ちょぺっと一言

お寄せいただいた投稿は管理者が内容を確認してからの掲載となります。個人攻撃、内容が不適切な投稿は掲載されません。

レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展

2016年05月26日 | 感想


陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

 宮城県美術館で開催中の
「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」
鑑賞。

 《ダヴォラ・ドーリア》作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)

 この作品が大壁画の一場面を描いたとされ、
ダ・ヴィンチの息吹を伝える日本初公開の名作。
(東京、京都と巡回し、仙台が最終開催地)

 ダ・ヴィンチが構想した壁画「アンギアーリの戦い」の
中心部分をなす「軍旗争奪」の戦闘場面が描かれた油彩画。

 激烈な戦闘場面を描く表現の新たな基準を確立して、
後世の芸術家に大きな影響を与えた。

 おわかりのように、この作品は未完成。
それだけに、完成していたら、そりゃあスゴイことになっていたはず。
幻の大壁画なんです。
 
東北に世界的有名なビッグネームの展覧会がやってくるのは、
本当にありがたいです。

 2016年5月21日 tono

若冲展・真田丸展

2016年05月25日 | 感想






前略
  
 この度、思いがけず「若冲展」「真田丸展」のチケットが当たり、
久々に東京へ出掛ける事が出来ました。(5月20日~21日)

 若冲の作品は前に2回、東京と盛岡で観ておりましたが、
今回はまだ観ていない作品も結構あり、それもとても素敵な作品ばかりでした。

 テレビ、友人からの情報で待ち時間210分とか、観るには覚悟がいると知らされ、
その心積もりで行きました。
幸い、気温が涼しい位だったことはラッキーでした。
確かに210分の待ち時間は有り、館内でもゆっくり鑑賞とは行きませんでしたが、
その作品は期待を裏切らない感動させられる作品ばかりでした。
構成、色づかい、動き、繊細さ、こっけいとユーモア、どれもすばらしいと思いました。
全国から集まったファンと共に出掛けてよかったと思いました。

 「真田丸展」は翌日行きましたが、
展示品はとても充実したものだったと思いました。
今まさに話題の人です。
入場者も並びが出来る程で多いと思いました。
初めて「江戸東京博物館」と「両国国技館」(外から)も見ることができました。

ついでに浅草雷門、浅草寺まで行って来ましたが、 
東京はどこも人がいっぱいでした。
おまけは、サミットがあるため、
多くの警察官と厳しい警備の様子も見られた事でしょうか。

この度はありがとうございました。
厚くお礼申し上げます。

かしこ

5月22日 T子

世界遺産 ポンペイの壁画展

2016年05月25日 | 感想


陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

 森アーツセンターギャラリーで開催中の
世界遺産 ポンペイの壁画展
鑑賞。

 日伊国交樹立150周年記念。イタリアから世界遺産の展覧会が来日。
イタリア・ナポリ近郊の町ポンペイ。
紀元後79年のヴェスヴィオ火山の噴火により、
瞬時に時代の終焉を迎えてしまったポンペイの悲劇。

 18世紀に発見以降、古代ローマ帝国の繁栄を今に伝え、
現代の私達を魅了してやまないポンペイの遺跡には、
世界中から年間200万人以上の観光客が訪れる。
美しいポンペイの壁画は、絵画的な要素もあり完成度が高い。
2000年前とは思えないほど整備された街並みと設備は、見る度に驚かされる。

 壁画に描かれた建物の絵を見ると、設計技術の高さを感じる。

 本邦初公開かつ海外に初めて持ち出される
皇帝崇拝の場であるアウグステウムから出土した重要作品
《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》は、
ポンペイ壁画の決定版とも言える至宝。

 約60点におよぶ展示作品を日本で堪能できる大変貴重なチャンス。
 人々の美意識が再現展示された会場で、
古代ローマ人の生活ぶりを通して、スケール感ある世界遺産の壁画の世界を
じっくりご覧いただきたい。

