(原題:THE PRESTIGE)
----あれっ?この映画って
『イリュージョンVS』(イリュージョン・ヴァーサス)とかいう
タイトルになったんじゃなかった?
「うん。そのタイトル決定の案内をもらったときに
頭の中に“?”が飛び交ったんだけど、
みんなもやはりそう思ったってことかな。
結局、原題どおりになっちゃったね」
----でも、内容は分かりやすかったよね。
この“VS”に、主人公2人の絵柄だと、
対決モノであることは間違いないものね。
「うん。舞台は19世紀のロンドン。
アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)は
共に奇術師ミルトンのところでしのぎを削りあって修業をしていた。
ところがアンジャーの愛妻であり助手のジュリア(パイパー・ペラーポ)が
水中脱出に失敗して溺死してしまう。
彼女の両手を縛ったのはボーデン。
この悲劇はアンジャーを復讐鬼に変え、
以後、ふたりはいがみ合い血なまぐさい争いを繰り返すことになる」
----ほほう。これはオモシロそうだニャ。
ところでスカーレット・ヨハンソンの役は?
「彼女はアンジャーの元にやってきた助手志願の娘オリヴィア。
折しもボーデンは新しいマジック《瞬間移動》に成功。
そのトリックを見破れなくて焦るアンジャーは
オリヴィアにボーデンの助手として中に入り込み、
そのトリックを盗むように命じるわけだ。
しかしオリヴィアも奇術師の端くれ。
アンジャーとボーデン、
彼女がどちらに付いているのか?
彼らふたりはおろか観客にも分からない。
このことも映画のオモシロさを増幅させていたね」
----ニャルほど。マイケル・ケインは?
「アンジャーの協力者で
マジックの考案者カッター。
でも、今回はもっと驚くべきキャスティングがあったね」
----えっ?誰?
「デヴィッド・ボウイ。
彼はエジソンとの確執でも知られる
実在の発明家ニコラ・テスラを演じている。
そしてその部下のアレーにアンディ・サーキス」
----あっ、ゴラムをやったあの人……。
それはまた豪華なキャスティングだ。
監督は誰だっけ?
「『バットマン ビギンズ』でもクリスチャン・ベールや
マイケル・ケインと組んでいるクリストファー・ノーラン。
ここでは『メメント』とまではいかないにしても
エンタメの枠組みの中で
ほどよく観る者を翻弄してくれる」
----どういうこと?
「映画のテーマとなっているトリックが
映画そのものにも使われているわけ。
つまり、観客もある大きな《罠》にかけられ、
ラストでは、そのどんでん返しに
だれもが呆然となってしまう。
まあ、これはよくある手ではあるけどもね」
----そんな大きなこと言っていいの?
ぼくはビックリしないかもよ。
第一、どんでん返しなんて言葉を聞いたら、
それだけで身構えてしまうから
「安易に使うのは反対!」------と
常々言っていたのは、えい自身じゃない?
「いやあ。この映画に限ってはいいんじゃないかな。
というのが、このどんでん返しというのが
一つや二つどころじゃない。
なかなか真のラストにはたどりつかないんだ。
正直言うと、その結末はないんじゃないのと言いたくなるけど、
まあ、そこは原作ものだからね。
130分、グッと引きつけられ、
最後まで息を飲んだと言う意味でも
久しぶりに見応えたっぷりの作品だったよ」
----ところでタイトルの意味は?
「一流のマジックは、
3つのパートからなる。
1.プレッジ=タネも仕掛けもないことの観客への確認。
2.ターン=その仕掛けのない道具で、期待に背かないパフォーマンスを見せる。
3.しかし、それだけでは観客は満足しない。
最後にもう一段、予想を超えた驚きを提供。
これを『プレステージ=偉業』と言うんだって」
----よく分からないニャあ。
「たとえば、よくある<人が消える>マジック。
でも消えただけだと、観客はざわざわ。
でも、そこに<帰還>があると拍手喝采」
----ニャるほど。
と言うことは、この映画ももしかしたら……。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「えっ、黒猫さんが実験台!?身震いするニャあ」
※想像を超えた度
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※画像はアメリカ・オフィシャルの壁紙です。
----あれっ?この映画って
『イリュージョンVS』(イリュージョン・ヴァーサス)とかいう
タイトルになったんじゃなかった?
