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ヒマワリ・1~フィボナッチ

 私は文科系なので数学は大の苦手。しかし数字の不思議さや数列の美しさに惹かれて、理解もできないのに、半分見栄でその関連の本を買ってしまうことがある。
 数列で、1の次に1を置き、その和の2をその次に置く。今度は、1と2の和をその次に置く。これを繰り返すと、1、1、2、3、5、8、13、21・・という数が並んでいくが、これを “フィボナッチ数列” と呼ぶ。図形を描かずに言葉で説明するのは難しいが、今度は、一辺が1の正方形に半径1の4分の1円を描き、その横にもうひとつ一辺が1の正方形を加えて続けて4分の1円を描く。これで半径1の半円が描けたはずだ。その2つの正方形に今度は、一辺が2の正方形を付け、先ほどできた半円に繋げて、今度は半径2の4分の1円を繋ぐ。その隣に一辺が3の正方形を描き、半径3の4分の1円を描く。次は一辺5、その次は一辺8で、これをずっと繰り返すと、最初の2回でできた半径1の半円から、4分の1円が螺旋状に伸びていく。ここまでおわかりいただけただろうか。螺旋ができたらちょっと頭を休めていただこう。
 写真は「ヒマワリ(向日葵)」の花の中央をアップしたもの。この中心から筒状花の蕾が、時計回りと半時計回りに、それぞれ渦を巻いて配列されていることに気付かれるだろう。この渦はフィボナッチ数列が導く螺旋で、この配列は、詳細は省くが、137.5度の角度が基本になっており、そのため隙間なくビッシリと並ぶ。これが136度や138度では、無駄な空間ができてしまうので、ヒマワリは限られた面積の中で最大限の種子を作るという戦略、つまり137.5度を生まれつき身につけている。ちなみにこの137.5度は、数学の世界で “黄金角” と呼んでいるそうだ。以上のことは、祥伝社文庫 『雪月花の数学』 の受け売り。この本は数学の部分をすっ飛ばして読んでも面白い。
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スベリヒユ・1~果実

 道端でよく見掛ける野草だが、このブログでは初登場。「スベリヒユ(滑りひゆ※)」はスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草で、夏に黄色い小さな花を咲かせる。写真は熟した果実の様子で、上部の “とんがり帽子” が取れて、中から小さな種子が顔を見せる。花の写真を撮りたいが、なかなかタイミングが合わない。
 ※ひゆの漢字は、 “草かんむり” に “見”
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散歩道・37~ハートカメムシ

 藪で見つけたハート型の模様のカメムシ。これは “エサキモンキツノカメムシ(江崎紋黄角亀虫)” で、昆虫に詳しい方なら見慣れた虫だろうが、私は初めてなのでビックリした。調べてみると、これは昆虫学者の江崎悌三先生(1899~1957)の名を付けられたとある。ハートマークが付いている通り優しい性格で、メスは産んだ卵を抱いて守るらしい。
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ヤブカンゾウ

 明るい雑木林の中だけでなく道端の法面などでも見られる「ヤブカンゾウ(藪萱草)」。ユリ科ワスレグサ属の多年草で、雄蕊と雌蕊が花弁化した八重咲き。ヒガンバナやシャガと同じく遺伝子は “3倍体” で、結実しない。
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