ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』

2005-03-04 23:22:59 | 新作映画
(※注:今回はネタバレの可能性アリです)

--------ねえ。“ネタバレの可能性アリ”ってどういうこと?
「うん。今回ぼくが言いたいのは
映画の内容ではなく、宣伝用に使う“言葉”について。
プレスに『ラスト15分間の息もつかせぬどんでん返しの連続』
なんて書いてあると、もうそれだけで身がまえてしまう。
確か試写状にも、“結末について喋らないように”という旨の
注意書きが書かれていたような.....
でも、そんなの喋るはずないんだから、
ラストに何かある、映画自体に仕掛けがあるなんて
匂わせないでほしい」

-------そうか、いろいろと結末を予測しちゃうわけだ。
「この映画のストーリーはと言うと........
デビッド(ロバート・デ・ニーロ)の娘エミリー(ダコタ・ファニング)は、
浴室で手首を切り自ら命を絶った母アリソンの姿を見てしまう。
まだ9歳になったばかりの彼女は、
ショックのあまり自分の殻に閉じこもってしまう。
そんなエミリーの心を癒すべく
父親デビッドは娘を連れてニューヨーク郊外へ引っ越す。
だが、そこで彼女はチャーリーという名の
“見えない友達”と親しくなっていく......。
これでスリラー、しかもどんでん返し
と書いてあれば、否が応でもその結末を想像せざるをえない。
オカルト?それともサイコ?というようにね」

--------つまり、何も書いてなければ普通にもっと驚くことが出来た.......
こう言いたいわけ?
「そうなんだ。
事実、途中からこの映画の構図はすっかり読めてしまった。
ま、それでも納得のいかないこと、矛盾はいくつもあるんだけど、
それ以前に、もっと素直にだまされたかった」

-------にゃるほどね。
「ついでに言えば、このキャスティングもそう。
それぞれが持っているネームバリューや実力からして、
この程度の役で、映画がこのまま終わるはずはないとまで考えてしまう。
だからこそ余計に『どんでん返し』なんて言葉は慎重に使ってほしい」

--------でも、そうなると
いまここに書いていることもヤバイのでは?
「そうなんだよね。
『ネタバレあり』と注釈したわけだけど、
それさえも“余計”なお世話になったのかもだね」

      (byえいwithフォーン)

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