「うん。そのタイトル決定の案内をもらったときに
頭の中に“?”が飛び交ったんだけど、
みんなもやはりそう思ったってことかな。
結局、原題どおりになっちゃったね」
----でも、内容は分かりやすかったよね。
この“VS”に、主人公2人の絵柄だと、
対決モノであることは間違いないものね。
「うん。舞台は19世紀のロンドン。
アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)は
共に奇術師ミルトンのところでしのぎを削りあって修業をしていた。
ところがアンジャーの愛妻であり助手のジュリア(パイパー・ペラーポ)が
水中脱出に失敗して溺死してしまう。
彼女の両手を縛ったのはボーデン。
この悲劇はアンジャーを復讐鬼に変え、
以後、ふたりはいがみ合い血なまぐさい争いを繰り返すことになる」
----ほほう。これはオモシロそうだニャ。
ところでスカーレット・ヨハンソンの役は?
「彼女はアンジャーの元にやってきた助手志願の娘オリヴィア。
折しもボーデンは新しいマジック《瞬間移動》に成功。
そのトリックを見破れなくて焦るアンジャーは
オリヴィアにボーデンの助手として中に入り込み、
そのトリックを盗むように命じるわけだ。
しかしオリヴィアも奇術師の端くれ。
アンジャーとボーデン、
彼女がどちらに付いているのか?
彼らふたりはおろか観客にも分からない。
このことも映画のオモシロさを増幅させていたね」
----ニャルほど。マイケル・ケインは?
「アンジャーの協力者で
マジックの考案者カッター。
でも、今回はもっと驚くべきキャスティングがあったね」
----えっ?誰?
「デヴィッド・ボウイ。
彼はエジソンとの確執でも知られる
実在の発明家ニコラ・テスラを演じている。
そしてその部下のアレーにアンディ・サーキス」
----あっ、ゴラムをやったあの人……。
それはまた豪華なキャスティングだ。
監督は誰だっけ?
「『バットマン ビギンズ』でもクリスチャン・ベールや
マイケル・ケインと組んでいるクリストファー・ノーラン。
ここでは『メメント』とまではいかないにしても
エンタメの枠組みの中で
ほどよく観る者を翻弄してくれる」
----どういうこと?
「映画のテーマとなっているトリックが
映画そのものにも使われているわけ。
つまり、観客もある大きな《罠》にかけられ、
ラストでは、そのどんでん返しに
だれもが呆然となってしまう。
まあ、これはよくある手ではあるけどもね」
----そんな大きなこと言っていいの?
ぼくはビックリしないかもよ。
第一、どんでん返しなんて言葉を聞いたら、
それだけで身構えてしまうから
「安易に使うのは反対!」------と
常々言っていたのは、えい自身じゃない?
「いやあ。この映画に限ってはいいんじゃないかな。
というのが、このどんでん返しというのが
一つや二つどころじゃない。
なかなか真のラストにはたどりつかないんだ。
正直言うと、その結末はないんじゃないのと言いたくなるけど、
まあ、そこは原作ものだからね。
130分、グッと引きつけられ、
最後まで息を飲んだと言う意味でも
久しぶりに見応えたっぷりの作品だったよ」
----ところでタイトルの意味は?
「一流のマジックは、
3つのパートからなる。
1.プレッジ=タネも仕掛けもないことの観客への確認。
2.ターン=その仕掛けのない道具で、期待に背かないパフォーマンスを見せる。
3.しかし、それだけでは観客は満足しない。
最後にもう一段、予想を超えた驚きを提供。
これを『プレステージ=偉業』と言うんだって」
----よく分からないニャあ。
「たとえば、よくある<人が消える>マジック。
でも消えただけだと、観客はざわざわ。
でも、そこに<帰還>があると拍手喝采」
----ニャるほど。
と言うことは、この映画ももしかしたら……。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「えっ、黒猫さんが実験台!?身震いするニャあ」
※想像を超えた度
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※画像はアメリカ・オフィシャルの壁紙です。
ステキなリンク先、ビックリしました。
今話題の作家のイラストだけに、
欲しがる人多いでしょうね。
ツイッターでご紹介させてください。
さて、お互いの いざこざが エゴに凝り固まった対決でした。 まさにプレステージならぬ "オレ"ステージ
"自分だけの舞台"
天才マジシャンふたりのライバル対決も "電気"が関わってるだけに"熱い火花"を散らしています。デビッド・ボウイのテスラ役も驚きました
ヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベイル それぞれが演じた ライバル同士の天才マジシャン二人が
"あいつには負けたくねえオレが勝つ"の 対決姿勢は
実際にあった"エジソンVSテスラ"の電流対決とまったく同じである。
最後に 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦さんが 映画「プレステージ」でも 上映時に荒木氏の書下ろしイラスト入りステッカー」が5万枚限定で配布されたそうです 荒木氏の「プレステージ」イラストのリンク先です
http://image.blog.livedoor.jp/poke777/imgs/c/a/ca2214c0.jpg
http://image.blog.livedoor.jp/poke777/imgs/3/3/3388963f.jpg
ラストの手法。
確かにそうですね。
アンジャーの妻の新死因を考えれば、
この結末はあらかじめ予測が付いたと言えるかも知れません。
そう考えると、
これは、大きな愛の物語に転化しますね。
『プレステージ』中々良かったです。
ラストのアンジャーの取った手段は、
喪った妻への愛の証に思えます。
自分も、同じ苦しみを分かち合うと言う・・・。
テスラのボウイといい、
部下のアレーにアンディ・サーキスといい、
キャスティングも楽しめました。
映画自体が3つのパートで出来ている、
イリュージョンそのものでした。
SF、しかも思いっきりの飛躍でしたね。
そこがかえって潔く感じたのかも知れません。
観ている間は、けっこう酔わされました。
『ウソの日ね。ホントの日ね』は、
ぼくも「もしかして……」と思いました。
でも、もう一つのはとても……。
普通なら「そりゃないでしょ」になるところ。
でも、あまりツッコミもせず、
呆然としてしまったのは
監督の演出の巧さゆえんでしょうか?
