓征伐に際して、七日七夜の戦捷を祈願した場所であるとも…

天真名井神代川対岸に夜泣き石。木花開耶姫が出産に際して、あまりの難産に堪えられずに抱きついた石とされ、豊玉姫と玉依姫のお産に因む石としても

高千穂神社

2020年03月27日 | 日向




社伝によれば、三毛入野命が神籬を建てて祖神の日向三代とその配偶神を祀ったのに創まり、後に三毛入野命の子孫が十社大明神を配祀、垂仁天皇の時代に社殿を創建したと伝える。天慶年間(938-47年)に豊後国から大神惟基の長子政次が当地に入り高知尾(高千穂)氏を興し、同氏は当神社を高千穂八十八社の総社として崇めたと

中世に高千穂氏によって紀州の熊野信仰がもたらされた



主祭神は一之御殿に高千穂皇神(たかちほすめがみ)、二之御殿に十社大明神。

高千穂皇神は天津彦火瓊瓊杵尊と木花開耶姫命、彦火火出見尊と豊玉姫命、彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊と玉依姫命の総称。

十社大明神は神武天皇の皇兄、三毛入野命(みけぬのみこと)とその妻子神9柱。
三毛入野命の妃神である鵜目姫(うのめひめ)命と、両神の御子神である御子太郎(みこたろう)命、二郎命、三郎命、畝見(うねみ)命、照野(てるの)命、大戸(おおと)命、霊社(れいしゃ)命、浅良部(あさらべ)命の総称。

鵜目姫命は祖母岳明神の娘神で、鬼八に捕らわれていたところを三毛入野命に助け出され、後にその妃神になったと…

当地伝承では、十社大明神の中心である三毛入野命は、高千穂一帯を荒らしていた鬼神の鬼八(きはち)を退治、当地に宮を構えたと伝える。神社の縁起書『十社旭大明神記』には、神武天皇の皇子「正市伊」が「きはちふし」という鬼を退治し、その後正市伊とその子孫等が十社大明神として祀られたと…
『八幡宇佐宮御託宣集』巻2に、「高知尾(明神)」は神武天皇の御子である神八井耳命の別名で、「阿蘇(大明神)」の兄神であると…
『平家物語』巻8緒環段では、「日向国にあがめられ給へる高知尾の明神」の正体は「大蛇」で豊後緒方氏の祖神であると…





御神木は源頼朝が天下泰平を祈願するため、代参の秩父氏一族畠山重忠が秩父から苗木を持参、手植えをして奉納。





本殿左側に荒立神社・四皇子社 - 荒立神社は猿田彦大神・天鈿女命、四皇子社は神武天皇・五瀬命・稲氷命・三毛入野命を祀る。

本殿東後方に垂仁天皇の勅命による社殿創建に用いられた「鎮石(しずめいし)」

お旅所である槵触(くしふる)神社下の天真名井まで神輿が巡幸、神楽が奉納される。

天岩戸神社

2020年03月25日 | 日向




神門北から久士布流多気、岩戸川



神門







神門脇に招霊の御神木



西本宮拝殿は御神体天岩戸遥拝所。岩戸川対岸断崖中腹にある「天岩戸」と呼ばれる岩窟(跡)が御神体



社伝によれば、西本宮は瓊瓊杵尊が天岩戸の古跡に鎮祭したのに創まり、大神惟基によって再興された。岩戸川対岸の東本宮は、思兼神が天岩戸より出御した天照皇大神に、東本宮の地に鎮座を願ったのに創まる。

西本宮祭神は大日孁尊(おおひるめのみこと)=天照大神の別名。西本宮御旅所に配祀神、天鈿女命・手力男命・大年神・素盞嗚尊・日子穗穗手見命・豊玉毘売命、菅原道真公

東本宮には天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)



古代イチョウ(ここと長野諏訪神社にしかないとか)



神楽殿、天安河原遥拝所



神門南から岩戸川