ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ラッシュアワー3』

2007-08-02 22:51:07 | 新作映画
(原題:RUSH HOUR3)

----この第3弾って
パリに一大ロケーションしたんでしょ?
キャッチコピーも『今度はパリが大混乱!」。
「ま、一応はね」
----ん?どういうこと?
「プレスを読んだ限りでは
実際のロケ地は南カリフォルニア。
で、セットはロサンゼルスに組まれている」

----???
それってどういうこと?
「つまりパリで撮影してきた風景を
アメリカでのメインの撮影に繋ぎあわせているんだ」

----えっ、じゃあ、
話題になっているエッフェル塔上での
ジャッキーと真田広之の戦いも合成ってこと?
「そうだね。
でもスタントチームはエッフェル塔での撮影許可をもらっている。
この中にはもちろんジャッキーもいるわけで
実際にエレベーターケーブルに宙づりになったりしているようだ」

----ニャるほどね。
確か真田広之は悪役なんだよね。
「そう。リー捜査官(ジャッキー)が護衛するハン大使を狙う狙撃犯の役。
しかもリーとは孤児院で義兄弟の契りを結んでいたという設定だ。
しかし真田広之はさすがだね。
普通、ハリウッド映画で日本語が出てくると、
どこかむずがゆくなるものだけど、彼の場合は違う。
それどころかゾクゾクッときたね」

----ふうん。『ジェネックス・コップ』のときの仲村トオルみたいなものかニャあ…。
あと工藤夕貴も出ていると聞いたけど?
「彼女の役がまたいい。
ナイフ投げの女暗殺者ジャスミン。
怖いけどちょっと滑稽でもある。
『007/ロシアより愛をこめて』でローザの靴に仕掛けられた
毒塗りナイフのシーンが
ちょっと頭をよぎったね。
この映画はそういうキャスティングの妙だけでも楽しい。
たとえばアメリカ嫌いのレビ警視というのが出てきて
リーとカーター(クリス・タッカー)を
フランスに入国させまいとする。
このレビ警視に扮しているのがロマン・ポランスキー。
アメリカで逮捕され、撮影と偽りヨーロッパへ逃亡。
以来、アメリカに入国していないという背景を考えると、
このキャスティングは実に楽しい。
ここで一種の意趣返しをやっているわけだ」

----ははあ。キャスティングね。
でも、このシリーズのオモシロさは
アクション・コメディってところにあるんじゃなかったっけ?
「うん。今回もジャッキー映画ならではの
フィジカル・アクションとカーアクションの融合が楽しめる。
さすがにジャッキーも寄る年波には勝てずに
往年のアクションのキレはないけど、
それをコミカルなシーンを増やすことでうまくカバー。
ラスボスのやっつけ方なんて、
まずだれも想像つかないだろうな…」

----おなじみのNGシーンは?
「これもアクションよりも“笑い”の面を強調。
『THE MYTH 神話』でブルーバックやワイヤーアクションなど
裏舞台を見せすぎて少し夢を壊してしまったことへの反省かな」

---いや、製作国も監督も違うし、
それはないんじゃニャいの。

     (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「やっぱりジャッキーはスゴいのニャ」ぱっちり

※意外な拾いモノだ度
人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー 

画像はアメリカ・オフィシャルより。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。