 2016年5月13日 tono

原安三郎コレクション「広重ビビット」

2016年05月24日 | 感想
陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

 サントリー美術館で開催中の
原安三郎コレクション「広重ビビット」鑑賞。

 渋谷で「国芳&国貞」を鑑賞していたら、
「ちょっと、俺も歌川。おいでよ赤坂へ」とどこからか声が聞こえて来て行ってみた。

『HIROSHIGE UTAGAWA』歌川広重は正統派の浮世絵師とでも言いますか、躍動的で鮮明な色彩と構図で、数多くの浮世絵作品を描いた。
日本各地の名所を訪れて描く。浮世絵界の松尾芭蕉のようだ。

 当時描かれた名所と現在の住所と写真が並べて展示され、見比べると面白い。
際や高低差、川の流れなどを見て「ブラタモリ」の世界に入ったような発見もできる。
また、ぼかしの技法も素晴らしく技の凄さを随所に感じる。

浮世絵界の巨星・葛飾北斎の作品も展示。見ただけで「北斎」とわかるほど、やはり凄い!
しかし同展の主役は広重。北斎を贅沢にも脇役にして、
その鮮やかなビビットカラーの世界に夢中になる。

 名脇役と千両役者の技の共演も鑑賞できる粋な舞台演出。

この春は多くの浮世絵師の作品を鑑賞できる好機。見比べるのもよし!

広重に私の心はビビッド!!

「ありがとう、広重さん」



 2016年5月13日 tono

ルノワール展

2016年05月20日 | 感想


陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

 国立新美術館で開催中の
オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵「ルノワール展」鑑賞。

 昨年のモネ展、今年のダ・ヴィンチ展と、巨星たちによる、
男子100メートル×4リレーの第3走者が、日本では人気の高い印象派のルノワールだ。
会場は人が多いものの、じっくりと鑑賞できます。

 なんといっても同展で注目を集めているのは、
初来日作品で、ポスターにもなっているルノワールの最高傑作
《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踊会》

 45年ぶりに揃って来日となる《田舎のダンス》と《都会のダンス》をはじめ、
以前開催された「こども展」で展示された《ジュリー・マネ》や《浴女たち》など、
肖像や風景、花、子ども、裸婦など全10章の構成で展覧。

 約100点のこれぞルノワールというべき代表作が集結。
まさに会場は「ルノワール美術館」と言っても過言ではない。

 個人的には《草原の坂道》という作品が
写真的でもあり、素敵な作品だと見入ってしまうほどでした。
デッサンや絵の具なども展示され、製作過程も見られます。

 フランスの緑あふれる風景を感じながら、
街に出掛け、人々と出逢い、それを描く。
本物のルノワールの世界をご覧下さい。

※ 最後にルノワールからバトンを受けるのは…
たくさんいるんだけど、たぶん秋に上野にやって来る
《ひまわり》で有名なあの巨星かも!?


 2016年5月13日 tono

黄金のアフガニスタン~守りぬかれたシルクロードの秘宝~

2016年05月19日 | 感想


陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

 東京国立博物館表慶館で開催中の
特別展「黄金のアフガニスタン~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」鑑賞。

 国土の多くが山地で、東に中国、西にヨーロッパ、南にインドをつなぐシルクロードの要衝に位置するアフガニスタンは
「文明の十字路」と呼ばれてきた。
東西の人々や文化を受け入れて融合した独特の文化が生まれたアフガニスタン。
紀元前1世紀を中心とする数多くの装飾品などが展示されている。

 1970年代から紛争や内戦で国内情勢が不安定となり、アフガニスタン国立博物館の収蔵品も、略奪やロケット弾の砲撃により、消失や大きな被害を受け、
貴重な文化財や秘宝は、永遠に失われてしまったと誰もが考えていたが、
博物館員たちが秘宝を隠していたのは、大統領府にある中央銀行地下の金庫。
 
