雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

曼珠沙華くれなゐ野辺を帰りつつやさしきほどに言葉えらびぬ

2022-09-27 21:14:00 | Weblog

 彼岸花に。

 


 穏やかな日だった。

 愛と感謝。



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屠らるる獣の血をも流れゆく時のあかしと見る我老いぬ

2022-09-25 21:41:00 | Weblog

 ふと。

 戦争、謀略、暴力、流血と死。

 ニュースを見ればそんな記事が目にも耳にも痛い。

 そんな時は、野生動物たちがとてもうつくしく見える。それが容赦ない自然淘汰、弱肉強食の世界であっても。
 
 


 
 人類もいつか、自然淘汰されて地球から去ってゆくはずだ。
 少なくとも1億年後に人類はいないと思う。でもまだ地球や月、太陽系もあるはずだ。

 今日も良い日だった。

 愛と感謝。

 
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また雨か嵐にならむ鳳仙花はいつ消えたのか忘れ去られて

2022-09-23 21:16:00 | Weblog

 鳳仙花に。

 この数年、新しい洋花が花屋苗屋の店頭に並び、昔馴染みのいくつかが見当たらない。私の子供の頃には、夏から秋にかけて、あちこちの庭先で鳳仙花を見ていた。その赤い花びらで爪を染めて遊んだ記憶がある。

 花の鉢を入れ替えようとホームセンターに行くが、鳳仙花などはない。きっと人気がなくなってしまったのだろう。昔の鶏頭は花柄も大きく、色も濃かったが、最近の改良種は可愛くこぶりに、濃い紅は淡い色彩に変わった。昔の猛々しい鶏頭とは似ても似つかない。

 広い庭が少なくなって、ベランダや玄関周りのプランター栽培が中心になった現代向きに、草花の種類も容姿も変化してゆく。

 また台風が近づいている。今度は関東が暴風雨に襲われるかもしれない。

 今日はおだやかな日だった。

 愛と感謝。

 







 


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いずれみな昔語りに白くなる頬のつめたさ夜明けに似たり

2022-09-22 20:03:00 | Weblog

 ふと。

 


 11月20日の芝居掲載のフライヤーをいただいた。SFKギャラリーマダム山鹿さんの手作り。
 まるで予期しなかった、いろいろ丁寧なお気遣いとお言葉を頂戴し、驚きながら感謝している。

 さて、阿部元総理の国葬が迫っている。全国自治体は賛否両論分かれてかまびすしい。
 
 是非の論議を、凡人として遠く離れた眼差しで眺めると、「国葬」と冠せたあとから、国民の意見が分かれるという状態は、なんとも奇妙な感じがする。国の決定を無条件で鵜呑みにするのは民主主義にもとるが、こうした論議はそもそも決定前になされるものではなかろうか?

 公然と暗殺された元総理の葬祭直前まで、世論のゴタゴタを世界に晒すのは、日本社会のあやふやさを露呈するかのようだ。

 ニュースを視聴していて、あまりいい気持ちがしない。私自身は賛否のどちらとも言わない。罪なき死者は、いや、たとえば極悪人でないかぎり、犯罪者でも、人の死は素朴に、敬虔に悼むものだと考えている。

 今日も静かな良い日だった。

 愛と感謝。


 
 



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なだらかに呼吸(いき)の叶ふをめづらかな奇跡と思(も)へば日々輝けり

2022-09-21 21:23:00 | Weblog

 日常に。

 今日もおだやかに終わる。


 午後、テレビで懐かしい「チャーリーズエンジェル」を見て、笑った。アクションコミカルエンタメ美女サービスもこれだけ見せてくれると満足。やはり女優は、ことにテレビや映画の女優は、とにかく並外れた美女がいい。爽快感をくれる。演技以上に、アクションが出来ればなお素晴らしい。

 ストーリーはあるような、ないようなチャーリーズだが、サッパリと楽しめた。

 


 良い日だった。

 愛と感謝。

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猫撫でてちひさき幸せ楽しみぬのびのび遊ぶ平和嬉しく

2022-09-20 20:56:00 | Weblog

 愛猫ミイに。

 猫はマイペースで自分の気分のままに暮らしている。でも飼い主の心理を読む力は素晴らしく、アクアもミイもたびたび私の考えることの先を見越して行動する。
 人間ならば、洞察力というのだろうか。

