(原題:Oz the Great and Powerful)
----今日は、昨日ムービックスに観に行っていた映画だね。
日曜日なのに、フォーンといなかった。プンプン。
「プンプンって、
フォーンは、さとう珠緒か(笑)。
実はこの映画、
映画館の予告編ではそそられず、
『アリス・イン・ワンダーランド』のときの悪夢を思い出していたんだけど、
ツイッターで流れてきたノラネコさんの評判が良くて…」
----そういえば、『アリス・イン・ワンダーランド』って、
ここで語っていニャいよね。
「うん。
あの映画は『不思議の国のアリス』の後日談的なストーリー。
でも、みんながすでによく知っているお話を
3DCGで作りなおしたという以上のものは感じなかった。
ルイス・キャロルの原作をなぞったって感じ。
この映画も『オズ はじまりの戦い』同様に、
映画館で観たんだけど、
正直言って睡魔が襲ってきたものね…」
----これは、それとは違ったってことだニャ。
「そうだね。
こちらの物語は、
ジュディ・ガーランドの主演でよく知られている『オズの魔法使』の前日譚にあたる。
小説の方は原作者の
ライマン・フランク・ボーム自身が手がけた13編もの続編があるものの、
“<偉大なる魔法使い>がどのようにして誕生したのか”という
そのバックグラウンドについては、
一冊にまとまったものはない。
ところがこの映画の脚本では、
“魔法の国に迷い込んだ一人の男が<偉大なる魔法使い>となるまで”を
イマジネーション豊かに描き上げている。
実は正直言って、
そのことを知っても
ぼくはさほどこの映画に食指は動かなかったんだ。
『なんだ。また“ビギニング”ものか…』くらいでね。
ところが観てみてビックリ。
冒頭はモノクロ・スタンダード。
しかも映画『オズの魔法使』が生まれた
1940年代の映画を思わせるカメラワークで
ノスタルジックに時代を再現してゆく。
そして、熱気球に乗った奇術師のオズが
竜巻に飲みこまれオズの国に着くと
スクリーンサイズはワイドに、
そして原色豊かに、
けばけばしくならないギリギリのラインでの
ファンタジ-・ワールドが展開してゆく」
----ニャるほど。それだけでお釣りがきそうだニャ
「ぼくの場合、
この映画に前知識をまったくと言っていいくらい入れずにいったものだから、
クレジットに出てくる名前だけでも圧倒されたね。
オズには、この映画の監督サム・ライミが『スパイダーマン』シリーズで組んだジェームズ・フランコ。
劇中に登場する3人の魔女には、
ミシェル・ウィリアムズ、レイチェル・ワイズ、ミラ・クニス…」
----3人も!
あっ、そうか。
魔女には“西”とか“南”とかいたよね。
誰がどこの魔女ニャの?
「それも知らない方が楽しい。
果たしてどの魔女がよくて
どれが悪いのか?
まあ、前作を観ていたら
途中で分かっちゃうけどね。
それと今回目を見張るのは“陶器の少女”。
これはマリオネットとCGのコラボレーション。
その声を『ダークナイト ライジング』のジョーイ・キングが吹替えているんだけど、
これがまた可愛い。
この映画は字幕で観ることを強く勧めたいね。
けっこう、2D字幕の劇場も多いし」
----2Dの方がいいの?。
「3Dを観ていないから、
何とも言えないけど、
『アリス・イン・ワンダーランド』は、
3Dがせっかくのカラフルな世界を壊していたと思う。
この映画では、
黄色いレンガ道やエメラルド・シティなど
2Dの明るい世界を楽しみたい」
----ふうん。
サム・ライミってホラーも多いし、
もっとダークな色遣いかと思っていた。
「さまざまなクリーチャーが出てくる暗い森などのシーンもあるし、
そっちの方も楽しめる。
クライマックスも
ホラー・チックでドキッとするしね。
でも、この映画でぼくが感心したのは
エジソンの伏線の回収」
----ニャに、それ?
「すでに冒頭のモノクロシーンで、
エジソンが映画の原型を生みだしたことが
オズの口から畏敬の念と共に語られるんだけど、
それが
悪い魔女との最終決戦のシーンで
なんと発展した形で登場。
つまりタランティーノが『イングロリアス・バスターズ』でやってのけたように、
映画によって悪を駆逐するんだ。
ノラネコさんの言葉を借りれば
シネマティック・イリュージョン。
それだけでも映画ファンは感涙だよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「この美女の共演は涎モノニャ」
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