いよいよ本の出版が今週に迫り(アマゾンではどうやら今日からの模様)、日ごとに緊張感が増してきている今日この頃。
自分のことはいまだによくわからないが、どうも私は元来、何か動いていないと気持ちが落ち着かない性分なのらしい。
日々増してくる緊張感と比例するがごとく「あと著者ができる仕事といえば、宣伝活動のみ!それに邁進すべし!」という意気込みも静かにじわじわと。
監修者の秋山弘之さん(兵庫県立人と自然の博物館)をはじめ、
たくさんのコケ仲間、コケの有識者の方々のご協力があってこそできあがった今回のコケ図鑑。
コケに興味がある人にはきっとお役に立つ本だとかたく信じているので、
これからは、広くこの本の存在を知っていただけるよう、行けるところならどこへでも、本を持参して回り、
宣伝活動に勤しみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
そしてありがたいことに早速、そのような機会に恵まれたので、今日はそのお知らせをば。
今度は関西でコケのお話会&ミニ観察会をさせていただけることになりました。
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コケのお話会&ミニ観察会 「もっと知りたい コケの魅力」 (仮題)
●日時:4月23日(日)午後2時~3時(午後1時より整理券配布)
●場所:陽春園植物場(兵庫県宝塚市)
※阪急電鉄宝塚線「山本」駅下車、西へ徒歩約7分。※お車でのお越しもOK。駐車場完備
●講師:藤井久子
●定員:20~30人(コケを見るにはという一応の人数です。会場は大きいので、それ以上でも受け付け可)
●参加費:無料
●持ち物:不要(ルーペや霧吹きがある方は持参)
●申し込み:不要(当日直接、陽春園へお越しください)
▲陽春園の外観。歩いて、または車でこられた際、この看板が目印です
▲陽春園の入口
園芸店でこのような会をさせてもらうのは初めてで、おそらくメインで集まるであろう園芸好きの方々にどのような話をすればと
お話をいただいた時はちょっと戸惑ったのだが、店主の野里さんいわく、園芸面から見たコケの話ではなく、
道端や山道で出会うコケの見方・楽しみ方を話してほしいとのことだったので、そのような話を初心者向けにさせていただこうと思っています。
でも座学だけだと個人的に面白くないので、野里さんにお願いしてせっかくの機会だし園芸店で見られるコケを見て回りたいと。
なので、座学の後に少しフィールドワークの時間も設けてもらいました(参加は希望者のみ)。
簡易ルーペを持っていくので、普段は人目が気になってなかなかできない園芸店の鉢植えに生えているコケを、
大手を振ってじっくりと皆さんと見て回れたらと思っています。
ちなみに先月末、下見に伺ったところ、このような春爛漫のコケたちがあちこちに。
最後のゼニゴケはとくに春とは関係ない風貌だが、むしられてもむしられても生えてくることで、
園芸関係者には「庭にはびこる邪魔者」としておなじみのコケ。
しかしここでも店員さんの目の届かぬ場所を見つけて、ちゃっかり陣取っていてさすがだなと。
そんなわけで、ご興味のある方はぜひお越しくださいませ。
当日を楽しみに、お待ちしております。
ちなみに。陽春園さんがある兵庫県宝塚市山本地区は、古くから植木の一大産地として知られ、
界隈は植物を生産している圃場や園芸・造園関係のお店がとても多いエリア。
そして陽春園さんはその中でも大きな敷地を有する園芸店で、店の中を見て回るだけでもとても楽しい。
幅広い植物や園芸グッズを取り扱っていて、さらにはゆったりくつろげるカフェまであり、
「こんなお店が近所にあれば…」と思わずうっとりしてしまいました。
そんなお店の様子も、最後にちょっとご紹介。
▲とにかく広い。屋外にも屋内にも、大きいものから小さいものまで種々の植物が並ぶ
▲カフェ。飲み物のみならずワッフルなどのメニューも充実
▲盆栽各種。コケ好きとしては見逃せないコーナーである
▲いま人気の苔テラリウムコーナーも
▲コケやシダの鉢、パック売りなど
▲この時季ならではの胞子体つきタマゴケも
コケについても「こんなに置いてるんだ!」と驚くほど取り揃えられておられるので、
ぜひお話会と一緒に、お気に入りのコケや鉢植えを見つけにお越しいただけたらと思う。
あ、あと私についてはもちろん「特徴がよくわかるコケ図鑑」も持って行きます!