エミッションの経済(神話としての「経済成長」の限界)

経済産業の発展方向を逆向きにしなければ将来はないとかねがね考えてきた。雑誌『世界』1月号の経済評論家の内橋さんと経済学者の佐野誠さんの対談を読み、その中で、内橋さん「今、農業恐慌が懸念される中で、各地に『FEC自給圏(食糧、エネルギー、ケア[人間関係、人的資源] を自給することは、グローバル化の中で、それぞれの国が留保すべき権利だ、と言う考え方 が徐々にではあるが広がっている。」と言う話や、その考えが「エミッションの経済(成長の限界)」という30数年になる国際的な主張流れのなかに位置づくことも始めて知った。このことは人間はそのことを知りながら、30数年突っ走ってきたことになる。すっきりしなかったが、自分の思いに繋がるものを見出し、気持ちが軽くなった。地球の環境や資源を真正面に捉えた産業経済のあり方や、それへの移行方につて、もっともっと具体的な話をあちこちで耳にできるといい。
 現実の経済は、「経済ゲーム」のようで、換金するのも不確かなゲームセンターでコインを追い求めるかのようだ。
 変調をきたしてる地球でせこせこ、コインを追い求める姿を月から望遠鏡で見ると、どんなに哀れで滑稽に見えるだろう?
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