ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ロックアウト』

2012-10-24 12:49:18 | 新作映画

(原題:Lockout)

----『ロックアウト』、刑務所映画?
それってスタローンで」なかった?
「あれは『ロックアップ』
もし、過去作品と比較するなら
これはジョン・カーペンター『ニューヨーク1997』だね。
囚人に乗っ取られた刑務所からの要人の救出。
『ニューヨーク1997』の大統領をその娘に変えて、
舞台をマンハッタン島から宇宙に変えれば
もうそのまま通用しちゃう。
しかもヒーローはその刑務所に収容される予定だった元CIAエージェント。
この映画、リュック・ベッソンが製作・脚本となっているけど、
あの映画を知らないわけないし…」

----でも『ニューヨーク1997』って
カート・ラッセルが主演。
こちらはガイ・ピアースだよね。
役者イメージがまったく違うけど…。
「いい指摘だね。
ガイ・ピアースには
あそこまでマッチョなイメージはない。
そこで、この映画では、
彼が演じる主人公のスノーを
人を小馬鹿にしたようなジョークを連発するヒーローらしからぬ皮肉屋に設定。
しかも何をやるにもだるそうに行動。
その一方で、彼が救出する大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)を、
人道活動をしている“品行方正レディ”に設定。
これによって、この映画は
“そりの合わない男女が心ならずも一緒に行動”といった
50年代によく観られた、
ハリウッド映画伝統の空気を持ちこんでいる」

----ということは
ふたりが一緒に行動する中、
徐々に変化を見せていくわけだね。
「うん。
最後の最後、
スノーが喋るのは下ネタ。
そしてそれに楽しげに答えるエミリーの嬌声。
ここはうまく考えてある」

----よく分からないけどオモシロそう。
でも、これって設定はSFアクションだよね。
そっちの方はどうニャの?
聞いたことのない監督だけど…
「この映画の監督、
スティ-ブン・レジャー&ジェイムズ・マザーのふたりは、
15分の短編映画『Prey Alone』を製作。
それがヨーロッパ・コープの目にとまったらしい。
その中でみんな驚かせたのが
戦闘機がトンネルに突っ込んでいくようなカーチェイスの映像。
この映画でも、
冒頭、スノーがバイクで追手から逃げるシーンは、
この映画の日本のキャッチコピーじゃないけど
それこそ“誰も見たことのない”もの」

----えっ、見たことがないのって
宇宙の方のことじゃないんだ…。
「宇宙か。
これは、『アウトランド』を思い出したけどね。
一方、地球の方はというと、
その舞台が2079年。
それこそまだ、誰も観ていないワケだから、
いかようにでも作りうる。
未来歳ビジュアルのオモシロさとしては『トータル・リコール』(コリン・ファレル版) の方に軍配が上がるけど、
これはこれでリアルな近未来かもしれないね」


フォーンの一言「結局、物語についてはあまり語っていないのニャ」ご不満

※『ニューヨーク1997』に比べてタイムリミット・サスペンスは落ちるけど、意外な落としどころがある度


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