ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『プロメテウス』

2012-07-02 14:59:07 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。
※ネタバレにはならないようにしましたが
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。





(原題:Prometheus)


----これ、リドリー・スコット監督の映画だよね。
“人類誕生の瞬間”って、
ポスターに書いてあるけど
『エイリアン』の最初の話という噂も…。
「うん。プレスには“エイリアン”の“エ”の字も出てこない。
だけど、これはだれが観たって
間違いなくそうでしょう。
“エイリアン”が出てくる、出てこないとか以前に、
構造がまったくあの映画と同じ。
ある意味、焼き直しと言ってもいい」

----えっ?人類誕生じゃ、
エイリアンとは
話が全然違うように思えるけど…。
「じゃあ。
ネタバレにならない程度に。
プロローグは、とある宇宙人が
太古の地球と思しき場所で
有機生命体を生みだそうとしているところから始まる。
時代は下って、21世紀の地球。
時代も場所もまったく異なる地球上のさまざまな場所から、
共通性を有する壁画が発見される。
それは“人類の創造主”から宇宙への招待状ではないか、
そう考えた科学者たちは、
莫大な富を持つ資本家によって創られた
宇宙船プロメテウス号に乗って地球を旅立つ」

----あれれ、『エイリアン』とは違うよ。
「いやいや、ここからが同じ流れ。
目指す惑星が近づき、
乗組員は長い眠りから目覚める。
惑星に降り立った彼らは、
異星人の遺跡と思われる場所の奥深く侵入。
そこで未知の恐るべき生命体に遭遇。
その生命体は、人間の体内へも入り込み、急速な成長を遂げる…。
乗組員の中には、密命を帯びたアンドロイド(マイケル・ファスベンダー※字幕ではロボット)もいる。
クライマックスで最後に立ち向かうのは、やはりヒロイン」

----あらら、そこまで言っちゃっていいの?
「だから、
これ観ていたら強烈な既視感に捕われるから、
言っても何も問題ないって…。
あっ、でも『エイリアン』を観たことがない人は、
そうはいかないか…。
それと、もうひとつ。
今回はノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロンのWヒロイン。
それぞれの役割はここでは伏せているからね…」

----はいはい。
で、その人類起源の謎は解けたの?
「いや、なぜその創造主が
そういう試みをしたのかが分からないまま。
じつは、そこがこの映画のラストとも結びつき、
続編の可能性を匂わせてはいるんだけどね。
ほんとうは、あれに似たこれが出てくるよ…とか、
あれとこれって同じだよねとか、
もっと無責任にワイワイガヤガヤ喋りたいんだけど、
あまり言ってはいけないと釘を刺されているので、
この程度で止めておくけど、
これは観た後に、お互い確認をしあいたくなる映画。
おそらく、この一本だけでオフ会とかも可能なのでは…。
ただ、その前に『エイリアン』シリーズを全部とは言わなくても、
一作目だけでも、もう一回観ておいた方が
10倍は楽しめるだろうね」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「リドリー・スコット、今後、3Dなしでは仕事をしないということらしいのニャ」ご不満
※ぼくは2Dで観たけ度…

コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー


画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)より。※ギャラリーにはもっとありますが、ネタバレになるのでwallpaperのみに抑えました。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ (にゃむばなな)
2012-08-05 14:53:53
ある意味『エイリアン』シリーズの総集編とも思えなくもない映画でしたが、それが映画ファンとしては凄く楽しかったです。
特にビショップ、もといデヴィッドの動向がいいですね。
何かしら企んでいるところが好きですわ。
返信する
次なる冒険 (ノラネコ)
2012-08-08 23:16:47
これはネタバレで喋りたくなる映画ですね。
「エイリアン」シリーズの世界観を使いながら、宗教性の強い謎解きの世界へ。
謎が謎を呼ぶ展開はむしろ「エヴァ」を連想しました。
彼らが旅立った先はパラダイスか、それともエデンなんでしょうか。
続編が楽しみですねえ。
返信する
■にゃむばななさん (えい)
2012-08-08 23:47:26
マイケル・ファスベンダー、
この役にピッタリでしたね。
今年、話題作相次ぐ彼ですが、
今のところこれが一押しです。
返信する
■ノラネコさん (えい)
2012-08-08 23:49:20
そうなんですよ。
続編が本当に観たい。
あのあと、彼女が向かった先で目にしたもの、
それこそ、
これまで映画が描けなかったものじゃないかと…。
期待に胸が高鳴ります。

返信する
初見の人にはやはり辛い? (メビウス)
2012-08-27 22:35:14
えいさんこんばんわ♪

あ、やっぱりこの作品って続編あるんですね^^;エリザベスは旅立っちゃったし、最後のアレがあの場所で生まれたら1作目となんか結びつかないな~?とか色々悶々としながら考えちゃってたんですよねぇ~w

でもこの作品ってエイリアンの言葉を伏せずに、むしろ早い内からカミングアウトして公開した方が良かったのでは?とも思っちゃいました。観終ってみるとホント焼き直しという言葉がしっくりくるくらいリンクしてましたし、これだとファン、もしくはシリーズを観た人じゃないと楽しめないのでは?という懸念も感じたのでした・・。
返信する
■メビウスさん (えい)
2012-09-02 21:47:05
こんばんは。
これは、ひとつのテーマを
別の形で掘り下げようとした企画だと思います。
リメイクではないけど、
そういう形が現われてきたことに、
まったく新しいものを生むことの困難さが見えて、
ちょっと寂しい気が…。

映画ブログをやっている人たちにも
本作が『エイリアン』の前日譚ということを知らない方が多く、
宣伝サイドはほんとうに頑張ってかん口令を敷いていたのだなと、
改めて感心させられました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。