 文化財破壊を繰り返してきたタリバン政権は崩壊し、
アフガニスタンの黄金の秘宝は十数年ぶりに眠りから目を覚まし、
輝きを放ったのである。

 こうした歴史背景を知ることで、人々が命がけで守りぬいてきた黄金の秘宝の価値が高まり、
メトロポリタン美術館や大英博物館など、世界10カ国を巡回し、
この春、約250点に及ぶ秘宝が日本に上陸して鑑賞する機会を得られた。

 暫定政権樹立以降に再建されたアフガニスタン国立博物館に掲げられている標語に
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」とある。

 日本初公開となる黄金の秘宝の数々。
自国の文化を尊ぶからこそ輝きを増す。
いろんな事を学べる展覧会でした。


 2016年5月13日 tono

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞

2016年05月18日 | 感想


陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

 Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」鑑賞。

 ボストン美術館と言えば、浮世絵の所蔵もたくさんあることで有名。
『浮世絵=日本』幕末に絶大な人気を博した2人の天才浮世絵師、
歌川国芳と歌川国貞の選りすぐりの作品170件(約350枚)で
江戸の世界を体感。

 兄弟弟子でありながら作風が対照的。
国芳の豪快な武者絵とそこから飛び出んばかりの大胆な構図に対し、
国貞の粋な美人画できらびやかな役者絵で一世を風靡。
江戸の庶民の暮らしぶりや街の風景もあわせて観られる。

 両雄(ツートップ)、激突(マッチアップ)、人気役者(スーパースター)、
英雄(ヒーロー)、女性(モデル)、千両役者揃絵(カブキスター・コレクション)、
痛快機知娯楽絵(ザッツ・エンターテイメント)など、ルビにも凝った展覧会。

 作品はもちろん、鑑賞する人の心も高揚させてくれるあたり、
プレゼンテーションのうまさを常に感じる美術館だと思う。
個人的にお気に入りのミュージアムでもある。
肩肘張らずに気楽に来ても堪能できるので、おすすめです。

 歌舞伎の絵もあるから、
それっぽく歌舞伎風に言っておこうかな。

「会場に~足をお運び~くださ~れ~」
(よっ、国芳! 国貞!)


2016年5月13日 tono

カラヴァッジョ展

2016年05月17日 | 感想


 
陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様

国立西洋美術館で開催中の
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」鑑賞。

 「ルネサンスを超えた男。ローマを熱狂させたドラマチック。」
反面、彼が画家でなかったら、手をつけられないほどのアラクレ者だったと評される。
同じイタリアの画家であるダ・ヴィンチやミケランジェロでさえも成し得なかった
イタリアの紙幣の肖像に採用されたカラヴァッジョ。
その国を代表する紙幣の肖像に採用されたというのは、大きな功績があった。

 バロックの先駆者といわれたカラヴァッジョが確立した、
劇的かつ卓越した光と影による明暗法や劇的な構図、秀逸な写実性は、
レンブラントやフェルメール、ルーベンスらといった
後世の数多な巨匠たちに多大なる影響を与えた。
バロックという新時代の美術を開花させる原動力となっただけでなく、
西洋美術史上最も偉大な芸術家、イタリアが誇る大画家・巨匠と評された。

 しかし、アラクレな一面もあるのがカラヴァッジョ。
短気で幾度となく裁判や暴力沙汰を起こし、
殺人を犯し逃亡生活といった波瀾万丈な生活を送る。
恩赦を求める旅の途中、38歳という若さで熱病でいのちを落としたカラヴァッジョだが、
画家としての技術と作品は最高級。
現存する真筆は60点強と言われており、その中には移動不可能な作品多数。
今回はカラヴァッジョの傑作約10点が集結。
本展の出品数は日本で過去最多、世界でも有数の規模。

 また、カラヴァッジョの作品を所蔵する美術館は世界各地に存在し、
彼の画家としての世界的評価の証しとも言えるのではないだろうか。

 天才画家 カラヴァッジョ。彼の影響を受けた画家の作品も含めた
約60点にもおよぶイタリアの国民的画家の傑作の数々は必見です!」

2016年5月13日  tono