ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマン、趣味と独り言でストレス発散

湯布院から久住へ ーー アカシジミを求めて ーー 

2018-06-30 11:44:50 | アウトドア
 ワールドカップで揺れた1週間だった。我が日本は下馬評を覆して見事に16強、決勝トーナメントに進出した。素直に嬉しい。最終戦の対ポーランド、勝てれば言うことなしだったが、1点入れられるやいなやコロンビア・セネガル戦の状況を踏まえて、これ以上の失点を禦ぐ果断な決断をして見事にリーグ2位を死守したのだから大したものだ。

 大会前の私の評価は、良くて1勝2敗、最悪の場合は3戦全敗も有り得ると思っていた。何しろ練習試合での立て続けの敗戦、峠を過ぎた人たちが多いロートル陣営、そしてグループ最下位というFIFAランキング・・・勝てる要素を見つけられなかったのだから。そんな中の第1戦、コロンビアに奇跡的に勝ってしまった! こうなると欲も出て、次も勝つと予選リーグ突破だ、と。この試合も日本は頑張り、セネガルの2度の先制にもひるむことなく、すぐに同点弾を見舞うことができて、何とか引き分けに持ち込むことができた。

 この2戦目を終えて日本は1勝1分け、勝点4でグループ首位。残り1試合、相手は連敗中のポーランドだ。ワイドシューは連日日本の優位を伝えていたが、私はそうは思えなかった。ポーランドも意地があろうし、最後は死にものぐるいで来るだろうと。だから日本は1勝1分け1敗になる可能性が高いと。この場合、日本は決勝トーナメントに進めるのか? キーポイントはセネガルだ! セネガルがコロンビアを破ると予選リーグ突破だ。この可能性にかけて私は眠たい眼をこすりながら観戦したのだった。1,2戦目は早々と寝てしまったというのに。

 ミニ菜園で採れた野菜。アンちゃんが嬉々として積んでくれます。
 

 そして結果は、皆様もご承知のようにコロンビアが逆転でグループ首位、セネガルはフェアプレーポイントの差で3位に終わった。西野監督の勝負感が光った結果だったが、私の予想も微妙ではあったが当たって良かった。この試合、色んな評価が入り混じっているようだが、ドイツも負けたことからも、リーグ戦突破は各国がこぞって目標としている。日本はツキにも恵まれたが見事に決勝トーナメント進出。次戦はベルギー。負けてモトモトだ。

 先々週のことだが、ハマサンとまた湯布院に出かけた。今回の目的は久住でアカシジミをGETすること。ハマサンがアカシジミを何とか手に入れたいというので同行することになった。湯布院はその2週間前にも訪れているので職員の方達とも顔なじみ、すっかりくつろいで温泉を堪能した。
 
 湯布院の朝景色
 

 アカシジミ
 

 アカシジミは二日間、久住の飯田高原で採集したのだが、丁度出始めでもあり、羽が痛んでない綺麗な個体をGETできた。ハマサンも元気に原野、クヌギ林を探索して目的を達したので良かった。梅雨が明けるといよいよオオムラサキの時期。今年は採集に行けるだろうか。
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湯布院から阿蘇へ、オオルリシジミを求めて

2018-06-06 09:56:02 | 紀行
 蝶の収集を再開してからもう10年、それなりにコレクションも増え標本箱も20箱に迫ってきた。けれどもやはり環境の変化は大きく蝶の種類は以前の6割というところ。蝶の生息場所が極端に少なくなっている。クヌギ林が田畑に変わり、人家が山の奥まで進出しているのだ。素人昆虫採集マニアにとっては危機的な状況だと思う。

オオルリシジミ


 さて、私のアウトドアの友人、ハマサンからオオルリシジミの観察に行かないかと誘いがあったのが2年前。日本では長野と阿蘇にしか生息していない絶滅危惧種で、採集は固く禁止されている。クララの花が咲く5月に阿蘇の草原で飛び交うのだが、それを観に行こうというのだ。ところがその直前になって例の熊本大地震、阿蘇は大打撃を受けて道路は寸断、山も草原も広域で土砂崩れがおきて、採集行なんてとてもできる状態じゃなかったのでのびのびとなっていた。

 それから2年、復興もかなり進み、阿蘇の噴火も活動が静まって草千里まで通行が許可された。それと同時にハマサンの会社の湯布院の保養所の建て替えが完了し、再オープンするということで、温泉で泊まった翌日に阿蘇までドライブしてオオルリシジミを観ようということになった。

TOTO保養所からの湯布院眺望。




保養所の玄関口で


 5月の末、ハマサンの車で小倉を出発、昨年凄まじい水害を受けた朝倉市杷木地区を抜けて九重から湯布院に入った。杷木地区は復興も途中であり、ここかしこに壊れ落ちた家屋や棚田が有って、今年の梅雨はまたも大被害に見舞われるのではないかと思えた。途中、飯田高原に立ち寄ったが、天気が荒れて風が強かったので採集を諦めて湯布院に向かった。TOTOの湯布院の保養所は、別荘地区画の最奥にあった。まだオープン5日目と言うことで、利用者も抽選という大人気だったのだが、見事にハマサンが当たったのだった。

阿蘇はミヤマキリシマが盛りでした。中岳の噴煙が奥に。


阿蘇の五岳の一つ、烏帽子岳。山肌がむき出しになっていた



 その夜は温泉に浸かり、美味しい夕食を堪能して旅情を楽しんだ。翌日は天気も回復し、朝から日射しが見られた。山なみハイウエーを西に向かって再開された阿蘇登山道路を登って草千里へ。噴煙を上げている阿蘇の中岳を間近に見られるところがその場所だとハマサンが言う。オオルリシジミが乱舞していたというのだ。ところが、その場所は無残にも草地が削り取られルように崩壊し、食草のクララが見当たらない。全滅しているようだ。場所を変えてあちこち探してみたがオオルリシジミを確認できなかった。水害で生態系が変わってしまったのだ。

 オオルリシジミは時期的には5月の初旬から中旬なので、遅かったのかも知れない。来年はもうちょっと早い時期に来ようという話になって阿蘇を後にした。それにしても阿蘇の被害はものすごくひどくて、山肌がむき出しになっていた。完全復興まではまだまだ長い年月が必要だろう。


 阿蘇から戻った翌々日、枇杷の収穫を。今年は一枝二個という基準で実を間引きした。収穫後直ちに毎年楽しみにしている知人友人に送った。笑顔が届けられただろうか。





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