江戸東京博物館で開催中の
「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の挑戦」鑑賞。
日伊国交樹立150周年記念の特別展。
生涯を通じ、研究や思想を膨大な数の素描や手稿で残してきた背景には、
芸術がより良い社会の実現に結びつくという考えがあったからこそ、
私達もその恩恵を受けていると言っても過言ではない。
ダ・ヴィンチが現代に存在していれば、ノーベル賞はもちろん、
世界的権威な学者・研究者でもあったであろう。
名画「モナ・リザ」へつながる傑作で、15点にも満たないダ・ヴィンチ絵画の1点である
「糸巻きの聖母」が、英国外に出品されるのは77年ぶり。
スフマート(ぼかし技法)と呼ばれる極めて貴重な絵画。
イタリアの至宝、ダ・ヴィンチ直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」は、
鳥の骨格解剖や、どうして空を飛べるのかという研究だけでなく、
人間が飛行機を造り、墜落しても機体が壊れにくいようにするにはどうしたらいいのかということなども記録している。
仕事柄、人体の解剖は思わず食い入るように見入ってしまう。
また、花など真筆素描が7点展示され、上記にあるダ・ヴィンチ真筆の絵画、手稿、素描などが日本初公開。
解剖学、地質学、水力学、軍事技師、都市計画や治水事業といったマルチな才能を持つ万能人。
約70点の展示作品を通じて、多くの人々のために研究に挑んだレオナルド・ダ・ヴィンチの世界を、体系的に展観できます。
-レオナルド・ダ・ヴィンチからのメッセージ-
人類よ、この研究によって
自然の中に見出される
奇蹟の数々を見に来たまえ!
2016年1月18日 tono