途中でSFになっちゃうのはびっくりしましたけど、クリストファー・ノーランらしい、作劇の楽しさを味わえる作品だったと思います。
双方の瞬間移動トリックのタネで、バットマン(ボーデン)の方は妻の『ウソの日ね。ホントの日ね』というセリフ等から大分チラつかせていたので、後半辺りから分かりかけてきたのですが、ウルヴァリン(アンジャー)の方は全く分かりませんでしたねー(^^;)
でもまさかあれほどまで非現実的なものとは思いませんでした(汗)ニコラ・テスラは常人には理解不能な発明を数多くしていたと言いますが、アレもその一部なんでしょうね・・
bakabrosさんは、オチを知ってしまわれてから
ご覧になったんですよね。
それってたまらないですよね。
その昔、『卒業』を見ていた女子高生が
隣の同級生に「次はどうなる、その次はこう……」と、話しているのを見て、
なんてヒドいことを……と、思ったことを思い出しました。
小さなマジックでも、タネを見せられてしまうと、マジックへの妄想や期待が少ししぼんでしまう。
この映画は奇術師の生活やバックステージを描いているので、そこはそこで楽しいのだけども、全部見せられると不思議な世界への憧れが薄れて行くような感じがしました。
“人生を懸けてマジシャンを演じる”という姿勢、覚悟にはしびれました。
TB、相性が悪いのでしょうか?
でもコメントいただけて嬉しいです。
ぼくもこの映画はオチが読めませんでした。
長さも、そんなに感じられなかったです。
ということは、けっこう楽しんでいたと言うことですね。
また、ご覧になった映画があったら
よろしくお願いいたします。
こちらからもTBさせていただいたんですが…残念です。すみません。
最後の最後まで気づけなかったので驚きでした。
いつもなら上映時間130分ってツライなぁって感じるんだけれど、この映画は時間を忘れてました。
『イリュージョンVS』という邦題になりそだったんですね。邦題を決める方も大変です。それで損しちゃった映画もありますもんね。
またおじゃまさせていただきます。
この映画、なかなかオモシロかったですよね。
でも、なにか一つものたりない。
う~ん。どこなんでしょうね?
おそらく、その一歩と言うのは、
監督がどうしてもその映画を作りたいと言う、
執念の有無のような気もします。
もちろんそれだけだと
『ファウンテン』になっちゃっても困りますが…。
観てきました。
楽しみにしてましたけど期待裏切られませんでした★
後に残らないというえいさんの感想もわかります、
わたしももうひとつ、8になるまでに
ちょっと何か足りないかな?という気も、、、
でもキャストもいいし見応えありサイゴにはすっかり騙されちゃいました!
いやあ、ラストは大技でしたね。
しかし、あの装置、
もし実際に存在していたら
これはとんでもないことですね。
それこそアインシュタインもエジソンもぶっ飛んじゃう(汗)。
>映画のテーマとなっているトリックが
映画そのものにも使われている
ほんとそう思いました。自分も映画の広告で
「どんでん返し!」って書かれてたら絶対詮索しちゃうので止めて欲しいと思ってるほうなんですけど、
これはまぁいいかな?って気になるのも同感です。
でも観た後結構話たい映画です!あの装置のこととか・・・。
この映画、オモシロいことにはオモシロいんだけど、
もうひとつ、何かが足りなかった気がしています。
観ているときには引き込まれるんだけど、
思ったより、後に残らなかったです。
贅沢な望みかも知れませんが……。