ちょぺっと一言

お寄せいただいた投稿は管理者が内容を確認してからの掲載となります。個人攻撃、内容が不適切な投稿は掲載されません。

横山大観展 行ってきました

2008年03月24日 | Weblog
拝啓
このたびは「没後50年横山大観新たな伝説へ」展招待券に応募したところ
当選の幸運に恵まれ、貴社よりプレゼントしていただきました。
ありがとうございました。

 そこで、去る2月27日(水)に妻と二人で国立新美術館へと向かいました。
平日を選んだのに、10時前にはすでに長蛇の列を作っていました。さすがに人気の高さがうかがわれました。

音声ガイドを使いたっぷり3時間かけて鑑賞しました。おかげさまで各地から一堂に集められた75点の横山大観の大作に接することができました。
人に酔い、大観の作品のすばらしさに圧倒され、充実した心地よい疲れを感じました。

 美術館を出て心に残った作品は次の通りです。

(1)迫力あった屏風絵 : 「五柳先生」「柳蔭」「雲去来」「秋色」「群青富士」「「夜桜」「紅葉」「龍蛟躍四溟」
特に豪華な「夜桜」、水ともみじの調和美の「紅葉」、墨の特長が生きている「龍蛟躍四溟」が印象的だった。

(2)時間を表現した絵巻「荒川絵巻」長瀞の巻、赤羽の巻、「生々流転」「四時山水」
中でも全40mもの巻物をすべて公開した大胆な「生々流転」はすばらしかった。

(3)墨絵の中の着色の効果「瀟湘八景」の「江天暮色」ち「平河落雁」の青色、「四時山水」

心残りなのは「生々流転」がガラスのケースの中にひろげて置かれていたため、人ごみでよく見えなかったことです。のぞきこみでなく、見上げる展示方法の工夫も必要なのではないかと思いました。
ところてん式に人ごみにもまれ、いつのまにか出口に着いてしまうのでじっくり味わうことができない。せっかく上京したので、私は出口から出てしまわないで館内を逆方向に入り口にもどり、また鑑賞しなおしました。でも近くで見、離れて見などできませんでした。

心の中は春風がやわらかく吹いているような興奮につつまれて帰郷しました。
ありがとうございました。

2008.3.16 
建部正昭