ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『メールで届いた物語(ストーリー)』

2005-02-23 23:04:07 | 新作映画
------今日の映画は、いまはやりのオムニバスだね。
「そう、『メールで届いた物語(ストーリー)』っていうんだ。
全部紹介すると収拾がつかなくなるから
ストーリーに関してはプレスの引用・抜粋で…。
●亡き恋人へ手紙を送り続ける病気の少女と
郵便配達員の交流を描いた『mail』。
●男に振られた女がチェーンメールをきっかけに
奮闘する姿を綴った『CHANGE THE WORLD』。
●二人のサラリーマンによって送られる怪しいメールの
引き起こす恋の顛末『アボカド納豆。』。
●携帯メールで架空請求詐欺をする男が
ある女性と出会ったことで辿る運命を描いた
『やさしくなれたら…』。
この4つの恋愛模様を“メール”をモチーフに描いているわけさ」

-------ずばり、おススメはどれ?
「『アボカド納豆。』(笑)。
まずタイトルがいい。インパクト十分。
自分で実際に作ってみたくなる」

------冗談はいいから、見どころはどこ?
「本命の女性を見つけ結婚を考えている先輩・藤井(大倉孝二)と
複数女性との交際を誇りにしている後輩・山口(岡田義徳)。
先輩は後輩が本当に意中の人に思われているかを確かめるため、
『不幸の手紙』ならぬ『幸せの呪文』をメールで送ることを考えつくんだ。
『アボカド納豆。』というタイトルで送られるその呪文の中身は
『これは幸せの呪文です。あなたの好きな人にこの呪文を送って下さい。
そうすれば、その人とは永遠の絆を結ぶ事ができます』というもの。
ただし、送り主が自分と分からないように
別の人の携帯から送らなくてはならない」

------なんか、実際に使えそうな手だにゃ(笑)。
「映画は、この二人のかけあいが実に絶妙。
全編ハイテンションのまま、物語は思わぬ方向へ走り出していく。
つくづく映画は脚本、
そしてそれを演じられる役者がいなくては
始まらないということが分かったね。
監督は鈴木元。こちらの演出も手慣れていて
深酒の翌朝、自分はだれの本命でもないことを思い知り憔悴している山口の前を
一人の青年が爽やかにランニングしていくなどという心憎いシーンもある」

------でも、そういう意味で言えば
次の『やさしくなれたら…』も北村一輝主演で
期待ができそうだけど?
「うん。こちらはハードボイルド・メロドラマ。
北村の役者イメージ=アウトローが
うまく脚本に生かされている。
監督は哀川翔主演のVシネマでデビューした鳥井邦男。
渡辺哲、津田寛治と脇もコワモテで固め、
しっかりと自分の世界を打ち出している。
ただ、けっこう古めかしい世界ではあるんだけどもね」

      (byえいwithフォーン)

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