昨日だったか…童女が性的に虐待され……という記事を読んで。
十歳と、もうひとりそれよりは年長の少女だったと。みずみずしい、やわらかい心に、どんなむごいものが残ったろうか。
彼女たちはながいこと苦しむだろう。忘れても、「忘れられない」何かが、生涯残るかもしれない。
日々に、無惨なニュースがたくさん報道される。たぶん、日本中に世界じゅうに数知れず起こる。
ミゼラブルを経験せずに成長した魂は幸福だ。
時折思う。
この情報過多の時代、日常的に次々と「悲劇」や「陰惨」がニュースになってしまう。
そうすると、文字に託された被害者の心を読み取る感覚が鈍くなってしまい、ひとつずつの記事の向こうがわを思い描くことは、あまりしなくなってしまうかも、と。
でも、ちいさいこどもが、理不尽につらい思いを味わっているのは、ほんとうにかわいそうだ。抵抗することなんか、できっこないものね。
幼年期、少女時代は、まだ心柔らかく夢いっぱいで、過ごしてほしいものなのに。
飛んでゆく空しか見えないしゃぼん玉。
そんなことを考えた。