馬鹿者よ
まだやっているのか
嘘をまとい嘘を衒い
それで自分はまっとうな人間だと
言い張るつもりか
人のものを盗んで作った
安楽な人生の上に胡坐をかき
何も努力せず
人を馬鹿にして
すべてをだいなしにしている
おまえのそのいやらしい罪に
気づかないのか
神は大いなる天秤を用意し
人々の魂をはかり
真実の羽根よりも
一グラムでも重いものは
すべて排除なさる
嘘をまとっているものは
すべて弾かれ
遠い黄昏の野に追い出される
神の指に弾かれたくなくば
すべての嘘を脱ぎ捨て
真裸の真正直な自分に戻るがよい
そしてその自分を正しく背負い
傷つけてきたすべてのものに
償っていくと誓うのだ
栄光も名声も
嘘で得ていたものすべてを
失うだろう
いっぺんにみじめな暮らしに落ち
真実の風がおまえを痛く冷やすだろう
だが
人間と人間の永遠の未来を
失うよりはましなのだ
馬鹿者よ
はっきりという
おまえのその人生は嘘なのだ
人のものを盗み
欲しかった幸せを上手につくりあげた
馬鹿の人生なのだ
そんな人生を生きれば生きるほど
人間の大事なものが腐ってゆく
尊い人間の魂を失う前に
もう本当の自分に戻るのだ
それ以外に自分を
永遠の奈落から救う手立ては
ないのだ
