ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

第72回ALSOプロバイダーコース(日本産科婦人科学会関東連合地方部会プレコングレス)

2012年10月28日 | 周産期医学

Advanced Life Support in Obstetrics(ALSO)とは、医師や助産師その他の医療プロバイダーが、周産期救急に効果的に対処できる知識や能力を発展・維持するための教育コースです。ALSOコースは世界的に普及活動が行われており、日本では2008年11月に金沢大学で第1回のALSOプロバイダーコースが開催されました。

10月26日~10月27日、山梨県甲府市内の会場で第72回ALSOプロバイダーコースが開催され、私もアシスタントとして参加させていただきました。私がALSOプロバイダーコースに参加したのは、今回で3回目(受講生1回、アシスタント2回)です。今回のコースは、講師、受講者合わせて100名近くと非常に規模の大きいものでした。

昨年9月3日~4日に当科の若手医師2名が亀田総合病院で開催されたALSOプロバイダーコースに参加し、2人から「ALSOに参加して来ました」との報告を受けて、この世にALSOなるものが存在することを初めて聞き、ALSOって一体全体何だろうか?と疑問に思いました。さらに、昨年12月23日~24日の亀田総合病院のALSOプロバイダーコースに当科の他の若手医師1名が参加する予定であることを聞きつけ、「私も是非そのALSOなるものに参加してみたいので、私の分もついでに参加の申し込みしておいてくれ」と頼みました。その時はすでに定員に達していたらしく、亀田総合病院のALSO担当者から「若手医師1名のみ参加可能」との連絡があり、参加はあきらめておりましたが、なぜか開催の直前になって私も参加可能との連絡があり、無事に初参加することができました。今年9月29日~30日に亀田総合病院で開催されたALSOプロバイダーコースには、アシスタントとして参加しました。

当院産婦人科医師団の構成メンバーは2~3年ごとにほぼ全員が総入れ替えになってますし、毎年多くの若い新人助産師が就職して来るので、当院産科チームとしての機能を維持・発展させていくためには、院内の教育態勢を充実させることが非常に大切だと考えてます。現在、当院産婦人科の所属医師は全員がALSOプローバイダーで、ALSOマインドでチームで一致協力して地域の産科医療に取り組んでいます。今後は、当院の助産師達(約50名)にも是非このALSOコースを受講してもらい、チーム一丸となって地域の産科医療に全力で取り組んでいきたいと考えてます。

ALSOとは?

****** 第72回ALSOプロバイダーコース

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オープニング

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肩甲難産

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妊婦の心肺蘇生

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4度会陰裂傷

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集合写真


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