台風が迫っていて、関東地方も雨が激しくなってきました。
今更ながら、『 アナと雪の女王 』 を観ました。
といっても TSUTAYA で DVD を借りて観ただけですが。。。
いい年をしたオヤジが、『 アナ雪 』 なんて、と思うかもしれませんが、僕はディズニーのアニメーションも今までのものはたいてい観ています。
DVD ですと、英語で、字幕も消して観れるので、字幕なしで観ました。
ディズニーのアニメーションは英語がきれいで、ガラの悪い下品なスラングもほとんどなく、ストーリーも単純で、英語学習の材料としてはうってつけです。
しかし、英語学習は別にして、非常によく出来たアニメーションでした。
まず、画面の作り込みが建物から衣装に関するまで、すごく手間暇をかけていますね。
ノルウエーの南部に北海に面してベルゲンという、フィヨルドのきれいな街がありますが、このアニメーションは、ベルゲンをイメージして作られたものです。
ベルゲンには世界遺産にもなっている、バイキングが建てた木造の教会がありますが、アナとエルサの暮らす城はこの教会の形にそっくりです。
また、アナとエルサの衣装は、ノルウエー独特の花柄模様のローズマリングを取り入れています。
それにもまして素晴らしいのは、主題歌の 『 Let it go. 』 で、エルサの声をやっている、現役バリバリの、トミー賞の主演女優賞も獲得しているブロードウェイのミュージカル女優のイディナ・メンゼルの歌です。
特に僕の好きなシーンは、城を逃げるように出たエルサが、『 Let it go. 』 を歌いながら、雪の大地にドレスの裾をまくって、ばーんと足踏みし、「Here I stand and here I'll stay. (私はここに立って、ここで暮らしていくの。)」 というところと、女王の印であるティアラを投げ捨てて、「 I'm never going back. The past in the past. (私はもう戻らない。過去のことは過去よ。)」と歌うところです。
当初のアナと雪の女王のシナリオでは、エルサはアンデルセンの 『 雪の女王 』 のように、悪役にする予定でしたが、制作スタッフがこの 『 Let it go. 』 のデモテープを聴いて、このような前向きの歌では、悪役ではまずいということになり、急遽大幅にシナリオが書き直されたとのことです。
従って、ディズニーでは珍しい、アナとエルサのダブルヒロインのストーリーになっています。
歌の力はすごいですね。
日本語吹き替え版では、松 たか子さんが熱唱していますが、英語の原義からは 30 %ぐらい違っています。かなり上手く翻訳されていると思いますが、シーンに無理やり日本語を当てはめねばならないので、どうしてもズレています。
英語を学習する楽しみの一つは英語の映画をありのままで楽しめることでしょうね。色々と英語のユーモアもこの映画にはちりばめられています。
台風が近づいていて、外出は出来ないので、一冊本も読みました。
『 自分のための人生 (ウエイン・ダイアー著、渡辺昇一訳 三笠書房)』です。
とかく私たちは他人の価値基準の中で期待したり、妬んだり、羨望したりしがちですが、自分は自分の声に従って、ありのままに、『Let it go. 』 に生きる、という、主題の、単純ですが、一読の価値はある本です。
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