昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

インドラ

2024-05-06 07:50:05 | 日記
今日は怪しいですがお天気に恵まれたGW。地方住宅街立地の弊店には判りませんが、円安を背景に、多くの外国人観光客も訪れたことでしょう。

スウィフト「ガリバー旅行記」で、ガリバーが日本らしきザモスキに上陸したのが1709,5.6。行基が倒した大蛇を鎮める十一面観音を祀る三浦半島の観音崎だといわれています。そこでガリバーは全ての外国人がそうされるように、キリスト教徒でない証として「踏み絵」を要求されます。

当時の日本は、彼のイエズス会をもってしてもキリスト教化叶わず、剰えキリスト教迫害の情報も欧州に伝わっていた野蛮な国。にも関わらず秩序ある体制が構築され知識にも優れる不思議な国。貿易を管理することで社会変化を防ぎ、通商のみを発展させていると捉えられていたようです。

敬虔なキリスト教信者であるガリバーは、この行為を避けさせてもらうよう懇願、疑われますが王への親書を見せることで難を逃れます。実はこの部分に、英国に先んじて海外展開を進めていたオランダ人への皮肉があるとか・・・商売の為なら平気で踏み絵を行うであろう、信仰より富を優先させる彼らに対して。

信仰と富、どちらが大事か。

バラモン教で神のインドラは、ゾロアスター教では悪魔。また最高神アフラマズダはバラモン教で悪魔(アスラ)。敵の神は悪魔なのです。どこから見るかの違いでしかないのですが、その意味付けは現実的な影響力を発揮します。

僕らが3次元の住人である以上、事象は立体的多面的になり、正の評価の側面には必ず負の評価を伴いうるという事。万物に正の評価をもたらす事象などあり得ません。意味づけ自体で誤魔化すことは可能ですし、塞翁が馬の如き時間の経過とともに正負逆転もあり、また風化もありますが。

外国雑誌のインタビューに際し、株価上昇を実績として誇らしく語る首相を見、その一元的な見識の狭さに背筋が冷えるのを感じました。
勿論、ボクなどより遥か優秀な方ですから、そんなことは百も承知の上での経済1神論世界へのリップサービスであると考えたいと思います。

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