 ペットたちが気楽に過ごしている姿を見るとほっとする。動物たちは心のままに暮らして無垢だ。

 だいぶ前から地球の環境破壊問題が多面的に露呈しているが、いずれもその元凶は人間の杜撰と強欲、つまり、そもそも人類が存在しなければ現れないトラブルだ。

 そう考えると、私たち人類は何のために地球に出現したのかと思う。

 動物たちのほとんどは、共食いなどしない。同族殺戮を常態化しているのも、知能が発達した人類だけではないか。では何のために私たちは進化したのだろう。

 私たちはこれからどこへ行くのだろう。

 美しく、豊かな地球を残したいものだ。美しい地球そのものが、次の生命体への人類遺産に違いない。

 そんなことを考えながら、一人芝居の練習をしている。

 愛と感謝。

 







 

 

 
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風荒を夜すがら聴きつ水渡る夢を見しこと百年過ぎて

2022-09-19 21:05:00 | Weblog

 夢に。

 


 台風情報が気になる以外は、穏やかで静かな日だった。

 愛と感謝。

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嵐来たり地震(なゐ)また揺れて秋の国失ひし時にもはや驚かぬ

2022-09-18 21:45:00 | Weblog

 年末に遊日ギャラリーで上演予定だった一人芝居は、幸運にもフルーティストとのセッションが決まり、日時と場所が変更された。

 南房総市下滝田のSFKギャラリーで11月20日の午後2時から。

 共演者は市内在住の演奏家、小倉知子さん。SFKギャラリーのマダム、山鹿さんにご紹介いただき、今日直接彼女の演奏を聴き、初対面ながら、少し台詞アクションと演奏の即興コラボしてみた。
 物怖じなく前向きな、勘の良い方で、ご本人の容姿も、フルートの音色もまた美しい。
 
 絵画以外はほとんど家事と介護にエネルギーをとられ、社会や共演者との出会いなど、すっかりあきらめていたのだが、こんな嬉しいこともある、と我ながら驚いた。
 山鹿さんのおかげだ。感謝にたえない。
 
  


 
 今週末、南総文化小ホールで、小倉さんのバンドリサイタルがある。千葉大管弦楽団OBOGの演奏会だそうだ。

 家族と一緒に聴きにゆこうと思う。

 すべて、神に感謝。

 愛と感謝。



 


 

 
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母の手足冷たき今日のまひるまは海晴れやかに守られてをり

2022-09-17 21:26:00 | Weblog

 2ヶ月ぶりに施設の母を外食に連れ出すことができた。コロナ禍で施設内に私が立ち入ることは出来ないが、外出制限はゆるやかになった。

 雨模様のはずだったが、日中は運良く晴れて、海に向かうKタワー13階ガラス張りのレストラン亀楽亭からは、太平洋のさわやかな景色が楽しめた。
 海鮮丼を母は良く食べたが、介助の際に手足を触ると、血行が悪いせいか、ひんやりと冷たい。もうすっかり車椅子生活で、筋力は衰え、身体ぜんたいが小さくなってしまった。
 ただ、施設の暮らしは快適で、至れり尽くせり、職員はみなよく働く、と褒め上げる。
入所の前はかなり嫌がっていたのが嘘のようで、私はほっと肩の力が抜けた。人一倍苦労したこの母の最晩年は、安穏に楽しみ多く過ごさせてあげたい、という願いは叶えられたようだ。

 


 若い頃、母はvividな色彩を好んでいたが、今は淡彩のカーディガンなどを着ている。それが私には少し寂しげに見える。
 
 世界情勢の不穏が伝わる中で、日本のおだやかな日常が永続してほしいと思う。そのために私たちはどんな努力をすれば良いのだろうか?

 平和は自動的に、当たり前に、他力本願にもらえるものではない。
 日本の平和と幸福の持続を、どう願えば適切なのか、などなど、母を施設に送り届けた帰り道に考えた。

 愛と感謝。
 

 
 

 

 
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透きとほる怒りもありと思ひ知れ恋しきものは若き肌かな

2022-09-16 21:40:00 | Weblog

 ふと。

 




 レンブラントのイエス。
 
 全く素晴らしい表情だ。
 レンブラントの人生は偏屈で奔放、制作については天才によく見られる完全主義。どころか表現を追求するあまり、顧客に対して攻撃的な、注文外の逸脱さえする。

 にしても、こんなに深く、暖かく、優しく、悲しい、大きな愛の顔は見たことがない。レオナルドの画風よりも、レンブラントのキリストは慈愛に満ちて哀しい。

 到底手の及ばない境地にせよ、こういう絵をいつも念頭において作画すると、永遠に謙虚でいられる。

 神に感謝。

 愛と感謝。



 

 

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アルファポリス