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バイブルーのシェルティ ウィンディとルー、そしてコリーのデュークの田舎暮らし。

2008/12/6 佐伯祐三展

2008-12-10 21:44:23 | Pier

はなしが前後しますが・・・

土曜日、ドッグランから帰って、大急ぎで高松へ向かいました。
没後80年になる佐伯祐三の展覧会があるのです。
100点以上もの佐伯作品とユトリロ、ヴラマンクまで出展されているという、
こんな田舎で信じられないような展覧会。
明日が最終日というのに、会場の高松市美術館は人影もまばらで、心ゆくまで鑑賞する事が出来ました。
しかもほとんどがガラス張りでなく、むき出しのキャンバスを間近で見る事ができたのです。
今も我が家に飾ってあるレストランや人形の絵も、じっくり見る事が出来ました。

以前神戸や松山で見たときは 押すな押すなの混雑でしたが
学芸員の方も言っておられたように、「高松の人は幸せ」です。

佐伯祐三展にはいろいろな思い出があります。
一番最初に行ったのは 多分 学生時代の神戸大丸。
夢中になった私が階段の踊り場に張ってあった郵便配達夫のポスターを見て
「ほしい!!」というと、付いてきていた友人が辺りを見回してピンをはずしたのです。
学生ってけっこう悪さをするものです。
自分では盗れなかったけど、そのポスターは私の宝物になりました。
もう時効ですよね、願わくば。

今回はショップでこんな物を見つけました。
なんと『人形』が、トートバッグに!
こんなの、あり?とびっくりしながらも、買ってしまった。


実はわが町に面白いものがあります。
黒島神宮という、ほんとに小さな安産の神様があるのですが
そこをぶらぶら歩いていると『佐伯祐三』という名の刻まれた玉垣を見つけたのです。
???
社務所で、「あの~、あそこに佐伯祐三という名前があるのですが・・・」と尋ねると
「あー、あれは奥さんの米子先生が奉納されたものです。」との答え。
えっ、あの佐伯米子さんが?
先代の神主さんと親交があって、「お参りに行く事は出来ないけれど。」と、大きな提燈まで奉納されたそうで、確かに佐伯米子の名前が書いてありました。
いったいどんなご縁が、こんな小さな神社にあったのでしょう。
きっと佐伯祐三もびっくりしてるんじゃないかな。
パリで祐三と共に幼い娘 弥智子を亡くした米子さんにとって
安産の神様というのは 何か心にふれるものがあったのでしょうか。