ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ジャックと天空の巨人』

2013-03-19 00:03:35 | 新作映画
(原題:Jack the Giant Slayer)

 

----『ジャックと天空の巨人』
これってもしかして『ジャックと豆の木』のこと?
こんなのまで映画になるんだ…。
「そうだね。
いまはファンタジーがウケる時代だから」

----現実が厳しいから
映画だけでも夢を…ってことかニャあ。
「フォーンも、なかなかキツイこと言うね。
まあ、『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』以来、
この手のジャンルの作品は手堅い面があるからね。
ただ、それだけに少し粗い作りの作品も出てきていて
すべてがヒットしているワケじゃない」

----この映画は?
「う~ん。
本国アメリカでは
成績があんまり芳しくなかったみたい。
確かに、先だって日本でも公開された
『オズ はじまりの戦い』に比べると、見劣りするね」

----それはやはり作家性の違い?
「それはあるかもね。
さっきの『ロード~』『ハリポタ』のように
初の映画化じゃない場合、
なぜ映画にするのか、
そして、それが今である理由…といった
作る側にしっかりとした考え、姿勢がないと難しい。
サム・ライミの『オズ はじまりの戦い』などは、
それが巧くいっていた。
この『ジャックと天空の巨人』
その特徴は、
ジャックが天空に行って冒険の末に戻ってきておしまいの原作と違って、
そこから巨人が地上に大挙して攻めてくるというところにある。
ぼくが思うには、
この映画、そこから企画が始まったような気がする。
プレスなどを読みこなしていないから
これはあくまで想像だけどね」

----ニャるほど。
じゃあ、この話は簡単に言うと、
豆から蔓が伸びて、
ジャックがそれを上って天空へ。
ところがそれを伝って
巨人の方が下りて来たってことだね。
「そう言ってしまうと
身も蓋もないけど、
まあ、そんなものだね。
じゃあ、なぜ、
その豆をジャックが手に入れたか?
そしてなぜ、
巨人が地上へやってきたか?
そのあたりの因縁話を付け加えると
この『ジャックと天空の巨人』のような映画が出来上がる。
そういう意味では
一本の映画がどうやって生まれるかを考えるには
実に分かりやすい例と言えるかも」

----物語の方は分かったけど、
映像はどうニャの?
「ぼくはオモシロかったと思うよ。
子供のころ読んだ『ジャックと豆の木』
自分の中で
こんなにも大きい巨木のイメージはなかった。
でも、なるほど
天空まで届くには
これだけの太い幹がなくちゃ
ダメなんだろうなって…。
まるでロッククライミングのように
ジャックたちはこの大木を登っていくんだ。
圧巻は、
この樹が切り倒されるところ。
その倒れ方、
また、倒れた樹が地上にもたらす被害など、
スペクタクル抜群。
まあ、そうは言っても
最近のVFX映画を見なれた目からすると、
及第点ってとこなんだけどね。
でも、もしこれが自分の子供時代だったらどうだろう?
おそらく、
凄く興奮していたんじゃないかな。
そういう意味じゃ、
この映像技術の進歩、
製作側にはさらなるレベルを期待されるし、
観る子供たちも
ちょっとやそっとじゃ満足しないしで、
なんだか少し不幸な時代のような気もするね」

                 
(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「子供の頃に観てみたかったニャ」ぱっちり


※もし、今の子供が初めて観る映画がこれならどうなるだろう?とも思う度
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