月夜にはうつそみ衣脱ぎ置きて毛皮のごとき風に乗らむか

描きかけの絵を仕上げた。

タイトルは、月夜。





見上げれば、ちょうど今夜はすてきな満月みたい。


感謝。

月光の響く静けさ誰のことも夜景となして照らすうつそみ

月明かりに





絵はまだ途中。

今日に感謝。

海のいろを風に測りぬ語りたき何ごとにせよポピーの揺るる

夏の光に。






今日一日に感謝。

少女たちの声透きとほり初夏の空へ飛びたき一輪車かな

初夏の風景に。

幼い少女たちは一輪車が好きみたい。とても可愛い。






以前描きかけのにゃんこ。

偶然発見。仕上げようかな。


感謝。

雨の気配まばたき止めて懐かしき岬を想ふ菓子割れる音

雨の気配を。





感謝

彼方へと夜景を問ひぬかつて今も明かりすべてがいのちを語ると

夜景に





感謝

夕されば若葉の匂ひ深まりぬ背丈ちひさき台所まで

夕風に





感謝

初夏の逆光亨けぬうつくしき青春の影あまた踊るよ

初夏の光に

海風の雫さながら光りあふ互みに長き時間を眺む

風景に





感謝

けふ在りて野花を集めそれぞれに疲れしことを潮風に言ふ

今日に。






感謝。